ネタばれになるのでこれで最後にしますが、またまた『音楽の聴き方』です。指揮者や音楽家たちが日常的な音楽の現場で使っている言葉は、砕けていて端的なケースが多いと著者は書いています。レッスンは音楽評論だともとらえられるそうです。
そして、リハーサル映像で指揮者たちが使っている言葉の性質を4つのカテゴリーに分類しています。面白かったので引用させていただきます。
一つ目は「もっと大きく」「ここからクレッシェンドして」といった直接的指示
二つ目は「ワイン・グラスで乾杯する様子を思い描いて」といった詩的絵画的な比喩
三つ目は音楽の内部関連ならびに外部関連についての説明 内部関連とは「ここはハ長調だ」「再現部はここから始まる」といった音楽構造に関するもの、外部関連とは作品の歴史的文化的な背景についての説明などである
四つ目、そして著者がもっとも注目しているのが身体感覚に関する独特の比喩 かっこ内は指揮者の名前
例1「40度ぐらいの熱で、ヴィブラードを思い切りかけて」(ムラヴィンスキー)
例2「いきなり握手するのではなく、まず相手の産毛に触れてから肌に到達する感じで」(クライバー)
例3「おしゃべりな婆さんたちが口論している調子で」(チェリビダッケ)
二つ目の言葉と四つ目の言葉がたくさん頭に浮かぶといいなあ、と思うこのごろ。
そして、リハーサル映像で指揮者たちが使っている言葉の性質を4つのカテゴリーに分類しています。面白かったので引用させていただきます。
一つ目は「もっと大きく」「ここからクレッシェンドして」といった直接的指示
二つ目は「ワイン・グラスで乾杯する様子を思い描いて」といった詩的絵画的な比喩
三つ目は音楽の内部関連ならびに外部関連についての説明 内部関連とは「ここはハ長調だ」「再現部はここから始まる」といった音楽構造に関するもの、外部関連とは作品の歴史的文化的な背景についての説明などである
四つ目、そして著者がもっとも注目しているのが身体感覚に関する独特の比喩 かっこ内は指揮者の名前
例1「40度ぐらいの熱で、ヴィブラードを思い切りかけて」(ムラヴィンスキー)
例2「いきなり握手するのではなく、まず相手の産毛に触れてから肌に到達する感じで」(クライバー)
例3「おしゃべりな婆さんたちが口論している調子で」(チェリビダッケ)
二つ目の言葉と四つ目の言葉がたくさん頭に浮かぶといいなあ、と思うこのごろ。