大森インプラントクリニック松元教貢歯科医院腫れ痛みなく早く、骨不足でも骨ができて直ぐに歯が入る幸せのブログ

松元教貢歯科医院は骨が不足で骨造りしても腫れ痛みのとても少なく早く治せる方法をしてる即時荷重インプラントパイオニアです。

抜歯即時植立インプラント治療の危険性

2008年01月09日 | ニュートンドクター見て下さい。
ここ最近の傾向で、抜歯するのと同時にインプラント植立する手技が、治療期間短縮と手術回数を減らせる事と相俟ってかなり宣伝され、行われているようです。

確かに、患者さんからして見ると、何回もの手術を受ける事は嫌でしょうし、治療期間が長く掛かる事も嫌でしょうから、この治療方法は理想的な治療と受け止められ、しかも、術自体が容易であるという受け取られ方をしてしまった為に、DR側患者さん側双方に急速に広がってしまっているようです。

しかし、この術式は非常にハイレベルの治療であり、特に抜歯と同時に歯肉を何も捲らないで治療する術式の場合かなりの難しさになりかねません。

ここを乗り越えるのには、最近広まって来ている歯科用CTが非常に有効です。
CTでないと骨の断層の状態がわからず、骨がどういう状態か全く読めないからです。

歯科用CTはかなり広まっていると言っても、まだ国内で500軒の医院で入っているかどうかでしょう。
にも関わらず、難しいこの術式は宣伝され簡単で早く治るとネット始め色々な所で宣伝されているから危険だと、私は思います。
インプラントを標榜している医院は今や全国で7000軒あるのではと思われます。

特に、新規開業の医院では殆どの医院がインプラントを標榜し、矯正を標榜し買うセリングを標榜しています。
しかし内実は如何なものなのでしょうか?

ここでお断りして置きますが、CTのお話をすると必ず被爆量の話が出ます。
私が言っている歯科用CT,特にモリタの3DXは従来のCTに比較して被爆量は物凄く小さいものです。
その事を知らずに非難する方が、いまだに多くて困ります。
勉強不足なのを露呈しているのに、自覚がないのですから。

専門誌に出て来るインプラントDRですらCTは、と言う言い方をされる方もいます。
困った者です。

技術、機器は進化します。
今までの常識とは違う世界が広がっているのです。
その成果で始めて齎される技術とか術式とかを知らずして、今までのものの応用で無理矢理用いようとする。
非常に危険であると指摘します。

歯科用CTを持ってしまったら、もう昔のレベルの戻れません。
持てば分かるとしか言えないのです。

こう言う事情を正確に出さずに、今のレベルの美味しそうな所だけで治療をするのは危険であると明言します。

はっきり申し上げて、歯科用CTがある所でしかインプラント治療を受けるべきではない、と言う時代に成るのも間近いと感じます。

患者さんは、容易で簡単そうな話にすぐに飛び付かず、熟慮される事をお勧めします。

PS.しかし、最新技術をやたら否定する困った大学人等もいますので、ご用心下さい。
出来る所は出来るのです。
大学人は、自分が出来ないから、他人も出来ないと実にいい加減です。
歯科は、最先端は大学にはない、と言っても良いかも知れません。