近隣市町村では秋祭りたけなわ、当地区でも14・15日が秋祭りだった。宵宮には各町内のはっぴ姿の子どもを乗せただんじりが、賑やかに町内を練り歩いたが、少子化の影響か小さな子どもの数が少なくなったような気がする。「ソーヤレ、ソーヤレ」と子どもの声が聞こえたが、大人になっては祭りもたいしてうれしくもない。
だが、今年は7日の土曜日に、姪の嫁ぎ先へお呼ばれにあずかった。兵庫県境に近い県北の町、いや平成の大合併で市に昇格した旧作東町では、明治時代から伝わる地下(じげ)芝居を、秋祭りの日に地元の神社へ奉納する慣わしがある。地区の保存会が代々継承してきたものであるが、9年前からその地区の小学校6年生の児童全員が参加して、子ども歌舞伎を演じている。6年生全員といっても、過疎地の小規模校で、今年度は男女合わせても11名である。今年は姪の長男が出演するというので、ちょっと遠方だが、ご祝儀やおひねりを用意して出かけた。嫁ぎ先のお姑さんの計らいで、すき焼き、鯖ずし、刺身などのご馳走が用意され、久しぶりに祭りのお呼ばれ気分を味合わせてもらった。
当地には四国の金丸座の小型というような芝居小屋があり、花道や廻り舞台もある、なかなかの小屋である。桟敷の両脇にはご祝儀の張り紙がぶら下がって、雰囲気も上々。歌舞伎特有の白塗りの顔に、赤や青の隈取りをした子どもたちは、誰とはわからないくらい変身しており、金糸銀糸のあでやかな衣装もなかなか見事なものである。
朝から舞台づくりに父母や関係者が総出で、この一体感は過疎地ならではのものだろう。老いも若きも大張きりで、みんな生き生きと楽しそうであった。座布団で早めに席を確保していた町内の人たちもカメラ、ビデオ持参で、各自の席へ三脚を立てて用意周到。NHKと地元新聞社のカメラマンも待機しており、7時の開演を待ちかねていた。
演目は「太功記十段目」という光秀討伐にゆく秀吉と家来の話で、三味線や謡の囃し方も生という本格的。子どもの芝居と高をくくっていたが、なんの長せりふもきっちり覚えており、なかなかの役者ぞろいであった。聞けば6月頃より毎週土・日4時間超の稽古を重ねてきたらしい。姪の長男は秀吉の家来の加藤清正役で、槍を振り回して大見得を切るところでは、ババ馬鹿振りを発揮して写真を撮りまくった。衣装の早変わりの瞬間糸がうまく解けずあせっているのを見て、こちらまでハラハラしたが、なんとか落ち着いて切り抜けたときにはホッとした。万雷の拍手を得て終わった瞬間おひねりが飛び、頭や顔に当って痛そうにしていたが結構 本人も満足そう。身びいきもあるが、一人だけマイクなしの地声でやってのけた長男を少々見直した。本人曰く、「気持ちよかった」とは、総領の甚六で頼りないかなと思っていたが、案外度胸があるらしい。
この一行は11月3日にも、岡山市の生涯学習センターで上演するそうである。今年は思いがけず秋祭りにお呼ばれされ、思い出に残るいい日だった。
だが、今年は7日の土曜日に、姪の嫁ぎ先へお呼ばれにあずかった。兵庫県境に近い県北の町、いや平成の大合併で市に昇格した旧作東町では、明治時代から伝わる地下(じげ)芝居を、秋祭りの日に地元の神社へ奉納する慣わしがある。地区の保存会が代々継承してきたものであるが、9年前からその地区の小学校6年生の児童全員が参加して、子ども歌舞伎を演じている。6年生全員といっても、過疎地の小規模校で、今年度は男女合わせても11名である。今年は姪の長男が出演するというので、ちょっと遠方だが、ご祝儀やおひねりを用意して出かけた。嫁ぎ先のお姑さんの計らいで、すき焼き、鯖ずし、刺身などのご馳走が用意され、久しぶりに祭りのお呼ばれ気分を味合わせてもらった。
当地には四国の金丸座の小型というような芝居小屋があり、花道や廻り舞台もある、なかなかの小屋である。桟敷の両脇にはご祝儀の張り紙がぶら下がって、雰囲気も上々。歌舞伎特有の白塗りの顔に、赤や青の隈取りをした子どもたちは、誰とはわからないくらい変身しており、金糸銀糸のあでやかな衣装もなかなか見事なものである。
朝から舞台づくりに父母や関係者が総出で、この一体感は過疎地ならではのものだろう。老いも若きも大張きりで、みんな生き生きと楽しそうであった。座布団で早めに席を確保していた町内の人たちもカメラ、ビデオ持参で、各自の席へ三脚を立てて用意周到。NHKと地元新聞社のカメラマンも待機しており、7時の開演を待ちかねていた。
演目は「太功記十段目」という光秀討伐にゆく秀吉と家来の話で、三味線や謡の囃し方も生という本格的。子どもの芝居と高をくくっていたが、なんの長せりふもきっちり覚えており、なかなかの役者ぞろいであった。聞けば6月頃より毎週土・日4時間超の稽古を重ねてきたらしい。姪の長男は秀吉の家来の加藤清正役で、槍を振り回して大見得を切るところでは、ババ馬鹿振りを発揮して写真を撮りまくった。衣装の早変わりの瞬間糸がうまく解けずあせっているのを見て、こちらまでハラハラしたが、なんとか落ち着いて切り抜けたときにはホッとした。万雷の拍手を得て終わった瞬間おひねりが飛び、頭や顔に当って痛そうにしていたが結構 本人も満足そう。身びいきもあるが、一人だけマイクなしの地声でやってのけた長男を少々見直した。本人曰く、「気持ちよかった」とは、総領の甚六で頼りないかなと思っていたが、案外度胸があるらしい。
この一行は11月3日にも、岡山市の生涯学習センターで上演するそうである。今年は思いがけず秋祭りにお呼ばれされ、思い出に残るいい日だった。
それに世間の皆さんは楽しい事を貪欲とも云えるほど一杯御存知ですね~
自分の世間の狭さに反省したりして。
今回は珍しく写真のupで楽しさが伝わってきました、若い人達の渦に巻かれて楽しむ事は良いエネルギーをもらえますね~
まだあと二男、三男とおり、来年、2年後とありますので、また楽しめます。生きてなくちゃ(^_-)。