患者さんは皆さん好きで手術受ける人はいない、と思います。(特別な嗜好の方は除きます。)
しかし、手術しないと治らないから、治らないとより大変なことに成りから、で仕方がなく手術を受けるのだ、と。
そして、手術後の治る時には大変な時期を過ごさなければならない、と言うこともある程度覚悟して受けられているのでしょう。
このある程度の覚悟、と言う考え、医療側と患者さん側との理解の差、が大きな溝となって、常に相互の不信感を募らせる原因になってしまっているんです。
勿論、傷付けないと手術すること、現状悪くなっている状況の改善は出来ないので、患者さんはそれなりの覚悟を持って臨まれる訳ですが、正直に書いてしまいますが、こんな大変だとは思わなかった、と大多数の患者さんが感じてしまっているモノなのです。
本当の話です。
何故そんなことが言えるのか、と言うと、私の手術、超低侵襲を標榜し実践している手術を受けている患者さん達も、こう言う感じなモノなんですか?と手術後感想を言われることが良くあるからです。
痛くない、外見上大きくも腫れていない、と言うことはちゃんと認めていただいていても、口の中の違和感、何とも言えない感じ、患者さんの感じでは腫れている感じがする、と感想を漏らされる方が明らかに多いのです。
それなので、私は意図的に患者さんの術後のお顔の写真をお撮りして、実態、客観的状態で腫れてはいないと言うのを見ていただいて安心していただいているんです。
これには実は大きなパラドックスがあります。
それは何かと言うと、患者さんは自分で自分の顔を見る時には必ず鏡越しに見ることをされるからです。
鏡越しに見ると、手術した部位を患者さんは強調して見詰めます。
そうすると、何か腫れているように見えてしまう、お口の中の感覚の違和感も手伝って、そう言う感じを持ってしまうモノなんです。
だから、私は敢えて客観的真正面の写真を撮影して、これ見て下さい、どちらが手術した側かわからないでしょう、と納得していただく、と言うことをして来たんです。
今では、私の手術では腫れない、痛くない、と言う一種宗教的な信心が働く状態になってくれている為か、新患の患者さんでも手術後腫れませんでした、痛くないです、と言う素直な反応が多数派になって来ています。
本当の話です。
そう言う経験をして来た私ですから、現在の他院で行われている手術では、殆どの場合腫れたり痛んだりして、患者さんは我慢して楽になるのを待っているだろう、と想像をしているんです。
自分は我慢出来るだろう、大丈夫だろう、と思う方は挑戦されることを止めません。
しかし、想像以上だったらどうしよう、我慢するのは出来る限り少ない方が良いな、と考える方、恐れる方は、よくよく手術して貰うDRを選択された方が良いでしょう。
これらの写真は全部当院で手術して、その翌日のお顔の状態です。
どの患者さんも腫れていませんよね。
特に親知らずの抜歯後のお顔の状態、を良く見て下さい。
これなら、治る期間でもそんなに辛いことを強いられないだろうな、と理解していただけるのではないでしょうか。
私は、患者さんに辛い思いを強いるのが大嫌いです。
だから、こう言うことを主張し、実践し、誰もが出来るようになって貰う為に、惜しむことなくお話しています。
今年もインプラント寺子屋2016(全6回)で包み隠さず、現時点での全部のお話をするつもりです。
ハッキリ言って、まだ公開するのは早い、と思うような危ない情報も満載です。
インプラント治療も親知らずの抜歯手術も、一番大事なのは手術受けた後の傷の治り方と思いませんか?
私はそう思っています。
そこに共感する患者さん、先生方は何時でもご相談に来て下さい。
真摯に聞かせていただきます。