大森インプラントクリニック松元教貢歯科医院腫れ痛みなく早く、骨不足でも骨ができて直ぐに歯が入る幸せのブログ

松元教貢歯科医院は骨が不足で骨造りしても腫れ痛みのとても少なく早く治せる方法をしてる即時荷重インプラントパイオニアです。

歯科治療は患者さんが思ってる通りに普通には治らないものです。

2019年08月20日 | 患者さんの知らないンプラント業界の話

歯科治療のことは、まだまだ一般の方には知られていません。

 

だから、初めて治療を受ける人の殆どは、こんな小さいモノなんだし、ちょこちょこっと簡単に治せるものだろう、と思っています。

 

しかし、それは歯科治療に対しての知識不足、理解不足から来る、過度な期待なんです。

 

虫歯が痛んで、神経の処置をしたら、その歯は簡単に言えば枯れ木状態で、綺麗に治療されて、セラミック等で人口のモノとは分からないほど綺麗に治して貰ったとしても、神経の通った綺麗な自前の歯に比べれば弱くなってしまってるモノです。

 

そして何より、神経の処置をして、痛みが取れたとしても、虫歯で歯冠崩壊が起きているんですから、痛くないから大丈夫、と過信して直ぐに噛んだりしたら、バッキリ割れては全部が駄目になってしまうこともあります。

 

 

歯周病治療だって、患者さんが思ってる通りに普通には治りません。

 

歯石を取って、根面綺麗にして歯茎が締まって歯周病が治って来たとしてら、その反面で歯根の表面が晒されることになって、染みるように成ったり、虫歯ができるようになってしまいます。

 

じゃあ、そうしなければ良いじゃないか、と一般の方は思われるようですが、歯周病を野放しにしていたら、歯茎と骨が失われて、歯がグラグラになって喪失することになります。

 

再生療法、歯茎とか骨を再生させる最新の歯周病治療に過剰な期待を寄せる方もいたりしますが、その場合でも、治癒期間の長さ、不自由さ、自由に噛めない辛さ、そして、何よる口腔内を清潔に保ち続けないといけないと言う試練があなたを待ち受けています。

 

そこまで頑張って、再生治療受けたとしても、今ある現状の骨の高さ、幅、量まで再生させて造ることはほぼ不可能で、専門的説明になりますが、骨の溶け方が険しい谷になってるのが埋まってなだらかになる程度しか治りません。

 

患者さんが思ってる通りの普通の治り方には到底ならないんです。

 

これが現実です。

 

 

そして、入れ歯とか歯の被せモノを造る治療だって、患者さんが思ってる普通の治り方にはならないんです。

 

特に入れ歯。

 

入れ歯入れれば、普通に綺麗に入って、何でも噛めて、快適で、と一般の方は信じていますが、それは、初めて入れ歯入れた時に全てことごとく裏切られます。

 

こんな気持ちの悪いモノ、違和感の強いモノ入れてるのか?と全員の方が思うものです。

 

そして、自分が知っている年寄り、爺さん婆さんたちは入れ歯使って生活してた、自分の入れ歯はおかしいんじゃないか、と疑心、不信感すら抱くようになってしまったりします。

 

悲しいことに、それで殺人事件すら起きてしまいました・・・

 

でも、どんな入れ歯の名人でも、初めて入れ歯を入れる方へ違和感なく、快適で、気持ちの良い、良く噛める入れ歯入れることは不可能です。

 

見た目上綺麗にすることは幾らでもできるでしょうが、嵌め心地、痛みも何もなくしっかりと噛める、とかの機能面では初めて入れ歯する方には満足感はない、と言うことです。

 

昔はインプラントと言う入れ歯に代わる良い治療がなかったので、歯なしのままでいるのが嫌な人は、入れ歯するしかなかった、そして、皆こんなもんだよと言う慣れで何とか我慢して来た、と言うのが実情です。

 

ですから、現在入れ歯の名人と言われる方は、まず仮の入れ歯入れて慣れていただいて、そこから長期的に耐えられ、審美的な、機能も満足させられる入れ歯を製作する、と言う手法を取っていたりします。

 

 

そして、最後にインプラント。

 

患者さんは、インプラントしたら、しっかりとした支えができた、直ぐに噛める、と誤解している方がとても多いです。

 

私が直ぐに仮歯を装着させられるインプラント治療、即時荷重インプラントを始めた2000年の時、患者さんは直ぐに噛める、と信じ込んでいました。

 

そして、私がした即時荷重インプラン治療が世界最先端で凄い治療だ、と言うことは理解できていませんでした。

 

即時荷重インプラント治療に関しては、2000年代の初め自分もできる、私もできる、と言う専門家が乱立した時代がありましたが、その殆どの方は今は行方知らずになりました。

生き残ってる、と言うかちゃんとした治療をして、成功させ続けられたのはごく一部の専門家だけです。

 

