星とか日々とか

ブログはじめました/2011/12/10

オリオン座大星雲M42 画像処理    2020年11月23日 

2020-11-24 22:51:51 | 星空

11月14日深夜に撮影した、静止衛星が沢山写っているオリオン大星雲の画像処理をしてみました。 衛星の光跡が残っていますが、あえてそのままにしてあります。
露出時間は、8秒、15秒、30秒で、計53コマをコンポジットしてから、トーンの加減を少しづつ繰り返しています。 中心部は非常に明るく、やはり飛んでしまっているので、次回はもっと短時間のコマを撮影して加えてみようと思います。 この星雲はご覧のようにとても綺麗で、これを写さないと冬を越せないほどですが、一方口径の大きな望遠鏡で直接見る姿は、色彩こそ写真には及びませんが、翼を広げて飛び立つ不死鳥のようで、たいへんに見事です。

2020年11月24日/ コンポジット後のFISフォーマット原画像に、マルチバンドシャープフィルタを施して全体のディティールをUPしてみました。

DATA   2020/11/14  25h55m - 26h30m JST    Vixen R200SS + PH ( 760mm F3.8 )   SONY α7s(HKIR) ISO6400   8, 15, 30sec 53pic comp  total 1061sec  i-Optron45 guiding by  M-GEN  / Pross : Stera Image8 , PhotoShop etc. 

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オリオン座 大星雲付近の静止衛星   2020年11月21日

2020-11-21 10:45:12 | 星空

下の写真は、先週撮影したオリオン座大星雲M42ですが、その真下を横切る4機の飛行体は、UFOの編隊??。。ではありません(笑) 赤道上約 36,000Kmにある静止衛星です。この付近は赤緯0度、静止衛星が沢山あり、撮影すると必ずと言って良いほど写るはずですが、なぜか今までそれに気付いたことがなく今回が初めてで、しかも撮影したコマの殆どに写っていました(意図せずに写ってしまった。。) 

静止衛星は、高度35,800Km、速度約3.1km/秒で、丁度地球の自転周期23時間56分による速度と一致して、地球からはいつも同じ場所に見えるので(文字通り静止して)普段は気付かないのですが、天体撮影に使用する赤道儀は、恒星(天球上で静止している)を追尾するので、このようにその動きが光跡となって現れます。云わば地球の自転の軌跡そのものを見ていることになります。

実は、赤緯0度はオリオンの三ツ星ベルト付近になり、写真の衛星の位置よりももう少し上ですが、衛星までの距離は有限、オリオン座までの距離はほぼ無限のため、見る場所(緯度)による視差の影響で、有限点にある静止衛星は、我が家(北緯38度)からだと赤緯0度よりも下側(南側)約6度に見えています。もう少し下に行ってくれたら星雲撮影の邪魔にならないのですけど・・(笑

ステラナビゲータで、写っている衛星を同定してみました。JCSATとVINASATでした。 ちなみにその下の画像は、オリオン星雲付近の静止衛星です。物凄い数ですね。
この衛星たちのおかげで、通信や気象情報、衛星テレビなど計り知れないほどの様々な恩恵を受けているので、邪魔などど、あまり文句は言えません。。

夏が終わり、秋が足早に通り過ぎて、いつの間にか冬の星座の時期となりました。 でも丁度今頃は、夕方の西の空には夏の大三角、南東には昇り始めたオリオン座が見えていて、冬を前に、ヒマワリが咲く暑い夏の頃を懐かしむには絶好の季節です。
しかし、一昨日から昨日は季節外れの暑さでした。北信濃で11月中旬に20度を軽く超える気温が続くのは、過去に例が無いと思います。既に冬眠準備を初めているはずのカエルが夜中に沢山鳴いていて、春と間違えて土から出てくるんじゃないかと、心配になります。

DATA   2020/11/14  26h14m JST    Vixen R200SS + PH ( 760mm F3.8 )   SONY α7s(HKIR) ISO6400  15sec  i-Optron45 guiding by  M-GEN

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