インプラントの未来、パイオニアの苦悩編

新しい事を始めて、それが本物だと認めさせるのは、意外に難しいものです。歴史を見ても飛行機のライト兄弟の成功は、なかなか信じられませんでした。物理学者達でさえ、空を飛べる事を否定していたのです。今では子供さえ、飛行機を知っています。何事でも始めは、発想した人間の頭の中にしかないのです。発想した人間が、出来ると信じ切り、ただ直向きに努力して道は開いたのでした。具体化すれば、皆すぐ理解し、認め、誉め讃えるかと言うと、そう簡単にはいかないのです。普通の方々にとっては、始めて見聞きするものの真贋は、全く分かりません。そうすると、殆どの方が用心深く、まずは様子見を決め込むのです。で、当然、中には盲信的に否定し、攻撃してくる輩も出てきます。激烈に頭ごなしに全否定です。又逆に、素晴らしいと認めてくれる方もいます。が、だいたいこう言う方は人物なので、反対派を、仕方ないな程度で見て、論争しません。すると、矢面に立つのはパイオニアだけになるのです。これは辛いですよ！私は散々矢面に立たされましたから、この苦労
は良く分かります。あなたは、既成概念に戦いを挑んだ事がありますか？私は、そんな論争の真っ只中にいつもいました。総義歯の世界、インプラントの世界、だいぶ画期的な発想発言をして、叩かれました。お陰でとてもタフになり、今では何言われても、全く気に成りません。私には、全ての基に成った患者様との経験があるからです。私の発言の全てにです。臨床こそ全て、患者様に教わる。それが真理に到る道です。

インプラントの未来、総義歯御心伝授ps

今では治療用義歯を作り、最終義歯を仕上げるのは、標準的な治療です。
しかし、20年近く前は下手くそなだけだと、揶揄されたりしたものです。
総入歯の世界は、名人芸の世界で、神様達が我こそは、の争いをしていたからです。
何だか、現在のインプラントの世界に似ていませんか。
我が師は、難症例ばかりを治し続け、このやり方に辿り着いたのです。
インプラントでも、現時点で揶揄されがちな治療方法が、この先標準的治療に成るかも知れません。
反対に、今持て囃されている方法が、廃れるかも知れません。
流行り廃りは人の世の常でしょう。
私はその中で、患者様の為にドグマに捉われる事なく、最善最新情報を入れ、改善していきます。
新しいインプラントは、3DXを得ていよいよ完成に向かいます。
最小限の傷で最大の効果、1日1回のオペで、歯を抜きインプラントを立て歯まで装着出来、骨造成、歯肉再生まで治せる究極の治療方法。

