近くの空き地に、真っ白なチョウセンアサガオがたくさん咲いている。でも昨年よりはだいぶ少ないように思う。
デザインが新しくなった新紙幣の発行から3カ月。祝儀・不祝儀用にとしまっておいた旧紙幣の1万円札5枚、これを新紙幣に替えようと思ってATMに行った。出てきたのはキラキラ光る派手派手しい新紙幣!
最近、現金はほとんど使わなくなった。公共料金やその他の支払いは口座引き落し。病院、美容院、アマゾンの支払いはクレジットカードを使用する。だから新紙幣の5000円札や1000円札にも、いまだお目にかかっていない。
ところで、テレビ朝日系列の情報番組『グッド!モーニング』で、新1万円札が「結婚式のご祝儀に適さない」というマナーが紹介されて話題になっているとか。その理由がなんともはや…。
渋沢栄一といえば、明治時代を代表する実業家の一人であるが、一方で「愛人を妻と同居させた」など、現代からすれば眉をひそめるようなエピソードもあるとか。こうした背景から、パートナーの浮気を想起させるとして、「新1万円札はご祝儀には適さない」という声が上がっているといい、マナー違反と捉えるような人もいるというのだが、まったく馬鹿げた話だ。
渋沢栄一は女好きの艶福家としても有名だ。正式に結婚した妻は2人、他にも女性がいて、妻と暮らす家に妾も住まわせた。子どもは少なくとも17人、その子たちは政財界の大物と婚姻。栄一の子孫たちは現在も企業の社長、役員などを務めているという。非嫡子でも名家の子女は生まれながらにして身分が違うのだ。しかし百年以上も経って、生前の不行跡を咎めとがめだてされようとは、泉下の渋沢氏もさぞかし驚いていることだろう。
古くから「英雄色を好む」という言葉がある。「優れた才能や能力を持つ男性は決まって女好きである」という意味だが、そういう男でなければ成功者や偉業を成し遂げることはできない。それに男として魅力がなければ女も惚れはしないだろう。また昔は「女遊びは男の甲斐性だ」と言われ、今ほど世間から叩かれることはなかった。
「英雄色を好む」と聞いて思いつく人がたくさんいる。古くは伊藤博文、吉田茂、田中角栄、三木武吉、藤山愛一郎などなど、他にもたくさんいる。あの「経営の神様」と言われる松下幸之助にも婚外子が4人もいたとか。それぞれ愛人たちは別宅を構え、世間をはばかることなく堂々と生きた強い女人たちだ。男も惚れるなら賢い女でなければ、バカな女と浮気して大事になった著名人も少なくない。
私は新紙幣が祝儀に不適切というより、むしろ「不祝儀に不適切」ではないかと思う。偽札防止にと緻密に凝ったデザインだが、かえって重厚感や上品さが感じられない。
まあデザインはどうでも、くれるのに文句は言わない。私はこれまでもらうより上げる方が多かったが、最近は人間関係を終活したので、姪の孫たちへの小遣いか祝儀くらい、不祝儀はだれが先に逝ってもお互いさまだから…。
数字のフォントも軽すぎて福沢さまの重厚な有難味が感じられないと思いますよ。
喜びも悲しみも包む金額!が肝心でお札の顔などあまり問題ないと思いますが
私も初めてみたとき、キラキラ光るところが何とも品がない。もっとも1万円札にはあまりご縁がないからいいけど。
品がないという理由ならともかく、渋沢氏のプライバシーが理由とは、彼が日本のためにどれだけの偉業をなしたか。一般の能無し男の浮気と一緒にしないで!誰がこんな馬鹿なことを言いだしたのか? ずいぶん暇なんですね。