大森インプラントクリニック松元教貢歯科医院腫れ痛みなく早く、骨不足でも骨ができて直ぐに歯が入る幸せのブログ

松元教貢歯科医院は骨が不足で骨造りしても腫れ痛みのとても少なく早く治せる方法をしてる即時荷重インプラントパイオニアです。

インプラントとマイクロCT

2007年04月24日 | Weblog
今日は専門的に成る話をします。
最近、前歯にインプラントする事が流行っています。
特に、抜歯即時で植立してしまう、時によっては即時荷重と言い仮にですが仮歯を綺麗に入れて差し上げられる治療が、話題の中心です。
しかし、この治療は上手く行けば大変に効果的ですが、拙い時には大変難しい事態を招いてしまいかねないのです。

そこで、今日は専門家向けに、成功のコツをお話しましょう。
上顎の前歯はCTで見ると分かりますが、歯根が骨の上に張り付いている感じです。
歯頚部は骨のほぼ真ん中にありますが、根の先にいくと完全に飛び出してしまっています。
これが、日本人だけなのか、外人も同じなのか私自身では知らないのですが、日本人はまず間違いなくそうです。
ですから、抜歯する時に、余り抉っては骨の壁が壊れ難しく成りますので、この点に注意をして下さい。

そして、非常に重要な植立ホールの形成ですが、インプラントの先端が骨の真ん中にあるように意識して形成して下さい。
この時に非常に難しいのが、骨の斜面に形成しなければいけないという点です。
インプラント用の通常のドリルでは、滑ってしまいホールが上手く行かないことが生ずるのです。
これを解決するには、先端が角張ったバーを使用する事がベストです。
通常のエンジン用の長いフィッシャーバーで削るのが、ずれずに非常に効果的です。
始めの皮質骨さえしっかりと削れれば、後は海綿骨ですからしっかり把持して細いドリルから順次慌てずに形成するなら、大体骨の真ん中に行きます。
これは結局海綿骨が一番柔らかい所をバーが進む為に、無理に力を加えずとも自然に任せればそこに行くのです。

以上が一番安全で、確実な形成の方法です。
くれぐれもバーのブレは押えて、しっかりと形成して下さい。

そして、これが一番重要ですが、マイクロCT(3DX)で見ると、完全に骨を把握出来るという事です。
そうすれば、その情報を基にして予めここに歯が欲しいと言う所に仮に歯を作っておいて、それと組み合わせてCT上でインプラントを埋める方向を決めれば、始めから綺麗に歯が入れられると言う事です。
これが出来れば、難しいGBRや歯肉造成なんかしなくても、実に綺麗に治るのです。

これが、新しい時代の治療である事は間違いないと言えるでしょう。
ですから、私はGBRや歯肉造成難しい治療は止めませんかと提案しているのです。
マイクロCTと拡大鏡下の新しいインプラント治療は、確実に患者さんに快適な治療を提供します。