星とか日々とか

ブログはじめました/2011/12/10

ステファンの五つ子銀河 (ペガスス座)    2020年10月25日

2020-10-25 19:24:14 | 星空

秋の星座ペガスス座にある銀河群、しかしあまりに遠いし暗いので私にはちょっと無理、何しろ相手は億光年彼方、と長い間諦めていたのですが、10月20日挑戦してみました。何とか写りました! 気流が安定していたのも功を奏したようです。 画像は全体の1/3を切り出しています。更に5つ子の付近を拡大しました。 
NGC7320だけはかなり手前にあり(と言っても約5000万光年)、他の4つはいずれも約3億光年の彼方です。明るさはいずれも13等級。気の遠くなるほどの過去の事実を光を通じて見るほんとうに淡く不思議な銀河たちです。

DATA   2020/10/20  23h56m - 24h07m JST   Vixen R200SS + PH ( 760mm F3.8 )  ZWO ASI294MC PRO  60sec (Cooling -19.8deg )  Filter:ZWO IR-CUT    flame:11  total exp 660sec  i-Optron45  M-GEN

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さんかく座銀河 M33   2020年10月18日

2020-10-18 10:42:28 | 星空

2か月前、真夏の明け方に撮影した秋の星座さんかく座にある銀河 M33 です。 もう少し早いうちに画像処理をして。。 と思っていたのですが、今になってしまいました。
(この天体の写真は、4年前の2016年11月5日にも別の機材で撮影したものを掲載しました)
M33は太陽系から約300万光年の距離にあると言われ、視界の少し離れたところにはアンドロメダ銀河M31もあります。星図を付けてみました。撮影場所はいつもの庭先です。

M31は月明かりの無い暗く澄んだ夜空なら肉眼でも天の染みのように見えますが、M33は難しく、私はまだ肉眼で見えたことがありません。 
M33、M31、そして我々の天の川銀河は、同じグループの局部銀河群とされています。 300万光年というと途方もなく彼方ですが、通常銀河の大きさは数万光年くらいあり、それと比べると結構近いと思います。M33にも人類のような知的生命体がいれば(きっと居る)、天の川銀河を撮影しているかもしれませんね。 

使用したのは、冷却C-MOSカメラ ZWO社のASI294MCPRO。撮影した55フレーム中から、ガイドエラーが小さく、かつ人工衛星が通過していない47コマをコンポジットしました。 
55枚撮影とか、47枚コンポジットとか言うと、一昔前ならとんでもなく手間が掛かり諦めていたけれど、カメラ制御器と天体画像処理用ソフトの優秀な機能のお蔭で、私のような万年初心者でも割と簡単にしかも殆ど自動で作業が出来ます。 ただ仕上がりは、出来たて綿アメみたいな雰囲気で、諸兄のようなこれぞ銀河、という雰囲気が足らずもう少しピシッとした方がいいのですが、いずれ再処理してみようと思います。
ASI294MCPROから出力される画像は、ベイヤーからRGBに変換した際に一見彩度が低く眠い画像となりますが、その眠さはダイナミックレンジの広さを意味していてその後の現像処理がかなりし易く、またノイズも少なく扱いやすいです。 これから冬に向かい、オリオン座M42や馬頭星雲、ばら星雲、 ステファンの五つ子が残っていた(無理^^) 晴れたらまた挑戦。 それよりも、越冬のための庭の片付けと雪囲いと除雪機の準備とほか色々。。 雪国は冬前にとっても忙しいのですが、その合間を縫って。

DATA   2020/08/19  26h07m - 27h02m JST   Vixen R200SS + PH ( 760mm F3.8 )  ZWO ASI294MC PRO  60sec (Cooling -18.2deg )  Filter:ZWO IR-CUT    flame:47  total exp 2820sec

