昨今の大相撲にはとんと興味がない。大相撲も、横綱千代の富士が誕生した頃が全盛期だったろうか。その後、若貴時代到来、史上初の兄弟横綱の台頭で大相撲は益々隆盛を極めるかに見えたが、兄弟不和の表面化で水をさされた感があり、大相撲にも翳りが見え始めた。現在のように外国人力士が多く、今や国技の品位も礼節も過去のものとなりつつある大相撲は見る気もしない。
「礼に始まり、礼に終わる」が角界の美学であるという。だが、東前頭3枚目・露鵬が写真記者らに対する暴行という、国技の力士としてあるまじき不祥事を起こした。テレビで見たが、露鵬は千代大海に敗れた直後から礼節を欠き、土俵下で千代大海をにらみつけ、一礼をしなかった。千代大海も何か言い返していたようにも見えたが、それがさらに相手への挑発となったのか……。さらに風呂場のガラスをたたき割り、各社のカメラマンに向かって「撮るな」と叫んで手を上げたそうである。最近は特に、土俵の所作が乱れているといわれる。今場所でも他の力士同士が、土俵で相手をにらみつける場面もあり、過去には朝青龍が横綱としての品位を問われる態度で、協会から注意を受けるということもあった。
相撲の強さだけが魅力ではない。ファンをがっかりさせる行為は慎むべきで、もう一度、土俵の美学を学び直す必要があるとの厳しい声もある。日本相撲協会は、露鵬に8日目から3日間の出場停止、師匠の大嶽親方(元関脇・貴闘力)には10%の減俸3カ月の処分を下した。角界のルールブックには、力士に対する処分として解雇、番付降下、給料手当減額、けん責は明記されているが「出場停止」はない。この処分が重いか軽いかは議論の余地を残すところだが、極めて異例の処分が下されたことに事の重大さを感じる。
先ごろ終わったサッカーW杯でのジダンの行為にも是認・否認両論があるが、スポーツ界も美しいスポーツマンシップの持ち主ばかりではなさそうだ。我々には聞こえないが、サッカーのピッチ上では聞くに堪えない罵詈雑言が飛び交うそうである。外国語が理解できない向きには腹も立つまいが、なまじ語学力があるばかりに聞きたくないことも耳に入り腹を立てることにもなる。先日、会社で「ピッチ上で日本人が方言で悪口を言ったらどうなるかな」、「おそらく理解できないから、案外笑顔を見せられたりして……」なんて笑い話をしたが、紳士の国イギリスが発祥のサッカーでさえそうなのだから、どのスポーツ界といえども「清濁合せ飲む」の度量がなくては耐えられないのかもしれない。
人種差別や家庭環境などで差別されてきた人達が、人を見返し、人から尊敬の眼差しで見られるようになるには、有名になって大金持ちになるより他ない。何もない者が自分の才能だけで、唯一チャレンジできるのがスポーツであろう。しかし、誰もが自分の努力次第で頂点を極めることはできるが、門戸は広いようで狭いのが現実である。
どのスポーツ界でも言えることだが、次世代の子ども達に恥ずかしくない、人としてそれなりの品位と礼節を忘れないでもらいたい。
「礼に始まり、礼に終わる」が角界の美学であるという。だが、東前頭3枚目・露鵬が写真記者らに対する暴行という、国技の力士としてあるまじき不祥事を起こした。テレビで見たが、露鵬は千代大海に敗れた直後から礼節を欠き、土俵下で千代大海をにらみつけ、一礼をしなかった。千代大海も何か言い返していたようにも見えたが、それがさらに相手への挑発となったのか……。さらに風呂場のガラスをたたき割り、各社のカメラマンに向かって「撮るな」と叫んで手を上げたそうである。最近は特に、土俵の所作が乱れているといわれる。今場所でも他の力士同士が、土俵で相手をにらみつける場面もあり、過去には朝青龍が横綱としての品位を問われる態度で、協会から注意を受けるということもあった。
相撲の強さだけが魅力ではない。ファンをがっかりさせる行為は慎むべきで、もう一度、土俵の美学を学び直す必要があるとの厳しい声もある。日本相撲協会は、露鵬に8日目から3日間の出場停止、師匠の大嶽親方(元関脇・貴闘力)には10%の減俸3カ月の処分を下した。角界のルールブックには、力士に対する処分として解雇、番付降下、給料手当減額、けん責は明記されているが「出場停止」はない。この処分が重いか軽いかは議論の余地を残すところだが、極めて異例の処分が下されたことに事の重大さを感じる。
先ごろ終わったサッカーW杯でのジダンの行為にも是認・否認両論があるが、スポーツ界も美しいスポーツマンシップの持ち主ばかりではなさそうだ。我々には聞こえないが、サッカーのピッチ上では聞くに堪えない罵詈雑言が飛び交うそうである。外国語が理解できない向きには腹も立つまいが、なまじ語学力があるばかりに聞きたくないことも耳に入り腹を立てることにもなる。先日、会社で「ピッチ上で日本人が方言で悪口を言ったらどうなるかな」、「おそらく理解できないから、案外笑顔を見せられたりして……」なんて笑い話をしたが、紳士の国イギリスが発祥のサッカーでさえそうなのだから、どのスポーツ界といえども「清濁合せ飲む」の度量がなくては耐えられないのかもしれない。
人種差別や家庭環境などで差別されてきた人達が、人を見返し、人から尊敬の眼差しで見られるようになるには、有名になって大金持ちになるより他ない。何もない者が自分の才能だけで、唯一チャレンジできるのがスポーツであろう。しかし、誰もが自分の努力次第で頂点を極めることはできるが、門戸は広いようで狭いのが現実である。
どのスポーツ界でも言えることだが、次世代の子ども達に恥ずかしくない、人としてそれなりの品位と礼節を忘れないでもらいたい。
でも日本の力士が結構受けて立つ気力が(千代大海)未だ残っていたのですね~~モウ日本の力士にはそんな気迫は無いのかと思っていたのですが(これは嫌味です)
定年亭主が『そのうち相撲も自滅して消えて無くなるよ』といっております
たまたま私達の年代は大きな変動にもあわず、高度成長のさなかのいい時代を過ごすことができて来れましたが、まちがいなく、一国主義ではおれなくなり世の中の態勢にのみこまれて行く事でしょうね
不甲斐ない日本人力士に歯がゆい思いです。早く横綱になる力士が出ないかしらね。