星とか日々とか

ブログはじめました/2011/12/10

2023年 年の瀬  12月30日

2023-12-30 22:13:51 | 

残すところあと1日となった2023年、今年は私的にも仕事でも特に様々なことがありました。あり過ぎ。。 皆さまはいかがだったしょうか。こちらは雪が非常に少なく暖かい大晦日となります。

本年も沢山の方がご来訪くださり、ありがとうございました。 来年もよろしくお願いいたします。

庭の桜の木には今年もひまわりの種の入れた餌入れを下げてあり、シジュウカラとヤマガラが来て種を一粒づつ銜えて枝まで持って行き、器用に割って食べています。が、今年はスズメも沢山来ています。しかも集団で。彼らはシジュウカラたちと違い餌入れの淵に座り込んで食べるので、シジュウカラとヤマガラが餌入れに近づけず困っていることが多いです。それでも両者はたいへん賢く、スズメの動きを見ながらなんとか種を確保してます

シジュウカラ

ヤマガラ

今年は庭の桜の木を大胆に剪定したため、隠れる場所が少なく、加えてスズメがウロウロしているので、落ち着かない様子

getしたひまわりの種を食べるヤマガラ。羽の模様がとっても面白いですね。 鳴き声は「ニィー、ニィー、ニィー」と、何か催促しているようなユニークな声です。実際餌入れのひまわりが無くなったときに盛んに鳴くことがあるので、ほんとうに催促しているのかもしれません

野鳥からいきなり天文で恐縮です。

年末、縁あって我が家にやってきた望遠鏡です。下の架台(赤道儀)は従来からの所有品で、その上に載っている黄緑色の筒がそれです。とても大きく室内では持て余すので、倉庫で仮組してみました。

タカハシ製MT-160(口径160mm、焦点距離1000mm)1983年製造(ハレー彗星が接近する2年前)今年40歳。前所有者の方が大切にされていて整備が行き届き、保管状態がたいへん良いのと、妥協の無い丁寧な造りで、滑らかな操作感とガタの無い剛性を40年経過しても保っています。タカハシのニュートン反射鏡は今回が初めて所有ですが、接眼部から覗き込んで光軸のチェックを簡単に済ませた段階で既にただならぬ雰囲気を漂わせていて、噂に違わぬ名鏡と感じました。来年の春以降眼視と撮影の両方を試してみたいと思います。ただいかんせん重い・・赤道儀と合わせると軽く30キロ越え、腰痛持ちの私としては気合を入れないと危ないです

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ホワイトクリスマス   2023年12月22日

2023-12-22 23:36:17 | クリスマス

毎年クリスマスが近づくと、かならずまとまった雪が降りますが今年も。先週までの冬とは思えない暖かさはすっかり消えています。ちょうど今日は冬至

先ほど撮った庭の様子です。ほんの小さなクリスマスの木(トウヒ)だったのですが、庭に植えたら元気に育って既に頂部まで4メートルを超え、てっぺんまで飾るのは足場でも掛けない限りとても無理、なので脚立で出来る高さまでの電飾です。 今年は様々なことが重なり、特に親族や同期の他界も複数、なのでクリスマスの飾りはやめようかとも思ったのですが、周りの事象はそれとして、12月24日になってからなんとなく寂しいよりも、と思い先週急遽飾り付けました。 仕事から帰宅するとき、遠くからほのかに点滅する光(色は全て電球色、点滅は長周期の穏やかなパターン)が見えると、やっぱり飾ってよかったと思います。ネガティブなこともあったのですが帳消しにしてくれました。(もちろん良いこともあったし、それは増幅された)

ウクライナに侵攻するロシアは未だ止めず、それに加えガザ地区に対する無差別と言えるイスラエルの攻撃、 イスラエルにも旧約聖書にまで遡る歴史と第二次大戦下の過酷な理由があるのは分かりますが、けれど子供や年寄りがいる場所に砲弾を撃ち込むのは人として決して許されないことを自覚してほしい、国連安保理が役に立っていないのも憤りを覚えます。2つの争いとも一刻も早く収束しますように。 この願い、世界数十億人の願い、クリスマスにどうか神様叶えて!

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Seestar による冬の星雲   2023年12月14日 (撮影12月8~9日)

2023-12-14 22:58:26 | 星空

北信濃の冬にしては異例の暖かい日と晴天に恵まれたので、Seestar S50(星雲銀河などの自動撮影機) を使っていくつか撮影してみました。

冬の定番星雲を三つ、 まずオリオン座M42大星雲

上が処理後、下が原画像です。明るい中心部のディティールに拘ると全体にノイズが乗ってしまいました。原画像のままの方が良さそうです。今回はスマホに自動送信されるjpegファイルではなく、Seestar本体に蓄積されるFITSフォーマット画像を使っています。

DATA 2023/12/09  24h42m   Exp 9min

 

馬頭星雲付近です

DATA 2023/12/09 26h50m  exp  37min 

 

そして、ばら星雲

この装置の画角には、ばら星雲は大き過ぎました。。

DATA  2023/12/8   26h25m   exp 6min

色彩がやや薄く、ノイズも結構あるけれど、機材準備がほぼ不要な速写性と撤収の早さは代えがたいです。iPhoneから外部ディスプレイへの表示機能などを使えば、観望会にも有用かもしれません。

