流通大手の「イオン」が、主に西日本で販売した弁当やおにぎりで、原材料に「国産米」と表示していたにもかかわらず、中国産の米が混入していたという。
これらの弁当やおにぎりは、三重県四日市の卸売業者が販売した米を使用して、名古屋市の加工業者が製造したもので、今月12日に製造元からの連絡を受けて調べた結果、卸売業者が中国産の米を国産と偽って納めていたことが分かったという。
しかし、農水省のその後の調査で、中国産米だけでなく、酒やみそ、菓子などに使われる加工用米が混入していた疑いのあることが新たに判明したという。
「食の安全」が叫ばれて久しいが、食にまつわる偽装や事件、それによる被害の報道は今も跡を絶たない。昨今は、大手企業の製品だからといっても決して安全とはいえない。規模が大きければそれだけ監視の目が行き届かなくなるのは当然であるが、消費者を騙すなんてことは断じて許せない。
あってはならないことだが、産地を偽って販売するというのはよく聞く話である。つい最近、わが岡山県でも、JA岡山が運営する農産物直売所にテナント入居している鮮魚小売業が、産地などを偽装した鮮魚を販売していたという。
少し前のことだが、ジャーナリスト・吾妻博勝氏が、回転寿司のネタに表記の魚とは異なる「代用魚」が使われているという記事を書いていた。
【軍艦の「イクラ」には「マス子(マスの卵)」が代用されている。一時はサラダ油と海藻エキスを使った「人造イクラ」が出回ったが、安価なマス子の流通で姿を消した。人気の「カンパチ」や「ブリ」にも代用ネタが多い。カンパチの偽装に多用される「スギ」は「コバンザメ」に類似した魚だ。大型魚の「シイラ」もカンパチに偽装されることがある。ブリの代用魚は、大型魚の「シルバーワレフ」が定番だ。また、「アナゴ」の代用にはペルー産の「マルアナゴ」が使われることがある。その名前からアナゴの仲間を連想するが、別物のウミヘビ科の魚だ。深海魚の「ヒモダラ」を「ヒラメ」や「アイナメ」として提供していた回転寿司店の店長は、私の取材に悪びれる様子もなくこう言い放った。
「どこから入手するのか、業者が得体の知れない魚を持ち込むことがあるが、試食してみて商品にできると判断すればネタとして使う。まったく別の魚でネタ偽装することなど回転寿司では常識だ。だから安く食べられるのだし、いちいち例を挙げればきりがない」】
何と怖い話だろうか。これを読んだら、もう100円均一の回転寿司には行けなくなった。私が赤穂へ行くたびに寄る「たいの鯛」は100円均一の店とは違うが、ここでもまったく安全で確かなネタを使っているかというと、それは分からない。この前行って「アナゴ」を注文したら、「ウミヘビ科の魚だ」というのを思い出して、ちょっと気味が悪かった。
今の時代、いちいち安全を確かめていたら食べるものがなくなってくる。安全で確かなものを食べようと思ったらお金がかかるし、こうなったら、何を食べてもあたらない丈夫な体になるしかないのかネ。
偽装とは違う話だが、9月上旬、 岐阜県可児市の小学校で給食のクロワッサン100個に1個あたり1~4匹の小バエが混入していたという。しかも、そのパンを、ハエ部分を取り除いて児童に食べさせたというのだからあきれる。健康上問題はないというものの、ニュースを見ているだけでも気持ち悪かった。
さらに1日、同市立旭小学校(児童666人)で給食当番の2年生児童が、麦飯を配膳しようとしゃもじですくい上げたところ、クモが付着していたという。この麦飯は廃棄されたようだが、給食を提供している可児市の給食センター長はインタビューで、マニュアルどおりに対処したと、悪びれた様子もなく語っていたのにはあきれた。
見るだけでも気持ちの悪いハエやクモを、取り除いたからといって食べられるだろうか。子どもだから言いつけどおり食べたのだろうが、大人だったら絶対に食べなかっただろうネ。
使っての食品、化学肥料、抗生物質や成長ホルモンに頼る肉、魚介類。これらを常食すれば先の短い老人でも
自殺行為ですね。
13億人の人減らしには いいでしょうが、日本人が悪乗り
して自国民を騙すなんてもってのほか。即刻死刑! と
言いたいところです。許さん
飽食(世界のほんの1部の地域)がもたらす食の安全性、将来を担う子供たちには絶対妥協出来ない事でありながら、それぞれの責任者の良心に係わる問題でもあり、この延長上には、放射能汚染問題が暗くのしかかって来ると云う深刻な
「食の安全」見過ごせない事柄ですね。
原発が怖いというが、それ以上に怖いのが食品の偽装ではないかと思います。
大気汚染の影響も怖いし、食べ物に限らず産地が中国とあるのは絶対に手を出しません。
悠久の歴史ある国でありながら恥ずかしくないのでしょうかね。
韓国が日本からの輸入を禁止したように、日本も中国からの食品を禁止することはできないのでしょうかね。
もっとも他所の国ではなく、わが国内での食品の偽装問題が後を立たないのですから、最悪ですね。
昔は冷蔵庫などなく、食物の安全性を守ることなど叶わなかった時代でも、それほど心配はしなかったように思います。
それに比べると、今の時代の方がよほど危険性が高いと思いますね。