先月末のことですが、種子島と屋久島に行って来ました。
北信濃から普通のルートでは、行き来だけで3,4日掛かるのですが、松本空港からのチャーター便ツアーへの参加で両島3日間の旅が実現しました。 実は7年前の2017年5月に同じ方法で行ったことがあり、今回が2回目です
7年前 → 種子島・屋久島の風景と星空 2017年5月28日
11月24日午前
松本を離陸したFDA機は長野県を縦断、途中北アルプスと御嶽山が見えました
御嶽山
さすが直行チャーター機、種子島までわずか2時間ほどで到着。同じ晩秋なのに長野とは違い、空気が暖かいです
11月24日午後 種子島宇宙センター
世界一美しい発射台。打ち上げ当日は3Km以上離れた場所まで退避して観望。轟音とともに宇宙に向かう姿を一度見てみたいですね。今回は元JAXA職員の方がガイドとしてついて下さり、詳しい説明を聞きながら見学できるたいへん濃い体験ができました
H-2ロケット 奥が第1段、手前が第2段機体
H-2ロケットの第1段エンジンLE-7
”H”は hydrogen(水素)、水素・酸素が推進薬。ロケット自体が大きいせいもありますが、エンジンは想像していたよりコンパクトな印象を受けました。この大きさで約90tもの推力を出すそうです。ターボポンプが見えていますが、いったいどれ位の流量と速度で水素酸素を噴射するのだろう、、、さらにブースタも2つ使って打ち上げ。まさに重力との闘い
打ち上げ管制室も窓越しに見学させて貰いましたが、ディスプレイ上の数々の情報が機密のため、写真撮影禁止でした
千座の岩屋
前回は岩屋の中まで入れたのですが、今回は潮が満ちていて×でした。でも亜熱帯に近い種子島での暖かい潮風と波の音だけでも、海のない北信濃人には至福
入口の駐車場に猫が3匹いました。7年前に来た時もやはりここに猫がいました。西に傾いた暖かい日を浴びて、のんびり
門倉岬
写真左隅の砂浜に、鉄砲伝来の起源となるポルトガル人を乗せた明の船が漂着した、と言われているそうです
岬から屋久島を望む
11月24日 夜 種子島の星空
宿泊したホテルのロケーションが良く、人工の明かりも避けることができたため、星空を撮ってみました。 使うかどうか分からないけれど、スーツケースに入れて来た三脚と雲台が役に立ちました
西の空に天の川と夏の大三角形
DATA 2024/11/24 21h07m Panasonic LEICA SUMMILUX 9mm F1.7(1.7) DC-GH6 Exp:13sec ISO:2500 CT:2700K NR-on Kenko PRO SOFRTON CLEAR
実は、このレンズとカメラの組み合わせで、星空(星景)を撮ったことが殆ど無かったのですが、今まで使わなかったのが惜しまれるほどの透明感溢れる描写で捉えてくれました
カシオペアと北極星
DATA 2024/11/24 21h09m Panasonic LEICA SUMMILUX 9mm F1.7(1.7) DC-GH6 Exp:12sec ISO:2500 CT:2700K NR-on Kenko PRO SOFRTON CLEAR
種子島の緯度は約30度、私の住んでいる北信濃は約37度、種子島で見る北極星はやはり低いところにあるな、と感じました
海岸と星空
波の音をお届けできないのが残念です
DATA 2024/11/24 20h59m Panasonic LEICA SUMMILUX 9mm F1.7(1.7) DC-GH6 Exp:16sec ISO:2500 CT:2700K NR-on Kenko PRO SOFRTON CLEAR
翌日の朝、同じ場所からの風景です
明け方近くの海
写真右上の明るい星は、おおいぬ座のシリウスです。この時よりも2時間ほど前なら水平線の上にカノープス(南極長寿星)が見えていたはず、残念。。
11月25日
高速船で種子島から屋久島に渡る
千尋の滝
近くからよりも、離れた展望台からのほうが山々も見渡せます
紀元杉
7年前の同じ場所
7年経過しても殆ど変わらず。この杉にとって7年間など人の1か月くらいの時間でしかないのかもしれません。この木がこの先いつまでも生きられる地球環境でありますように
11月25日 モッチョム岳の星空
夕方から天気が崩れ始めたのですが、何とか撮影できました
DATA 2024/11/25 20h16m Panasonic LEICA SUMMILUX 9mm F1.7(1.7) DC-GH6 Exp:11sec ISO:2500 CT:2700K NR-on Kenko PRO SOFRTON CLEAR
翌朝は強い雨でした。亜熱帯から亜寒帯までの連続した世界でも類稀な生態系を保有する屋久島、雨が多い島でもあり、僅か1日の滞在で星空が見えたのは幸運だったのかもしれません
種子島も屋久島も、晩秋にもかかわらず道沿いにはハイビスカスをはじめとする南国の花が咲き、平地では暖かく同じ日本とは思えないくらいでした。 できればもっとゆっくり散策してみたい、さとうきび1本でも北信濃育ちには珍しくてしかたなくて、じっと見入ってしまいます