これらペリオテストと言います。
コンコンと打診してインプラントの動揺度を主に調べる機器です。
私は1998年から導入しています。
これで今は天然歯の動揺度も調べています。
その理由はただ一つ。
インプラントや歯がしっかりしてるか否かの客観的数値を出してくれる唯一の測定機器だから、です。
動揺度は、インプラントと歯の長期的な予後に大きく関わって来ます。
しかし、何と殆どの歯科医院で指で触れてとかの人の感覚頼りの主観的診断しかなされてないんです。
信じ難い事実でしょうが、本当のことです。
主観的診断で、動揺度0〜4とかの診断しかされてないんです。
ペリオテストは、マイナス8〜プラス30超えの数字まで細かく教えてくれます。
ちなみにマイナスのデータの方が良いデータで、しっかりと骨とくっ付いているインプラントはマイナス8とかの最高の数字が出ます。
天然歯では、プラス5程度が正常で、マイナスだと癒着してたりとかの異常所見と判断します。
プラスの数字が大きければ大きいほど、インプラントも天然歯もまずい状況です。
余りに動揺してると、最早測定不能になります。
このようにして、インプラントや歯の現状を調べるのにとても役立つ機器です。
しかし、残念ながら然程普及してません。
私は本当のこと、科学的な真理を見定めたくて、1998年からひたすらペリオテストを使い診断、治療に役立てています。
特に使うのは、インプラントを荷重して良いかどうか?の診断に使っています。
プラス5以下の数字が出ないと、そのインプラントは使ってはいけない、が私の鉄則です。
私が即時荷重インプラントを次々と成功させられたのは、ペリオテストで測定して確信が持てたからです。
手術した直後でプラス5以下で、経過を追って数字が良くなってくれればセラミック被せて大丈夫、と判断できるのです。
だから、当院のインプラント治療は他に比べて圧倒的にセラミックになるのか早い、と言うことができてるのです。
その確信的診断下さる理由が、このペリオテストです。
長期的予後観察でも使えます。
数字が良くない時には、何かが起きてる可能性が高いです。
セラミックが外れ始めてるとか、最悪の場合インプラントが揺れてたりします。
でも、患者さんは痛みを訴えません。
そう言う時、早期に発見することで、被害を最小限に食い止められます。
インプラントのトラブルは、痛みが出たらかなりの大きな被害なのです。
そこまで悪いのを進行させてはなりません。
それを見付けるのがペリオテストです。
本当のこと、を客観的指標で明確にしてくれる、それがペリオテストです。
科学的真理の徒であるために、私には必須の機器です。
これを読まれた同業者の先生、是非導入されて下さい。
主観を排し客観で、数字で明示です。