ピント合わせはほぼ自動でOKですが、微妙に合わない場合もあり、やはり手動での操作が時々必要です。またSeestarは水平調整がきちん出来ていることが正常動作の前提となります。私の個体だけかもしれませんが、水平調整モードの指示どおりに全方向の水平を合わせたつもりでも、使用していていくつかの天体を導入している間に「2度以上水平がずれているので直して」のメッセージが表示されて停止してしまうことがしばしばありました。 その後以下の対策をしてみました(正しい方法かどうかは不明)

①三脚のSeestarを搭載するマウント部分の水平を、水準器とスマホの水準器アプリを使用して全方向において傾きをほぼ0度に調整する

②Seestarを搭載、起動、スマホアプリとwifi接続

③コンパスキャリブレーション

③水平調整モード、この時2度以上の傾きが表示されたら、2度以下に収まるよう調整する。2度以下になればそれで調整終わり。無理に0度にしない。そのまま④へ (ただし2度以下になっていないと、天体の自動導入(操作)そのものが出来ない)

④水平キャリブレーション

以上の方法で、今のところうまく動作できています。

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天体の新しい撮影方法 Seestar S50(試写)   2023年12月3日

2023-12-03 22:34:19 | 星空

久しぶりに銀河を撮影(試写)しました。 使用したのは通常の赤道儀ではなくSeestar S50 という、手軽に自動で星雲・星団・銀河を撮影してくれる装置です。 雪深い北信濃では真冬に機材を屋外に設置することは困難で、文字通り殆ど冬眠状態になるのですが、何か解決する方法があればと模索しているうちにこの装置に行きつきました。 Seestar S50 はZWO社が開発し、日本でも最近販売が開始されています。価格は従来型赤道儀とカメラと望遠鏡やレンズ一式と比べれば数分の一以下です。詳細が分からず半ばチャレンジングな購入でしたが、信じられないほど簡単に銀河が撮影出来てしまいました。

装置の外観です

大きさは、両手で一塊くらい、重くはありません。 準備は非常に簡単で、 ①三脚(丈夫なもの)を設置 ②Seestar S50 を載せる ③電源を入れ、スマホ側の専用アプリとリンクする  ④磁極のキャリブレーション  ⑤水平を調整  ④⑤ともアプリの指示どおりにやればOK  準備は10分程度で終わり、あとはその夜観望できる天体を選んで導入し撮影するだけ、ピント合わせもオートフォーカス  あまりに簡単で、ほんとうに写るのかなと心配になるほどです。

ちなみに④⑤の操作性を良くするため、三脚と本体の間に水平回転部および水平微調整部の部品を取り付けています

撮影中急激に気温が下がり、濃い霧に包まれ始め(上の写真)本体の外装は結氷(着霜)し始めましたが、レンズやその内部の撮像素子付近は全く曇りが発生していません。実はこの装置、結露防止用のヒータが内蔵されていて、アプリからそのON・OFFを手動で出来るようになっています。凄い。 今回試写した画像は以下です

さんかく座M33銀河

おおぐま座M81銀河

信じられない程簡単に撮れます。

天体を選ぶと自動で導入されます(昨今の自動導入赤道儀のように俊足ではないが、精度は十分) 導入完了後明るい天体はすぐにそれと分かるが、暗い天体は入ったかどうかがこの時点では分からない、しかし撮影開始のボタン(アプリ)を押すと、10秒間1コマを次々と撮影しては自動でコンポジットするので、徐々に天体の姿がスマホの画面に見えてきます。 ちょっと嬉しい感覚です。 あとは納得できるディティールになるまで放っておくだけです。しかもガイドエラーが発生したコマはコンポジットから自動で排除されます。全く手間いらず。 露出時間の合計は、上のM33は21分、M81が16分です。出来あがった画像をよく見ると、潰れやすい銀河中心部の詳細までしっかりと出ています。AIによる処理が成されているのかもしれません。至れり尽くせり。

上のふたつの画像は、スマホに自動で保存されるjpegをPhotoshopにて微調整しただけのものです。一方装置本体にはFITS形式が保存されるので、こちらを処理した方がよりよい結果が得られると思います。

撮影中のスマホの画面。 M81を自動導入し、下の赤いボタンを押すと撮影開始。徐々に銀河が浮かび上がってくる。撮影開始から約10分経過後の様子

 

今回はSeestar S50を庭に設置し、準備が整いアプリのリンク出来ているのを確認してからそのままスマホを居間に持ち込んで、暖かい場所から完全に遠隔操作で撮影しています。赤道儀と異なりコンパクトな経緯台方式で、ケーブル類も無いため、重量バランスの崩れや子午線越えの措置などの心配がないのでこのようなことも可能です。

恐らく天体写真撮影の経験が殆どない方でも、一度レクチャーを受ければ同じように撮影できることと思います。もはや数千万光年彼方の銀河の撮影は、天体写真撮影熟練者の機材・技術によるものではなく誰でも手軽に撮れる時代となった感があります。もちろん作品としての出来上がりはまだまだ叶いませんが、Seestar S50を超える更なる装置が開発されることは間違いなく、その差はさらに縮まることと思います。真冬にはオリオン座付近に魅力的な星雲がいくつかあるのですが、今年の冬は雪があってもSeestar S50ならば撮影できそうです

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