【往路】2019年10月28日
成田を12時30分に離陸したSK(スカンジナビア航空)984便は、定刻より30分以上早い15時30分(現地)にコペンハーゲンに到着しました。多少心配していた空港でのセキュリティチェックと入国審査の混雑は全く無く非常に空いていて、審査管が 「キルナか、 随分北まで行くんだな」 と声を掛けてくる余裕があるほど。お蔭で乗り継ぎまでのんびりと過ごすことが出来ました。この便に乗るのは、2年前にアイスランドに行ったとき以来2回目。
離陸して約8時間後、ロシア上空
コペンハーゲン・カストラップ国際空港の飾り。 きらきらとした綺麗な鳥です。これがあちこちに沢山
18時10分発のSK410便でストックホルムへ、それからもう一便乗り継いで深夜にキルナ到着。とっても遠いです。でも乗継に余裕がある便を旅行会社で選んでもらったので、気持ちは楽です。
ストックホルム・アーランダ国際空港間近。 初めて見るスウェーデン国の夜景です。
ストックホルム・アーランダ空港に到着。国際線はターミナル5、そこからショップが並んでいる長い通路を抜けてターミナル4の国内線に進みます。やたらと明るい全般照明の日本のビルと違い、雰囲気がおしゃれですね。
スウェーデンが誇るボルボが展示してありました。 キルナに到着した時に迎えに来てくれたタクシーがボルボのSUVでしたが、乗り心地はもう素晴らしい! 雪道をかなりの高速で走っていても、不安定な要素はサスペンションで完全に吸収されているのか、まるでジャイロで制御されているかのような安定感があり、しかもシートが硬くしっかりと体を受け止めてくれているという感じでした。さすが。(でもとっても買える値段では。。 ま、当分は1993年式の日本製SUVで頑張りましょう)
帰路も、アーランダでの乗り継ぎは時間が2時間ほどあるので、この辺りを散策しながら買い物を。。 などと思っていたのですが、全くそうはなりませんでした。(後述)
午後11時前、往路3機目のSK1046便がキルナに到着。一面の雪。機外に出てタラップを降り始めた途端、冷えた空気に体が包まれ眠気が消えました。
空港ビルに入ると、既に迎えのタクシーが来ていました。荷物を受け取ってすぐに乗り込み、15分ほどでリパンに到着です。
【帰路】2019年11月1日
4泊お世話になったリパンを朝5時に出発し、一路空港へ。タクシーの運転士さんが、「キルナでは、鉄鉱石採掘による地盤沈下のため現在移転計画が進行中で、延べ6000人が引っ越しする。今見ている場所は、既に引っ越しが終わった場所だ。」などと教えてくれました。 空港に到着すると、すぐにチェックインとバゲージドロップ。混雑していましたが、スムーズ。そしてセキュリティチェックの後、搭乗するSK1049便を暫し待つ。。しかし出発時刻6時5分近くになると30分遅れの表示、その後もまた30分。 アナウンスがあり、「機体のバッテリ2組が充電出来ておらず、現在チャージしている。出発は未定」とのこと。ストックホルムでの乗り換え時間は、定刻なら2時間5分あるので、1時間程度なら問題なし。しかしその後も飛ぶ気配はなく、カウンタで聞いてみると「現状では、いつ出発になるかわからない。我々は空港の係員で航空会社の人間ではないので、乗継ぎについては機内でCAに尋ねて欲しい」とのこと。 アーランダ空港内の移動とセキュリティチェックで少なくとも30分を見込まなければならないので、既に間に合わない可能性が大となり、SASに任せるしかないと諦めてコペンハーゲンで1泊することになってもしかたないかな、と考え始めた矢先に搭乗が開始。 200名ほどの人が一斉にゲートを通過し始めました。
屋外に出て機体に向かう時に見た、あの朝焼け(恐らくは北極圏ならではのもの)とその光を受けて輝くこれから搭乗する機体の美しさは生涯忘れられないほどのものでした。恐らく定刻であったなら、多くの人がスマートホンやカメラでそれを収めていたことと思いますが、私の見た限りでは誰もカメラを向けず、だた名残惜しそうにその光景を見ながら黙々とタラップに向かって行きました。既に1時間半の遅れが出ているので、少しでも早く飛び立つことを最優先しなければならない。皆その気持に変わりありません。 下の写真は、座席に座ったときに、まだ窓際の人が来ていなかったので、さっと手を伸ばしてスマホで撮影した1コマです。この写真だけでもその時の美しさを感じていただけると思います。
離陸する直前に機長からのアナウンス。「当機は、1時間30分の遅れだが、ハイスピードで20分短縮します」 そしてすぐに離陸。ストックホルムまでは定刻で1時間40分、ドリンクサービスの後、機内でアナウンスがあり乗継についての説明がされるが、「到着したら○○のゲートへ行って欲しい」という内容。要領を得ないので、近くに来たCAに確認すると、「降りたら、30Dというバス用のゲートに向かって欲しい」 そこから黄色いバスで国際線のターミナルまで送る、とのこと。 つまり歩かずに国内線から国際線まで直接行ける。しかも空港から出ないのでセキュリティチェックは不要、ということらしい。 さて、アーランダへの着陸は。。 機長のアナウンスのとおり、20分近く短縮。しかも着陸時の減速と誘導路のタキシングも、素人目には”超絶技巧” で短縮到着。(決して危ないという意味ではなく、流石) 降りてからすぐに1階の30Dに向かう。 先に来ていたバックパックを背負った男性が「5分掛かる」と教えてくれた。 お約束のバスはそれほど待たずに来て乗り込み、スルスルと出発。 帰りに買い物をと思っていたターミナル4とターミナル5の間のスカイショップは横目であっという間に通過して、ターミナル5(国際線)へ。 急ぎ足で階段を昇り、フライト掲示板を探すが無いので、そのまま搭乗券に書かれた3Dへ。 しかし、様子が違う。ここ「ルフトハンザ」になっている。尋ねると、SASは6Dとのこと。出発直前での搭乗口変更だ。 再び急いで移動し、6Dの前でコペンハーゲン行きSK1419の表示が見えたときは、やっと間に合ったという実感が湧いて、ほっとしました。バックパックの男性もやはり3Dに行ってしまったようで、手で額を拭ってふう、というジェスチャーをして「お互い間に合ったな」という表情で笑っていました。
この子に乗って成田まで帰ります。
コペンハーゲンへは、ほぼ定刻の11時過ぎに到着。成田に向かうSK983便は、15時45分発、十分過ぎるほど時間があるのでゆっくり昼食をとり、買い物をした後、撮ってきた写真の整理や本を読んだりして過ごしました。 ストックホルムでの買い物ができなかったのは残念だったけれど、乗継に間に合わせるために空港の中をバスで走るという珍しい体験が出来ました(日本の空港で、一航空会社の乗継のためにここまでやることはまず無いと思います。そういうことが可能な業務フローが出来ているアーランダ空港とSASは凄いと思う)
本当に北極圏にいたのだろうか、時間が経過するごとにそれが夢のように思えてなりません。 そうこうしているうちに搭乗時間となりました。キルナ教会で出逢った日本が大好きな中国人のご家族、いつかどこかでまた。ユッカスヤルビ教会の猫も元気でね。