でも、私のように2000年以来ほぼ即時荷重インプラントすることをし続けて来た専門家は、私の知る限り他にはいませんが・・・

 

今また、即時荷重インプラントができる、と言うことでやりたい専門家が増えて来ていますが、これがブームで終わらずにしっかりと根付くモノかどうか、私も見詰め続けています。

 

 

ごく一部の例を上げましたが、ことほど左様に、患者さんが思ってる通りに普通には治らないのが歯科治療、なんです。

 

これは、歯科業界が本当のことをきちんと広報していない、教育するように努めていないこと、にも責任がある、と言えるでしょう。

 

ただし、現在はネットとか書籍とかで情報を得ようと思えば得られる時代ですから、患者さん側の自助努力も不足してるのでは、と私は勉強いただくことをお願いしたいです。

 

片寄りのない情報源としては、歯チャンネル88等のサイトを読まれるのも良い、と思います。

 

 

歯科治療は、再建再構築治療です。

 

一般的医科の治療では、免疫力、自然治癒力で身体が時間掛けて修復してくれて治りますが、歯科治療は失われた歯質、歯は自然修復されません。

 

歯質、歯が失われることに伴って、歯茎、骨まで失われ、顎の再建までしなければならないことも起きたりします。

 

 

再建再構築を何所までどのレベルまで求めるのか?時間と費用を費やしても納得出来るのか?仕上りはどうなのか、は患者さんが思ってる通り普通に綺麗に治るとは限らないんです。

 

だから、入れ歯の治療の所でも書いた通りに、仮の再構築させたモノ、仮歯とかを通じて、患者さんが納得できるモノ、形、噛み合わせ、色、舌触りとかも決めて行かなければならないんです。

 

そして、それでも再構築した歯は歯科技工士さんが精魂傾けて作ったとしても、患者さんが思ってる通りに普通には綺麗に入るのかどうかは確実ではありません。

 

何故なら、仮歯をそのまま真似して作ってるつもりでも、口の中の組織は敏感ですから、形の問題、唇の触れ具合とか、舌触りとかでちょっと違う、と言われてしまうこともあるんです。

 

 

口の中の組織はとても敏感なんです。

 

それに満足をさせる、と言うのはとても難しい、と言うことです。

 

理想的究極的治し方を言えば、セラミックの素材で仮歯を一度仕上げて、それを完璧にコピーして仕上げるしかないのですが、それだとセラミック冠を全て2つ作製する、と言う費用負担が生じますので、そこまでの理想的治療を受け入れて下さる患者さんには、私もまだお会いしたことがありません。

 

やろうと思えばできる方法ですが、そこまでの費用と手間、暇を掛けて治療する、と言う患者さんがいるんだろうか?と言う話なんです。

 

 

と言うことで、ことほど左様に、歯科治療は患者さんが思ってる通りに”普通”には治らないもの、なんです。

 

 

失われたものを取り戻すことはできない。

 

代替え品しかない。

 

代替え品は、自前のモノに比べれば数段落ちる。

 

 

だから、自分の歯を守る、予防が何よりも大切なんです。

 

悪くしない。

 

歯科医院には、治療ではなく予防で、一人一人に合わせた予防方法を教わりに行く。

 

そして、予防的治療をして置く、です。

 

 

予防的処置の最たるものは、親知らずの抜歯とかです。

 

10代の後半、パノラマレントゲン写真撮影して置けば、親知らずが将来危ないかどうかが分かります。

 

危ないとなったら、専門家に抜歯のタイミングを聴いて、丁度良き時期に抜くべきです。

 

そうすることで、親知らずの手前の歯が綺麗なまま守られますし、顎の骨、歯茎も守られます。

 

親知らずを30,40,50にもなって残して置くから大ごとになるんです。

 

大ごとになったら取り返しがつきません。

 

患者さんが思ってる通りに普通には治らないんです。

 

 

歯は、小さいモノですが、問題が起きた時には、かなりその人の人生に強い、大きな影響を残します。

 

高齢者のアンケートで、歯を大事にしなかったことが残念に思うこと、の堂々の第一位ですから。

 

先人の二の舞になってはいけません。

 

失礼ですが、先人はそう言う本当の事実は残る人に言うべきです。

 

でも、残念な程そう言うことはされてません。

 

 

だから、歯科治療では、患者さん側の期待と専門家の出来ることのギャップがいつまでも埋まらないんです。

 

その反省の元、私はこうして孤軍奮闘して本当のこと、真実を伝え続けています。

 

本当のこと、真実を伝え続けなければ、何時まで経っても業界は良くならない、と私は確信しています。

 

 

歯医者になって30年以上。

 

真実一路でこれからも頑張って行きたい、と誓い、締め括ります。

 

くれぐれも、患者さんも専門家もファンタジーの世界には住まないように、お願いして終わりにします。