アリス=紗良・オットのピアノを聴きに、みなとみらい大ホールに行ってきました。
曲目は
メンデルスゾーン:厳格な変奏曲 ニ短調 Op.54
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第21番 ハ長調“ワルトシュタイン” Op.53
休憩
ショパン:3つのワルツ“華麗なる円舞曲” Op.34
1.変イ長調(ワルツ第2番)
2.イ短調(ワルツ第3番)
3.ヘ長調(ワルツ第4番)
ワルツ第6番 変ニ長調 “小犬” Op.64-1
ワルツ第7番 嬰ハ短調 Op.64-2
スケルツォ第2番 変ロ短調 Op.31
でした。
緑色の鮮やかなドレスを着てすたすたと舞台に現れた彼女、なんと素足でした!弾き始める前は前後に向かって丁寧にお辞儀していて、初々しい感じがしました。
最初のメンデルスゾーンの出だしは弱音ですが、とても繊細で透き通るような出だしでした。一つ一つの音をちゃんとコントロールしながら出しているような気がしました。素足の効果もあったのでしょうか、ペダル使いも見事だったように思えました。ワルトシュタインは長年弾き続けてきたというレパートリーですが、力でぐんぐん推し進めると言う感じではなく、語りかけるような感じの演奏でした。曲を研究し、音を練り上げながら出しているような演奏でした。
後半のショパンのワルツになると生き生きしてきて雄弁になったような気がします。彼女のなかから溢れるものがどんどん出ていたというような感じでしょうか。Op.34素晴らしかったです。特にイ短調(ワルツ第3番)のやるせなさがたまりませんでした。彼女自身この曲にこそショパンの姿を見ている、短調から長調へと3回逃げ込みながらもまた短調へと戻るという自身の迷いや葛藤を描き出している、とプログラムの解説に書かれていましたが、本当にそのように感じていたのだろうと思える演奏でした。すごくこの曲が好きなのだろうと思える演奏でした。そのような思いはワルツ第7番Op.64-2からも伝わってきました。深いものに触れようとしているような感じ。ちょっとミスタッチがあったのですがそれは彼女自身本当に感極まっていて曲の魂に近づこう触れようとしたあまりだったのではないか、と思えるような感じでした。コルトーの弾くワルツに感動したというのがすごく分かります。スケルツォ2番も彼女の言葉で語られたような感じの演奏でした。ドラマチックだったのですがそれだけではないようで。ピアノと戯れていてポエジーをまとっていました。彼女は素足での演奏が本当に合っていたと思います。
アンコールはなんとラ・カンパネラとエリーゼのために。ますます輝きを増していました。エリーゼのためには激しいところのないとても優しい演奏でした。見事なサービスでした。
人が多く、サイン会の列も大変長いものでした。彼女自身ワルツが特に自分に語りかけてきたと述べていた通り、ショパンのワルツが特によかったと思います。CDにサインをしてもらいました。
曲目は
メンデルスゾーン:厳格な変奏曲 ニ短調 Op.54
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第21番 ハ長調“ワルトシュタイン” Op.53
休憩
ショパン:3つのワルツ“華麗なる円舞曲” Op.34
1.変イ長調(ワルツ第2番)
2.イ短調(ワルツ第3番)
3.ヘ長調(ワルツ第4番)
ワルツ第6番 変ニ長調 “小犬” Op.64-1
ワルツ第7番 嬰ハ短調 Op.64-2
スケルツォ第2番 変ロ短調 Op.31
でした。
緑色の鮮やかなドレスを着てすたすたと舞台に現れた彼女、なんと素足でした!弾き始める前は前後に向かって丁寧にお辞儀していて、初々しい感じがしました。
最初のメンデルスゾーンの出だしは弱音ですが、とても繊細で透き通るような出だしでした。一つ一つの音をちゃんとコントロールしながら出しているような気がしました。素足の効果もあったのでしょうか、ペダル使いも見事だったように思えました。ワルトシュタインは長年弾き続けてきたというレパートリーですが、力でぐんぐん推し進めると言う感じではなく、語りかけるような感じの演奏でした。曲を研究し、音を練り上げながら出しているような演奏でした。
後半のショパンのワルツになると生き生きしてきて雄弁になったような気がします。彼女のなかから溢れるものがどんどん出ていたというような感じでしょうか。Op.34素晴らしかったです。特にイ短調(ワルツ第3番)のやるせなさがたまりませんでした。彼女自身この曲にこそショパンの姿を見ている、短調から長調へと3回逃げ込みながらもまた短調へと戻るという自身の迷いや葛藤を描き出している、とプログラムの解説に書かれていましたが、本当にそのように感じていたのだろうと思える演奏でした。すごくこの曲が好きなのだろうと思える演奏でした。そのような思いはワルツ第7番Op.64-2からも伝わってきました。深いものに触れようとしているような感じ。ちょっとミスタッチがあったのですがそれは彼女自身本当に感極まっていて曲の魂に近づこう触れようとしたあまりだったのではないか、と思えるような感じでした。コルトーの弾くワルツに感動したというのがすごく分かります。スケルツォ2番も彼女の言葉で語られたような感じの演奏でした。ドラマチックだったのですがそれだけではないようで。ピアノと戯れていてポエジーをまとっていました。彼女は素足での演奏が本当に合っていたと思います。
アンコールはなんとラ・カンパネラとエリーゼのために。ますます輝きを増していました。エリーゼのためには激しいところのないとても優しい演奏でした。見事なサービスでした。
人が多く、サイン会の列も大変長いものでした。彼女自身ワルツが特に自分に語りかけてきたと述べていた通り、ショパンのワルツが特によかったと思います。CDにサインをしてもらいました。