昨今は、ゲームセンターが高齢者の憩いの場としても利用されているという。運営する企業はサービス介助士の資格を持つ店員を配置したり、血圧計を用意したりと、「お年寄りが居心地のいい空間」づくりに工夫を凝らしているとか。
ゲームに一喜一憂して血圧が上がるというのはありそうな話だが、それほどゲームに夢中になれるというのはまだまだ若い証拠だろう。だが、気を付けないと、高齢者のお金を狙う悪い奴らがいるそうだよ。
また、夫婦でゲーセン通いをする人も少なくないそうだ。夫婦一緒に出かければ文句を言われることもないし、お互いの居場所がわかるから何があっても安心だろうが、中にはヒモ付きで遊ぶのを嫌う御仁もいるだろう。まあ何にせよ、ゲーセンに通うには健康であることは勿論だが、先立つものはお金だ。お金さえあれば老後の１人暮らしも悪くない、私はそう思っている。
今年１月の記事だが、大阪府門真市の医師が実施した調査で「１人暮らしの高齢者は家族と同居している高齢者よりも生活の満足度が高く、悩みが少ない」という結果が出たそうである。家族と同居する人の満足度が低い理由として、「家族への対応に苦慮する」が挙げられていた。確かに家族がいると安心だが、毎日顔を突き合わせていると、不平不満が蓄積しやすい。私もそうだ。正月やお盆など、たまに家族全員が集まるとにぎやかで楽しいが、それが２日、３日となると「ああ、１人になりたい」と思うようになる。たまに集まるのでさえそうなのだから、365日一緒に暮らせばいろいろ出てくるのは当然だろう。
よく「１人は寂しいでしょう？」と聞かれるが、それは１人暮らしをしていない人の意見じゃないかな？ 子どもや孫に囲まれて、一見楽しそうに見えても、意外と孤独を感じている人も少なくないというし、そんな孤独は１人でいる孤独感よりも寂しいという。また、身体が弱くなると家族に気兼ねをすること自体がストレスになることもある。実際に１人暮らしをしてみたら分かるだろうが、誰にも邪魔をされない自由を満喫できる幸せは何物にも代えがたい。その代償が、いわゆる「孤独死」だとしても、私はそれを受け入れる。
願わくば、ピンピンコロリと逝きたい。が、たとえ病気になっても、身体に合わせて自分の好きな生活スタイルで暮らしたい。そして最期は自分の家で迎えたいと思う。そのために４月から、在宅医療、訪問看護、終末医療、往診（24時間）などの医療体制が整っている医院に変わった。用意は万端だが…。
心配なことがもう一つ。いずれ足が衰えてうまく歩けなくなった時、病院通いやスーパーへ行くにはタクシーを頼むしかない。だが、当地は田舎なのでタクシーが２台しかないし、タクシーを呼ぶと送迎料が500円加算されるので、往復したら2500円以上かかる。ところが、先日の新聞に「シニア電動車」についての記事があった。これがあればどこへでも行けるし、タクシー代の心配もない。介護保険制度を利用したレンタルもあるらしい。便利な世の中になったが、問題は１人で乗り降りできるくらい足が達者でなければどうしようもない。何はともあれ、元気な体とお金が一番か！
一人暮らしを楽しみ満喫していらっしゃる方に、「一人は寂しいでしょう？」と聞く方は、家族そろって暮らすのが幸せだという己の価値観に囚われているだけだと思うのです。
世の中にはプラスとマイナスがある、とわたしが尊敬してる美輪明宏さんはおっしゃっています。
人の幸せの形など、人それぞれ。
自分の価値観を他人に押し付けるような考えというのは、好きではありません。
寒くなりましたね。ブログ更新が続いているのでお元気の様子。
今年も残り少なくなりました。また一人正月がやってきますが、私は結構、楽しんでます。
ご両親と一緒に仲良く暮らしていらっしゃる貴女は幸せです。今を大事になさってね。
人の幸せの形は人それぞれ…。ほんとにそう思います。幸、不幸は自分次第ではないかしら？
お風邪を引かないようにネ。