つれづれに 

老いてゆく日々、興味ある出来事に私見を添えた、オールドレディーの雑記帳です。

部員5人、助っ人4人の野球チーム・・・

2013-09-30 | いい話ですね

 「野球は9人でする」というルールは誰でも知っている。だが、高校野球の地区大会には、野球部員が9人に満たなくても出場可能だというのは知らなかった。
 
先日ネットに、野球部員5人と他の部からの助っ人4人のたった9人で、高校野球秋季大会に出場、北海道小樽地区で準優勝したという記事があった。その高校とは小樽市内にある中高一貫校の双葉高等学校である。
 
この話から、かれこれ40年ほど昔、メンバーが11人という人数で甲子園大会に出場した高校のことを思い出した。「さわやかイレブン」という名で、一躍全国から注目を浴びた徳島県立池田高等学校である。しかも、決勝戦で報徳学園に敗れたものの、準優勝を果たしたというから、日本中の高校野球ファンは驚いたのなんの、あとにも先にもこんなチームは知らない。
 
その「さわやかイレブン」の半分にも満たない部員5人と、スキー部の3人、帰宅部(大学進学のため部活をしいない者のことらしい)1人のたった9人のにわか仕立てのチームである。誰もが初戦敗退だと思っていただろうが、初戦から3戦連続コールド勝ちという快進撃、決勝では強豪・北照高校にコールド負けはしたものの、この9人の活躍にみんな賞賛の拍手を送ったという。 

 この話は、29日夜10時放送の「Mr.サンデー」でも紹介された。
 
ネット記事より。【北海道新聞に掲載された双葉高校野球部のニュース。このニュースは瞬く間にtwitterなどネットで話題になった。北海道・小樽市にある、市立双葉高校野球部。6人の3年生が引退し、1年生5人だけになってしまった野球部は、夏休み直前、必死の部員集めに奔走した。結果、1人の帰宅部と、3人のスキー部という助っ人が確保された。スキー部は強豪で、インターハイで団体優勝するほどの実力だが、野球部を試合に出させてあげたい一審で、協力することとなった。
 しかしその時点で、春の甲子園の予選まで残り11日。しかも、全員が初めて顔を合わせたのは練習試合の当日だった。1時間の移動中、会話はまるでなく、試合中に声を掛け合うこともほとんどなかった。そんな状態での試合は14-2でボロ負け。しかし、その結果に誰よりも満足しなかったのは、常勝軍団スキー部の面々。自ら志願して特別ノックを受けることになった。また、帰宅部の倉地くんもバットの代わりに、手近な材木で素振りにはげんだ。
 そして、わずか10日ばかりで仕上げた秋季大会予選。相手は、春の大会で敗北を喫した小樽桜陽高校。試合が開始されると、ラッキーな事に先制点は双葉高校。しかし、すぐに逆転されてしまう。責任を感じたキャッチャーはベンチで涙をこぼし始め、早くも敗戦ムードが漂った。しかし、そこで奮い立ったのはスキー部の蔦くん。打席に立つと、まさかのスコアボード直撃ホームラン。ベンチは大盛り上がり。それでも泣き続けるキャッチャーに蔦くんは「なに下むいてんだ。これからだろ」と一声。ベンチのムードが変わった。その後、双葉高校打線は爆発。なんと6回コールドで大勝してしまった。この勝利に各メディアも色めき立ち、日刊スポーツに写真が掲載されるなどした。
 その後、2回戦・小樽工業高校戦も8-1でコールド勝ち。3回戦・岩内高校戦12-2でコールド勝ち。そして迎えた決勝。そこで思いがけない結末が待っていた。】

 事実に基づいて作られた映像は、まるでドラマか漫画を見ているようだった。昨今、甲子園出場の常連校ともなると、勝つために他県から優秀な選手を集め、多くの部員のうち地元出身の部員はわずかという学校も珍しくない。そんな中で、双葉高等学校のにわかチームの活躍は高校野球の原点を見たようで清々しい気持ちにさせられた。感動ものである。



 

コメント (2)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 歩道フェンスを踏切坂に空中... | トップ | 「食の安全」って、掛け声ば... »

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
これぞ青春、高校野球! (sirousagigamanoho)
2013-10-01 16:59:33
爽やかな話題大好きばーさんと自認しているsirousagi

事実は小説より感動数倍、素敵な記事を有難うございます。不平不満の充満している(汚染空気?)近頃、スポーツからだこそ、輝く人間賛歌、7年先のオリンピックでも、沢山の心励まされ勇気付けられる話題が生まれることでしょう。
返信する
Unknown (オールドレディー)
2013-10-01 19:43:08
★sirousagigamanohoさま
本当に感動ものですね。
こういうありえないことが起こるからスポーツは楽しいのでしょう。
助っ人4人の心意気に胸を打たれました。今どきの若者には珍しい純粋な心を持った若者たちの未来に幸あれと祈りたくなりました。
毎日殺伐とした事件ばかり起こる中で、こういう心が洗われるような話にはホッとします。

返信する

コメントを投稿

いい話ですね」カテゴリの最新記事