夢は実現します！

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インプラントの未来、総義歯御心伝授完

人の体は信じられない位の力を秘めています。我々はそのお手伝いをするだけなのです。もっと根本には、その患者様の人間としての徳が決めると感じます。人として心正しい方、前向きで明るく素直な方、人の為に尽くせる方、清々しい、勇気のある方、そい言う神様が味方してあげようと言う気にさせられる方が、素晴らしい力を発揮して治るのです。この御婦人もそうでした。治療用義歯の時から、手応えは感じていました。これは行ける、この方は頑張られたのです。始めは大変でした。調整に時間をかけ、丁寧に丁寧に痛みを取り除き、次に来られると、又痛い、の繰り返しでした。果てしなく続くかと思われた調整にもめげず、3人で根気良く通われました。その心には、感じさせられました。師ならいざ知らず、まだ卒業して間もない2年目のヒヨッコの私に、よくぞ付き合って下さったものです。その姿勢に、私も動かされ、一心不乱に打ち込みました。そして最終義歯が漸く完成し入ったのです。魂を全て込めた、全力を尽くしたと、胸に誇れる、誰にも何一つ恥じる
事のないものでした。技工士の先生も、師の名に恥じないと折り紙を付けてくれました。それだけで充分光栄でした。装着した翌日、メインテナンスにお越しに成りました。すると、その方が一人で杖を付き、ゆっくりと歩いて入ってユニットに腰掛けたのです。ビックリしました。歩けないはずの方が歩いている、しかも自分で腰掛けられた。私は驚いて、○○さん歩けるんですか、と声を上げてしまいました。本当に驚いたのです。するとその方が、私の右手を両手で握り締め、先生のお陰で痛くなく、とても噛めるようになり、足腰に力が入るようにまでなり、歩けるようになったんです、とおっしゃいました。次の瞬間、私の右手の上に熱いものが、ポタポタと零れ落ちました。ハッと見上げると、その方が大粒の涙を溜めて、泣いていたのです。周りを見渡すと、娘さんとお嫁さんもハンカチを出し、眼を真っ赤にして泣いてました。付いていたアシスタントまで、貰い泣きしてます。困ってしまって受付を見たら、やはりこちらを見て、瞳を潤ませて、ハンカチで拭ってます。そして、
微笑みながら、マスカラが落ちちゃうっと、言いました。私は握られた手を動かす事も出来ず、ただただ当たり前の事しただけですよ、と言うのがやっとでした。そして、院長・師匠を見ました。すると師はニヤッと笑って、マツゲン先生女性を何人も泣かすなんて、憎い奴ですなと言われたのです。この言葉に、場が和み皆、微笑み合い、私は左手で頭を掻き苦笑いをしました。この経験が、私を総義歯へ、のめり込ませました。何て凄いものなんだろうと、魂が揺さ振られ感動したのです。そして、やがて開眼し、さらに武者修業で老人ホームに週1で足掛け8年、開業してからも通い、勉強会を主催し、深め、今に到っています。しかし、現在では、もう一人の恩師故今間先生より授かったインプラント道に専念せざるを得ない状況です。今、私が先んじて真っ当なインプラントを伝道しなければ、おかしな方向へ行きそうで、危なっかしいからです。色々なドグマが行き渡り、真に科学的な真っ当な術式が広がってない、俗説が何の証拠もなく、広がっているのです。このままで
は欧米に後れを取るばかりです。だから、黙ってられません。知ってて見過ごすのは、男が廃ります。蟷螂の斧でも、成さねば成らぬ事は、成さねば成らぬものです。私は、だから今はインプラント道に集中しているのです。しかし、総義歯も忘れません、いや、忘れられません！オペに体が付いて行かなくなったら、戻ります。それが私の運命なのです。長い文、お読み頂きありがとうございました。では、又。

インプラントの未来、総義歯御心伝授5

残念ながら、技術にお金をかけると言う意識は、一般の方には理解しづらいようです。高い金を使えば、良い入歯が入ると考えられているのが、患者さんの言動で良く分かります。その老婦人もそうだったのです。私が担当医に指名され、治療用義歯から始め、それを修正しながら合わせていきました。薄紙を剥ぐように、良く成って行きました。少しづつ噛めるように成りました。3ヵ月位かかりました。治療用義歯で痛くなく噛めるように成り、本義歯は一番良い白金加金で100万で作る事に成りました。師が担当するとばかり考えていたら、そのまま私が担当しなさいと厳命されてしまいました。精魂込めて作りました。全てに最高の材料を使い、最善の技術を尽くしました。出来上がるのに、2週間かけました。いよいよ入れる時、かなりドキドキでした。幸い吸い付くようにピタッと入りました。実に見事で、自分がしたくせに、凄いと感じました。大いなる力が助けてくれたと感じました。患者様は大喜びでした。そして翌日、メインテナンスに来られた時に、もっと素
晴らしい事が起きたのです。

インプラントの未来、総義歯御心伝授4

いくらお金をかけたとしても、駄目なものは駄目です。余りにどうしようもないので、まずは治療用義歯で一組作り、その情報を生かして最終義歯を仕上げる旨、説明して了解を得ました。簡単に言うと、入歯を二組作ると言う事です。こう言う手順は、師から授けられたものです。

インプラントの未来、総義歯御心伝授3

その老婦人は、歩く事さえままならず、不自由な総義歯をただ飾りとして、入れていたのです。顎の骨もかなり吸収し、粘膜も痛み、辛そうにしていました。ご多分に漏れず、非常に高価な300万の金床で出来たものでした。多分それなりに気合いを入れて、作った事は間違いありません。が、全然駄目だったのです。

インプラントの未来、総義歯御心伝授2

インプラントをやるDRは、義歯はしない、苦手と言う誤解があるようです。しかし、私の知る限り総義歯の名手は、インプラントも上手な方が多いと感じています。逆に義歯が苦手でインプラントと言う方は、センスに欠けると感じる位です。それ位総義歯には歯科の基礎が詰まっていると、私は感じます。

