大森インプラントクリニック松元教貢歯科医院腫れ痛みなく早く、骨不足でも骨ができて直ぐに歯が入る幸せのブログ

松元教貢歯科医院は骨が不足で骨造りしても腫れ痛みのとても少なく早く治せる方法をしてる即時荷重インプラントパイオニアです。

審美的インプラント治療に潜む危険性

2008年01月08日 | ニュートンドクター見て下さい。
インプラント治療は現在漸く審美と言うものを追求出来るレベルの到達して来ていると言う証が、今の状況である事を何度でも強調しなければいけないと私は感じています。
繰り返し述べていますが、審美的に治療するには、非常にハイレベルな治療をこなせる実力が必要です。

骨、歯肉の扱い、そしてインプラントを何処にどう植立するのかと言う問題がまだまだ未解決なのです。
その大きな理由の一つが、百花繚乱とも言って良いほどの色んな手技、方法が考案され、色々試されながら、少しでもこうした方が良いだろうと成ればすぐに改良?されて行き、時間をかけて結果がどう出るのか、どうすべきであったのかが検証されないまま進んでいる現状にあると思います。

昨日書いたクイントは、今年を”検証の年”と宣言していますが、世界から見ると、まるきり1年遅れている、と告白しているようなものです。
世界では昨年が、検証の年でした。
それが、AO,PRDであった事は、私自身の感想で苦々しく書いているので、ブログをお読みの皆さんはご存知の事と思います。

はっきり申し上げて、昨年のAO,PRDは詰らなかったです。
斬新で新しい時代の躍動を感じさせてくれるものが、殆ど見れなかったからです。
それでも内実では世界は進んでいます。

それが審美的なインプラント治療の解決策として、かなりの方向性が見えて来ている事に見られます。
昨年のAAPではその兆しが見られ、やはりそうだったか、と安心したくらいです。

結論から申し上げてしまうと、唇側、頬側の骨と歯肉を如何に造成出来るか、でしかなく、骨に関して言えば自家骨は吸収してしまうので吸収の遅いもの、しないもの人工材料で骨を造成し、歯肉に関しては辺縁歯肉3~4mmレベルで厚みを最低でも3mm位作るようにしてあげる、理想的には4mm以上造成する、出来る事でしかないようです。

私がかねがね予言していた通りの事が現実に成っています。
漸く自家骨理想論に終止符がうたれ、歯肉の扱いの話に成るようです。

5日に北海道の倶知安でオーストラリアのステファン・チェンの特別講演があり、そこで最新情報がレクチャーされましたが、私が臨床実感で得ている感触とだいたい同じであったので、やっぱりなーと感激しました。
チェンはかなりの実力者である事が、見ていてすぐに分かりました。

又インプラントとインプラント間の歯間乳頭の造成の問題に関しても、近い将来かなりの解決が図られるでしょう。
有名なターナーの報告でも、5mm以上の骨がなくても歯間乳頭が存在する症例が存在する事、そして、その理由の検証が重要に成るのでしょう。

恐らくそこにある理由は歯肉の厚みです。
私自身のも3年に成る臨床経験でもその事が分かります。
私自身は、その事をズーッと考えていて、漸く解決の目途が付いたのでここに始めてこうして書けます。

しかし、一般的なレベルのインプラント治療しか出来ない方々では、相当に難易度が高くすべきではないと明言します。
わたしはこれらの問題を即時荷重と絡めて、患者さん自身に如何に苦痛を与えずに治すのか苦心惨憺して来ました。
今は、殆ど辛い思いをさせていないと胸を晴れます。

今年もサンフランシスコのIDEAでかのターナーのレクチャーを受講して来て、自分が何処まで出来ているのか、分かっているのか確かめて来ようと思っています。

いずれにしても、今審美的なインプラント治療の美名の下で、辛い長い大きな手術、治療を受けなければ行けない時代は、近い将来終ります。
今安易に治療を受けるべきではないのです。
現実のインプラントの世界が、私の言っている通りに推移している事が、何よりの証明です。

