いろはにぴあの(Ver.3)

ピアノを趣味で弾いています。なかなか進歩しませんが少しでもうまくなりたいと思っています。ときどき小さな絵を描きます。

指揮者たちが練習で使っている言葉 『音楽の聴き方』より

2011年01月17日 | ピアノ・音楽
 ネタばれになるのでこれで最後にしますが、またまた『音楽の聴き方』です。指揮者や音楽家たちが日常的な音楽の現場で使っている言葉は、砕けていて端的なケースが多いと著者は書いています。レッスンは音楽評論だともとらえられるそうです。
そして、リハーサル映像で指揮者たちが使っている言葉の性質を4つのカテゴリーに分類しています。面白かったので引用させていただきます。

 一つ目は「もっと大きく」「ここからクレッシェンドして」といった直接的指示
 二つ目は「ワイン・グラスで乾杯する様子を思い描いて」といった詩的絵画的な比喩
 三つ目は音楽の内部関連ならびに外部関連についての説明 内部関連とは「ここはハ長調だ」「再現部はここから始まる」といった音楽構造に関するもの、外部関連とは作品の歴史的文化的な背景についての説明などである
 四つ目、そして著者がもっとも注目しているのが身体感覚に関する独特の比喩 かっこ内は指揮者の名前
 例1「40度ぐらいの熱で、ヴィブラードを思い切りかけて」(ムラヴィンスキー)
 例2「いきなり握手するのではなく、まず相手の産毛に触れてから肌に到達する感じで」(クライバー)
 例3「おしゃべりな婆さんたちが口論している調子で」(チェリビダッケ)

二つ目の言葉と四つ目の言葉がたくさん頭に浮かぶといいなあ、と思うこのごろ。

断捨離

2011年01月17日 | 日記
 断捨離という言葉が昨年末ごろから流行っていますね。片付けの苦手な私にとっては耳の痛い言葉のように思え、目をそむけていました。しかしふと昨日目に入った断捨離の本を立ち読みして、これは生活に採り入れたい、と思えました。断捨離とは

 物の片付けを通して自分を知り、心の混沌を整理して人生を快適にする行動技術
 家のガラクタを片付けることで、心のガラクタをも整理して、人生をご機嫌へと入れ替える方法
で、片付けに主体を置きます。
 
それぞれの漢字の意味は
 断=入ってくる要らないものを断つ
 捨=家にはびこるガラクタを捨てる
 離=モノへの執着から離れ、ゆとりある「自在」の空間にいる

 主役は「モノ」ではなくて「自分」、時間軸は常に「今」。ここが重要です。

 しかしです、どうして今のこの時期にそういう気分になるわけ?という気もします。昨年末本当になにやっていたんでしょう。タイミング悪いです。
 そして今もちょっとタイミングがよろしくない。(実は仕事も急に忙しくなったし(汗))この冬が終わるまでにはやりとげることにしよう。というわけで締切は2月中旬です。甘いかしら?

 そうそう、今年は本も読むということも決めたはず。(こんなことを書くのも恥ずかしいのですが、時間があっても読まなくなっていて)『音楽の聴き方』は本当にいい本でした。消化し実践するために何度も読むつもり。それから今月中に『坂の上の雲第2巻』とものすごく久しぶりに買った『Reader's Digest』の12月号(1ヶ月前だという突っ込みはなしで。分かりやすい英語で書いてあって読みやすいです。英語のリハビリも狙っています)を読みとげよう。『坂の上の雲』には正岡子規も出てくるのですが、それがいいんですよ。
 子規の「冬ごもり」で始まる俳句です。

冬ごもり達磨は我をにらむかな
冬ごもり世間の音を聞いて居る
冬ごもり煙のもるる壁の穴