インプラントの未来、総義歯の御心伝授

インプラントをやるのは、そうしないと、患者様を救えないからです。
入歯が嫌いだからとか、苦手だから、だとかではありません。
私の場合は、むしろ大好きです。
特に総義歯は、亡き恩師の道を継ぎ、さらに発展させ、是非とも完成させたいとまで、願っています。
今はインプラントの道で、戦っていますが、オペに体がついて行かなく成り、若手に任すべき時が来たら、譲ろうと考えてます。
そして、後はゆっくり、総義歯を極めたいのです。
こんな事言うと、インプラントからは引退するのかと、勘違いされますが、70位までは若手に譲りません。
人生最後の臨床の期間の中心は総義歯にし、完成に30年懸けたい、百までに到達したいのです。
私が、総義歯に目覚めたきっかけも、ある患者さまとの出会いからでした。
その話をさせて頂きます。
その老婦人は、気品のある方で、お美しい方でした。
しかし、長年の病による不自由で、歩く事さえままならず、両脇を娘さんとお嫁さんに支えられやっと治療用のユニットに座れる状態でした。
お口の中は総義歯で、全く合わず、顎の骨も極端に吸収して、特に下顎は、真っ平らでした。
院長が拝見し、治すのだと見ていました。
所が、師は私にとご指名されたので、驚きました。
まだ、2年目の頃でした。
荷が重すぎる、正直そう感じました。
しかし、師の厳命ですから、聞くしかありません。
いつものやり方で、まず治療用の義歯を作り、それを修正しながら、最終義歯の形等を決めます。
一所懸命にさせて頂き、徐々に機能が回復していきました。
が、やはり、歩くのはままならない状況でした。
治療期間は4ヵ月かかりました。
少しずつ、少しづつ新しい総義歯の形が、出来上がって来ました。

長く成りましたので、次回に繋ぎます。

インプラントの未来、大いなる御心。終

真剣に考え、可能性を見いだそうとし、絶体絶命の危機に瀕し、諦めかけた時、突然天啓が訪れました。
忘れもしません、明け方でした。
勉強に疲れ果て、知らぬ間に眠りについて、ウツラウツラしていました。
起きてるのか寝てるのか、判然とせず、夢を見ました。
物凄くはっきりとした夢でした。
そこで私は、例の患者様のオペをしていました。
そこでは、見事な手順でインプラントオペをし、素晴らしい骨造成を成し遂げていました。
さらに、オペが大成功し歯を入れられ、治しきる所まではっきりと見たのです。
そして、最後に私と患者様が満面の笑みを浮かべ、喜んでいる所までも、夢で見たのでした。
私は、これだと跳ね起き、近くにあるメモに、直ぐに詳細に書き留めました。
オペのやり方の細かい覚えてる所全てを、図示し説明文を書き、脳に焼き付けたのです。
私は、ひどく興奮していました。
出来る、上手く行く、患者様を救える、と大興奮してしまいました。
私は、大いなる聖なる何かが、教えてくれたのだと、強く確信しました。
苦しみ抜いて歓喜に到る。まさに、これが真実だったのだと、知らされたのです。
この方の抜歯をさせて頂いてから、初めて明るい晴れやかな気分に成りました。
直ぐに、私は患者様に説明しました。
こう言うやり方で行けば、必ず成功します。
確信を持って説明出来ました。
オペは、上手く行きました。
ただ、夢と違い、3本しか入れられませんでしたが。
夢では4本だったのが、私がぶるった為、1本少なくなったのでした。
後はただ祈りました。
垂直的に10mm以上もの骨の造成をする治療が成功すれば、凄い事をした事になる。
患者様の人生を、幸せに出来る。
ひたすら神仏に手を合わせるしか、出来る事はもうありません。
期待と不安が入り混じり、経過を観察し続けました。
奇跡としか思えない位、傷口は綺麗に治りました。
全く血流阻害も起こらず、従って傷口も開かず治りました。
骨造成をした分、顎堤は盛り上がっていました。
そりゃそうです、10mm以上も盛り上がったんですから。
4ヵ月ひたすら待ちました。
いよいよ、二次オペに成りました。
それまでの感触から、多分かなりいけてるだろうと予測はしていましたが、実際を見るまでは、緊張の溶けない日々でした。
開けてみると、見事に骨が出来ていました。
感動しました。
それどころか、骨が盛り上がりインプラントが覆われてる位でした。
アシストしてくれたDRが、こりゃすげえ！2cm位出来てますね、と歓声をあげました。
オペ時にも助けてくれたDRですから、その骨のなさを克明に覚えていたのです。
そして、インプラントがキチンと立ち、その4ヵ月後にセラミックの歯が入ったのです。
とても綺麗で、良い歯でした。
私の大事な思い出です。
この方のレントゲン写真が、フローラルインプラントのホームページで、載せさせて頂いています。
もし良ければ、一度御覧下さい。
大いなる聖なる力に助けられ、導かれ、成し遂げさせて頂いた仕事の中でも、強く記憶に残る方です。
他にも、大いなる聖なる力に助けられた、奇跡としか思えない仕事をさせて頂いた大切な患者様がいます。
又の機会に、お話させて頂けたら、したいと思います。
長い話にお付き合い頂き、有難うございました。
では、又。

