つれづれに 

老いてゆく日々、興味ある出来事に私見を添えた、オールドレディーの雑記帳です。

竹山堺市長と橋下大阪市長のバトル・・・

2013-08-09 | どうでもいいことですが

 9月に行われる堺市長選で、5日、日本維新の会傘下の地域政党「大阪維新の会」(代表・橋下徹大阪市長)が読売テレビアナウンサーの清水健氏(37)に立候補を要請したが、断られたという。
 
なぜ、清水健氏だったのか。彼は堺市出身で、高校まで地元の学校で学んだ堺人。現在、夕方の「かんさい情報ネットten.」を担当しており、知名度があるというのは強みだが、まさか、それだけで? 彼は政治家になることに意欲的で、チャンスがあればどの党でも構わないという姿勢であるとか。どの党でもいいというのもいい加減だが、初めての選挙だけに、勝てる公算の薄い維新の会から出馬するほどバカではあるまい。 

 堺市長選などまったく興味はないが、竹山堺市長と橋下大阪市長のバトルがおもしろい。竹山氏は4年前の選挙で橋下氏の応援を受け当選したが、竹山氏が7月の参院選で「大阪都構想」に反対する大阪選挙区の自民候補を応援し「大阪市解体は百害あって一利なし」と批判したことで対立した。今回、竹山氏が自民や民主など地元の反都構想勢力の結集を呼びかけていると知って、恩をあだで返された形となった橋下氏は「完全に裏切られた」と怒りをあらわにし、敵意を増幅させているという。
 ちなみに「大阪都構想」とは、大阪府と政令指定都市の2市(大阪市・堺市)を解体し、東京都をモデルに10~12の特別自治区からなる大阪都を新設するという構想である。再選をめざす竹山氏には、都構想に反対する自民、民主両党、共産を合わせた3党が竹山氏支援に回る見通しだとか。一方、維新の会の衰退は誰の眼にも明らかで、あえて火中の栗を拾う勇気ある人物がいるだろうか。 

 維新の会も、有名人頼みという俗なやり方をするようになってはお終いである。参院選では知名度の高いアントニオ猪木氏を引っ張り出したが、テレビ東京の選挙特番で池上彰氏から挑発的な質問をぶつけられてタジタジ。すっかり化けの皮が剥がれてしまった。池上氏に公約について尋ねられると「まだ維新と(細かい)政策は打ち合わせしていない」という猪木氏。今後行なって行きたい具体的な政策はありますか?」には、政策ってのはないですね。元気が売りですから」。さらに「具体的な政策はないってことですね」と問われると、猪木氏は「この後考えます」「とにかく私は、維新の風を吹かせろということで…」。何じゃこりゃ? 国民をバカにしているのか。こんな人のために6年間も国民の血税が使われるのかと思うと腹立たしい。  

 参院選後、橋下氏は「来年秋に想定される大阪都構想の是非を問う住民投票に専念したい」と代表辞任を表明。だが、石原氏に「橋下君が辞めたら僕は死んでしまう」と泣きつかれ、辞任反対多数で続投が決まった。
 
独断と偏見と推測だが、橋下氏は次期衆院選に出馬するつもりだろう。だが、マスコミによって作られた人気は、今や賞味期限切れ寸前である。彼の心の中は危機感と焦りで一杯だろう。「従軍慰安婦問題」でミソをつけ、参院選の結果も散々だった。ここで挽回するには「大阪都構想」の実現しかない。そのためには、2市の住民の理解を得なければならないが、竹山氏の造反で事はますます容易ならざる事態に…。もう二束のわらじを履いていてはダメと分かったのか、橋下氏の焦っている様子が目に見えるようだ。
 
しかし、本当は石原氏の方が先に辞めたかったのではないか。最近の石原氏には生気も覇気も感じられず、すっかり朽ち果てた老木に見える。本来なら、維新の会の全盛期にカッコよく“花道勇退”としたかったのだろうが、維新の会の凋落は全くの想定外。おまけに橋下氏に先を越されて自分がババを引くことになっては困る。そこで泣き落とし戦術で引き止めたのだろう。
 
だが、私の推測も的外れではなかったようだ。6日の朝刊に掲載された『週刊ポスト』の発売広告に【維新・橋下“辞任撤回”の裏に石原慎太郎「引退密約」】という見出しを見つけた。やっぱりネ! どうやら、今や2人にとって維新の会は重荷でしかないのかも…、なーんてネ。 

 話は変わるが、麻生副総理の「ナチス発言」に、橋下氏が「行き過ぎたブラックジョークだったのではないか」と擁護したことに批判が高まっている。これまでの橋下氏なら、早速「ツイッター」で猛烈な反撃をしただろうが、不思議なことに7月26日の「従軍慰安婦問題」を最後にピタッと更新が止まっている。参院選の結果に落胆して、緊張の糸が切れてやる気をなくしたのか、それとも「物言えば唇寒し秋の風」と悟ったのかもネ。

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2 コメント

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Unknown (オールドレディー)
2013-08-09 19:27:08
★sirousagigamanohoさま
維新の会、といっても橋下氏個人の人気はマスコミによって作られたもの、それもマスコミによって叩かれ、今や賞味期限が切れようとしている。一体、どうなっているのだろうネ。
1年も経たないうちにこうなるとは、これは本当に想定外。そう思っているのは維新の会所属議員でしょうね。
「野党再編」で維新の会の名が消えてもいいと橋下氏は言ったが、それも本音か。
期待して衆院選で1票を投じた私としては悔やむことしきりです。

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物云えば (sirousagigamanoho)
2013-08-09 16:51:48
さすが見識たかいオールドレディーさまの的を射た御意見
何事も引き際の美学で人間の本質が窺われる。潔いヒーローと期待していた橋下氏には「やっぱりお前もか」と現代政治家に抱く気持ちと同列。
大阪が昭和初期の繁栄した大おおさかに戻らなくてもせめて、自分擁護発言のない市長さんを輩出してほしかった
少し期待したわが身が気恥ずかしい・
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