その萌芽は自分自身の臨床結果でも、世界レベルの学会AAPでも、チェンのレクチャーでも見えています。
どんな場合でも、ある程度の確かさ・結果が伴わなければ、書けませんので、ご了承下さい。



2008年年頭の国内のインプラント状況

2008年01月07日 | ニュートンドクター見て下さい。
クイントと言う歯科の専門雑誌で、細見先生が話されているのですが、今こそインプラントにばかり走るのではなく、義歯治療始め基礎的な歯科治療にこそ、若いDR達は目覚めて欲しいと苦言を呈しています。
昨年1年の私のブログ活動の主張と全く同一の意見がこうして、従来の歯科界の重鎮、しかも義歯治療の大家によって語られている事、私自身もブログ内で書いて来た事と一致し、やはり見えている方には見えているのだなと感じました。

にも関わらず、専門業界誌上は相も変わらずインプラントの情報が溢れ、業界全体がそちらにばかり顔を向けているのだな、と苦々しい思いがします。
やはり、今は敢えてインプラント治療を安易に受けてはいけない、と情報発信しなければいけないのだろうと思います。

理由は勿論、若いDR達の動向が、余りにもインプラントばかりに傾いているからです。
彼らは、義歯治療には殆ど眼もくれません。
根管治療や歯周病治療の手間が掛かる、実力を付けるのに時間が掛かるものには真摯に学ぼうとせず、従ってその先にある義歯治療等には、尚更の如く縁遠くなってしまっているのです。

私にも、今の時代の中で、インプラント治療をやるなとは言いませんし、言えません。
しかし、そればかりしか学ばず、歯科治療の基礎的実力を身に付けずに、インプラントばかりに走るのは危険である、と繰り返して何度でも強調します。

現に、細見先生は、義歯治療ばかりして来て特に困った事になっていない、と明言されています。
義歯治療で然程困らないと言う事は、義歯を支える支台の歯の治療、根管治療、歯周病治療、そして補綴治療、更には噛み合わせの調整の咬合治療が澱みなくこなせていると言う、そのDRのさり気無い自負を示しているものだからです。

こう言う事を言い切れる所に、そのDRの実力と言うものが示されているのです。
軽々と、こう言う事を言えるインプラントDRが、果たして何人国内にいるのでしょうか?
私の個人的な感じですが、良くて3%、下手すれば0.3%しかいないのではと思います。

ですから、今更に成ってインプラントを喧伝しているDRに掛かるべきではない、今インプラント治療してはいけない、と私は書き込むのです。
今国内を見ると、インプラントの為にGBR骨造成や歯肉移植を大きくやり捲くり、それで世界レベルだと格好付けているDRが増えてしまって来ているからです。

正確に世界を見れば、今世界は大きな手術を回避する方向に明らかにシフトしだしています。
後もう少しで、今しているようなインプラント治療は、あそこまで大げさにしなくて良かったのにね、と反省を求められる時代に成るのです。
今の国内の時代の流行は、その世界の潮流を明らかに無視しています。
ですから、私は若いDR達に世界に出なさいと、忠告するのです。

私自身がしている日々の臨床こそが、その事を決定的に教えてくれます。
私はDRラムに導かれそれにいち早く目覚め、国内で応用して来ました。
その結果が、2回連続でPRDに受かると言う快挙の原動力なのです。

今の時代は終ります。
新しい時代がすぐそこまで来ています。
もう古くなってしまう事が明白な治療を受けるくらいなら、今は受けずに時代が訪れるまで待つのが良いかも知れないのです。

その事を、年頭にはっきりと宣言して置きたいと思います。
大げさな手術を何回もする、治療時間が何年も掛かる時代は終焉を迎えます。
真に患者さんの為に成る、早く美しく快適に治る、全く新しいインプラント治療の時代の到来が、今年はっきりしてくる事でしょう。
私も、今まで溜め込んでいたものを出来るだけ公開し、吐き出して行きます。

たった一人で、革命、時代を変える闘いに身を投じます。
まず手始めに歯科医療と言う雑誌に、私の書いたものが載ります。
そこには、従来なかった斬新なものの萌芽を載せています。

時代を私一人で何処まで変えられるのか、年男の年、勝負です。