いろはにぴあの(Ver.3)

ピアノを趣味で弾いています。なかなか進歩しませんが少しでもうまくなりたいと思っています。ときどき小さな絵を描きます。

なんとあの曲のオリジナルは・・・

2011年12月21日 | ピアノ・音楽

 フランク作曲のプレリュード、フーガと変奏Op.18のオリジナルは、実はハーモニウムとピアノのために作曲されていた、ということがmixiのフランクのコミュニティでいわれていて、大変驚いているところです。実際にここで紹介するyoutubeでもそのような紹介がされています。

 ハーモニウムという楽器はWikipediaによると、リードを使ったオルガンで、パイプオルガンの設備投資が余りにも高額なため、アコーディオンのようなリードを用いてオルガンの代用を図って生み出されたと言われています。パイプオルガンの主な機能でもあるストップ、あらたに鍵盤を一回押しただけであとは自動で持続されるProlongement(プロロンジュマン)と呼ばれる特殊装置も付けられたが、パイプオルガンの音色には及ばないという意見や、シンセサイザーの発明が原因で、このハーモニウムも衰退の道をたどったと言われていますが、「椰子の実」を作曲した大中寅二氏は日本のオルガン文化はハーモニウムことリードオルガンがふさわしいと考え、多くの作品を作ったと言われています。

 そしてハーモニウムのために作曲した人には、フランクのほかにサン・サーンス、ビゼーのような同時代のフランスの作曲家や、12音技法を発明したシェーンベルグがいると言われています。それにしても彼らの作曲したオルガン曲の対象となるオルガンには、素朴な哀愁漂う音色のハーモニウムも含まれていたなんて。驚きです。サン・サーンスはフランクとどことなく似ている気がするので仲間に入っているのに納得できます。しかし同じフランスでも時代が下ってメシアンは入っていないのですよね。そこらへんの謎をさぐってみたくなりました。

 プレリュード、フーガと変奏Op.18のハーモニウムとピアノによるオリジナルバージョンです。フランクは1862年にハーモニウムとピアノのデュオのためにこの曲を作曲し、その後パイプオルガン用に編曲しました。そして後の時代にピアノにも編曲されました。 

 ハーモニウムはアコーディオンみたい。ハーモニウムのおかげで、曲そのものもラテンの曲のように思えてきて(実際にラテンだったりするのですが)とても親しみやすい雰囲気になっています。ハーモニウムパートは高音部もしくは主旋律で、リードを使うオーボエやサックスのような楽器で演奏するとピッタリな気がしました。アコーディオンも素敵そうです。しかしリードがなくても、曲の雰囲気からチェロやギターで演奏できそうな気もします。曲へのイメージも変わり、想像が広がり、ますます楽しくなってきました。

P.Sその後調べてみたら、サックス、ギター、ハープの演奏動画が見つかりました!それぞれいい味がでています。