インプラントの未来、大いなる御心。続

患者様のご希望は、入歯でなく噛める事です。
ですが重症歯周病で歯を失いましたから、殆ど歯槽骨はありません。
何としても、骨を最低でも10mmは造成しないと、インプラントが入りません。
現在なら、間違いなく骨のブロック移植でしょう。
しかし、その当時、10mm以上の高さで骨を造るなんて、聞いた事も見た事もありません。
これは、現在でも尚、限界に挑む仕事です。
それを12年以上も前に、成し遂げなければならないのです。
計り知れないプレッシャーに潰され、苦しんだのが、ご理解頂けるでしょうか？
誰もやった事のない未到の領域に、頭から突っ込んで行かなければ成らない。
前は真っ暗闇で、道は全く見えない。
もしかすると、断崖絶壁から、奈落の底に真っ逆さまに落ちるかも知れない。
でも、やらねばならない。
仕事を強制される使命感と、見えない恐怖の狭間で、ずっと長く苦しみました。
それは、抜歯してから待つ3ヵ月の間続きました。
今、想い出して見ても、あの緊張感は忘れられません。本当に嫌でした。
が、私は逃げませんでした。
いえ正確には、逃げられませんでした。
何故私一人が、こんなに苦しまないといけないんだ。
誰か代わりにやってくれ。
答えを教えてくれ。
どうすりゃいいんだ？と自問自答を、繰り返すしかありませんでした。
休みの日は、セミナーや図書館にひたすら通い、質問をしました。
でも、答えはありませんでした。
何度も今度こそと望みを賭け、裏切られ続けました。
頼る所のない辛さを、身に染みて感じました。
誰も、私の課題の解決策を提示できないのですから。
来る日も来る日も、レントゲン写真と模型とを睨めっこしていました。
何とかしてあげたい。
願いはそれだけでした。
30そこそこで、限界を遥かに超える仕事に挑戦しなければならない。
大変でしたという言葉が、陳腐な位大変なレベルでした。
もうどうしようもない、駄目かも知れない、と気力が切れかかりました。

完結編に続きます。

インプラントの未来、大いなる御心。

私如き俗悪の者が、大いなる、聖なる御意志を語る資格があるのか、と詰問されたら、全く自信はありません。
ただ、こんな私でも、何がしかの世の中に役立つ仕事をさせて頂けた事は、事実としてあります。
大した事ないと言われるなら、仕方ありませんが、今を去る事、12年以上前の話をさせて下さい。
ある難しい患者様の治療で、その時点その場で、誰にも頼れず、訪ねて学んでも答えて貰えず、大学の図書館に籠もり文献を漁っても、何の資料もなく、一人で考え、一人で悩み、苦しむしかなかったのは、事実です。
夜寝ても夢でうなされ、どうやって解決すれば良いか、ひたすら求め続けました。
ただただ、その方を救って差し上げたかったのです。
どこかに、紹介出来るなら、迷わず紹介したでしょう。
しかし、その時、確実にここなら、と言う所が見付けられませんでした。
私の勉強不足だと糾弾されても、その当時受けてくれそうなDRは、唯一亡き恩師今間先生だけでした。
当時今間先生は赤坂の医院にいて、体に無理して、頑張ってたそうです。
どうしても無理だったら、頼もうと決めていました。
その方は、重症の歯周病で、上顎の左半分がかなり危ない状態でした。
骨が極端に溶け、歯はグラグラでした。
その当時、今の様な治療方法は全くなく、抜歯したら3ヵ月以上待つと言う、ゴールデンルールを信じてその通りにしました。
その間、当然暫間的な義歯を入れてました。
患者様ご自身が、その状態に耐えられず、インプラントの強い希望を出されてたのです。
しかし、前述した通り、ここまで極端に骨が失われた場合のインプラントは、どう治すのか世界中で競ってた時代です。
答えは何処にもありません。
自分で、見付けるしかなかったのです。
その中身は現在、垂直・水平的骨造成GBRと言われているものです。
10年以上経っても、未だに最難易度のオペと言われるものです。
患者様は、私を信頼して下さり、任せて下さると話していました。