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秋の天の川とコスモス     2020年10月11日

2020-10-11 20:44:14 | 星空

昨晩久しぶりに天の川が見えました。 我が家の裏庭から飛んで行ったコスモスの種が、隣の空き地に花を咲かせたので、それと一緒に撮影しました。

DATA 2020/10/10 21h50m JST  PENTAX KP  HD DA 10-17mm (10mm)  F3.5     ISO1600  110sec   O-GPS1

今年は、お彼岸あたりまで夏のような気候が続き、その直後から一気に気温が下がり秋になりました。コスモスの最盛期は過ぎましたが、まだ風に吹かれて綺麗に咲いています。星空も夏の終わりを告げ秋の主役、北東のカシオペア、そして冬に天高いスバル(下の写真右上隅)も見えています。

DATA 2020/10/10 21h22m JST  PENTAX KP  HD DA 10-17mm (10mm)  F3.5     ISO1600  90sec   O-GPS1

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東京フィルハーモニー交響楽団特別演奏会   2020年10月7日

2020-10-11 20:30:09 | 音楽 絵画 芸術

久しぶりに、オーケストラの演奏を楽しむことが出来ました。会場の松本音楽文化ホールは当地から車で2時間くらい掛かるのですが、静かで環境のよい場所にあり、ホールの音場はたいへん素晴らしく、かつ前の座席の人による舞台の視界遮蔽がほとんど起きない洗練された設計がなされ、しかも観客は演奏が終了する瞬間まで、水を打ったように静かに聴くのが普通、というまさに理想の音楽ホールで、大変気に入っており、会員となって既に4年となりました。
しかし今年は、COVID-19により、前半の演奏会の殆どが中止に追い込まれ、また今回の演奏会では、指揮者として予定されていたアンドレア・バッティストーニ氏は、感染拡大防止の入国規制のため来日が叶わず、直前での指揮者変更(三ツ橋啓子氏)となりましたが、予定通り開催され、素晴らしい演奏に酔いしれました。

(上記画像は、当日配布のプログラムより引用)

4つの作品が演奏され、最初はロッシーニの歌劇「ウィリアム・テル」序曲、 目の前のオーケストラ演奏は、子供のころから何度となく耳にしていたこの曲がまるで別のもののように重厚でした。 実はこの2日後、車で出張した際に聞いていたNHK-FMラジオから偶然にもウィーンで収録されたこの曲の全編が流れて、同じ週に2度楽しむことが出来ました。

2曲目の「語りとオーケストラのための系図」 詩の語りが輪廻転生を描き、それに寄り添うアコーディオンの音色に、こちらもその輪廻の世界を歩いているかのような感覚となる不思議な曲です。

3曲目 「フルートと管弦楽のためのコンチェルティーノ」 いい音色ですね。。このフルート!  演奏者の神田さんは松本出身で東京フィルの主席フルート奏者。

最後の曲 「ベートーヴェン 交響曲5番 運命」  この演奏会のメインと言ってよいです。 今年はベートーヴェン生誕250周年。この記念すべき年にこの曲を聴けたことに感謝です。 運命も、ロッシーニのウィリアム・テルも人に勇気を与える強い力を持っています。

三ツ橋啓子さんの指揮は、とても優しくしかし、時として剣のような切れ味と急峻な大河のように押し寄せる迫力を持ち合わせており、全く飽きるということを感じません。素晴らしい!

この演奏会も、ご多分に漏れず新型コロナ感染拡大防止のために、座席は1列ごとに空席、チケットは裏面記名で終了後回収、休憩時間のトイレも密とならないようボランティアの方が通行調整をする、 パンフレット類の手渡しは一切せず、入り口ではサーモグラフによる体温チェックなど、 あらゆる策が講じられていました。 1つのことをするのに多くの手間と人手、そして費用がかかるのがウィルスと共存する今現在の有りようだと痛感します。 こういった対策をして、演奏会を開催して下さる関係者の方に、そして活動の機会が制限されている状況でも、素晴らしい演奏を披露してくれる音楽家の方たちに心から感謝いたします。

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