長く成りましたので、続きは次回にします。

インプラントオペ、大いなる意志の導き

一昨日のオペは、やはり完璧でした。

あれ程大きな処置をしたにも関わらず、唇がやや浮腫む程度であり、痛みは殆どなく、晴れやかな顔をされていました。

気持ちは良く分かります。
それまでの歯が揺れ、不安で仕方なかったのから解放されたのですから。

3DX-Scanの画像を見せ、説明しました。
7本のインプラントが、見事にほぼ平行に入っていました。
そのうちの4本で、即時荷重が達成されました。

動かない綺麗な歯が入った事で、患者様は大満足です。
1日がかりの大変な治療でしたが、苦労したかいがあった、と言って下さいました。

こんな素晴らしい結果が、私一人の力で成されたとは、思えません。
やはり何か大いなる意志が、患者様を守り導いたのでしょう。

これらは、患者様の人徳だと確信します。
私はそれを伝達する役割を与えられ、見えない力を具現化したに過ぎみません。

無心に、ただ直向きにオペに集中し、理想を実現する。
何としてもこの方を救いたい、その為ならどんな小さな可能性に賭ける。

願いが純粋化し、人の意志に大いなる聖なる力が作用して、かつてない素晴らしい結果を与えられる。

魂か震え、言葉で言い尽くせない感動に身が包まれる。
これこそが神の祝福であり、それが患者様に降り注がれた事に、心から感謝せずにはいられない。

全ては御意志のままに。
もし、私にその役割が与えられているのなら、全てを捧げ、患者様を救いましょう。

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インプラントオペ、大いなる意志の力

昨日の治療は、まさに大いなる意志の力に導かれたと思います。

さる有名な美容歯科で、上顎の長いセラミックのブリッジが入っていましたが、全体的に揺れ、根っこが駄目になっていました。
ブリッジが外れたら、いきなり歯がなくなると怖れ、入歯は絶対に嫌だと願っていました。

散々色々なインプラント医を訪ね、ネットでも探し、最期の希望を賭けて、私の所に来たそうです。

拝見すると、骨が薄い状態でした。
一見して、私は多分出来ますよ、と答えました。

他のDR達は、まず抜歯して歯肉治して、それから骨を造りインプラントです、と説明されたそうです。
だから、本当に1回で抜歯からインプラント入れ、歯まで出来るんですか？と何度も確認されました。

余りにも私があっさりと、大丈夫だと思うと診断したからでしょう。
しかし、もっと難しい方の治療を何度も経験していたので、私にはある程度勝算がありました。

3DX-CTscanの撮影もしました。
計画通りに出来れば、まず上手く行く筈です。

かなり厳しいオペでしたが、11本の歯のブリッジを支えている5本の歯を全て抜き、病巣も取り切ります。
そして、骨のある所を見定め、インプラントを7本植立しました。

うち4本が即時荷重の基準に達しましたので、すぐに歯を造ります。
平行して骨を造り、歯肉で覆われる様にして、鏡を患者様ご自身に見て貰い、綺麗に仕上げました。

確認で又、3DX-Scanを撮り完璧である事を見る事が出来ました。

こんな凄い事が、私だけの能力で出来る訳がありません。
大いなる意志の導きだとしか思えないのです。

私は、神の使徒ではありません。
単なる一介のインプラント医でしかありません。

ただ直向きに、患者様を救いたいと必死に精進、鍛練してきただけの者です。

その思いが天に通じ、道が開かれたのでしょう。
出来ると信じ、寝食を忘れ、真摯に願う。
昔から言われてきた、成功法則の通りです。

人事を尽くして、天命を待つ。
今日、患者様はメインテナンスに来られます。
結果を心待ちにしています。

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