星とか日々とか

ブログはじめました/2011/12/10

種子島・屋久島 11月24~26日   /2024年12月16日

2024-12-16 22:31:55 | 旅行

先月末のことですが、種子島と屋久島に行って来ました。

北信濃から普通のルートでは、行き来だけで3,4日掛かるのですが、松本空港からのチャーター便ツアーへの参加で両島3日間の旅が実現しました。 実は7年前の2017年5月に同じ方法で行ったことがあり、今回が2回目です

  7年前 → 種子島・屋久島の風景と星空 2017年5月28日 

 

11月24日午前

松本を離陸したFDA機は長野県を縦断、途中北アルプスと御嶽山が見えました

御嶽山

さすが直行チャーター機、種子島までわずか2時間ほどで到着。同じ晩秋なのに長野とは違い、空気が暖かいです

 

11月24日午後  種子島宇宙センター

世界一美しい発射台。打ち上げ当日は3Km以上離れた場所まで退避して観望。轟音とともに宇宙に向かう姿を一度見てみたいですね。今回は元JAXA職員の方がガイドとしてついて下さり、詳しい説明を聞きながら見学できるたいへん濃い体験ができました

H-2ロケット 奥が第1段、手前が第2段機体

H-2ロケットの第1段エンジンLE-7
”H”は hydrogen(水素)、水素・酸素が推進薬。ロケット自体が大きいせいもありますが、エンジンは想像していたよりコンパクトな印象を受けました。この大きさで約90tもの推力を出すそうです。ターボポンプが見えていますが、いったいどれ位の流量と速度で水素酸素を噴射するのだろう、、、さらにブースタも2つ使って打ち上げ。まさに重力との闘い

打ち上げ管制室も窓越しに見学させて貰いましたが、ディスプレイ上の数々の情報が機密のため、写真撮影禁止でした

 

千座の岩屋

前回は岩屋の中まで入れたのですが、今回は潮が満ちていて×でした。でも亜熱帯に近い種子島での暖かい潮風と波の音だけでも、海のない北信濃人には至福

入口の駐車場に猫が3匹いました。7年前に来た時もやはりここに猫がいました。西に傾いた暖かい日を浴びて、のんびり

 

門倉岬

写真左隅の砂浜に、鉄砲伝来の起源となるポルトガル人を乗せた明の船が漂着した、と言われているそうです

岬から屋久島を望む

 

11月24日 夜  種子島の星空

宿泊したホテルのロケーションが良く、人工の明かりも避けることができたため、星空を撮ってみました。 使うかどうか分からないけれど、スーツケースに入れて来た三脚と雲台が役に立ちました

西の空に天の川と夏の大三角形

DATA  2024/11/24  21h07m   Panasonic LEICA SUMMILUX 9mm F1.7(1.7)  DC-GH6   Exp:13sec  ISO:2500  CT:2700K  NR-on  Kenko PRO SOFRTON CLEAR

実は、このレンズとカメラの組み合わせで、星空(星景)を撮ったことが殆ど無かったのですが、今まで使わなかったのが惜しまれるほどの透明感溢れる描写で捉えてくれました

カシオペアと北極星

DATA  2024/11/24  21h09m   Panasonic LEICA SUMMILUX 9mm F1.7(1.7)  DC-GH6   Exp:12sec  ISO:2500  CT:2700K  NR-on  Kenko PRO SOFRTON CLEAR

種子島の緯度は約30度、私の住んでいる北信濃は約37度、種子島で見る北極星はやはり低いところにあるな、と感じました

海岸と星空 

波の音をお届けできないのが残念です

DATA  2024/11/24  20h59m   Panasonic LEICA SUMMILUX 9mm F1.7(1.7)  DC-GH6   Exp:16sec  ISO:2500  CT:2700K  NR-on  Kenko PRO SOFRTON CLEAR

 

翌日の朝、同じ場所からの風景です

 

明け方近くの海

写真右上の明るい星は、おおいぬ座のシリウスです。この時よりも2時間ほど前なら水平線の上にカノープス(南極長寿星)が見えていたはず、残念。。

11月25日
高速船で種子島から屋久島に渡る

千尋の滝

近くからよりも、離れた展望台からのほうが山々も見渡せます

 

紀元杉

7年前の同じ場所

7年経過しても殆ど変わらず。この杉にとって7年間など人の1か月くらいの時間でしかないのかもしれません。この木がこの先いつまでも生きられる地球環境でありますように

 

11月25日 モッチョム岳の星空

夕方から天気が崩れ始めたのですが、何とか撮影できました

DATA  2024/11/25  20h16m   Panasonic LEICA SUMMILUX 9mm F1.7(1.7)  DC-GH6   Exp:11sec  ISO:2500  CT:2700K  NR-on  Kenko PRO SOFRTON CLEAR

翌朝は強い雨でした。亜熱帯から亜寒帯までの連続した世界でも類稀な生態系を保有する屋久島、雨が多い島でもあり、僅か1日の滞在で星空が見えたのは幸運だったのかもしれません

種子島も屋久島も、晩秋にもかかわらず道沿いにはハイビスカスをはじめとする南国の花が咲き、平地では暖かく同じ日本とは思えないくらいでした。 できればもっとゆっくり散策してみたい、さとうきび1本でも北信濃育ちには珍しくてしかたなくて、じっと見入ってしまいます

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カンボジア・アンコールワット遺跡 2024年10月中旬    2024年11月23日

2024-11-23 00:02:25 | 旅行

1か月以上前の10月中旬、カンボジアのアンコールワット遺跡群の見学に行ってきました。久しぶりの海外、遠くの存在でしかなかったクメール王朝の遺産を鑑賞させていただきました

 たくさんの写真をUPしました。飽きますので適当に流してご覧ください

 

 出発の前日、近地点を過ぎたばかりの紫金山・アトラス彗星に成田空港から会えました。肉眼では無理。。写真でやっとでした

10月16日

成田を出発して5時間半後、眼下にベトナム・ハノイの町が見えてきました。東南アジアは40年近く前にフィリピンに行って以来。アンコールワットがあるカンボジア・シェムリアップへは直行便がないので、ハノイで乗り換え

待つこと長い時間、さらに遅れて、約6時間後、ハノイを離陸、幹線道路が光の大河のように見えました。ハノイ空港は売店などが深夜まで開いていて、待っている間の飲み物などに不自由することは行きかえりとも無かったです

夜9時前、カンボジア・シェムリアップ空港に到着。昨年完成したばかりの新空港。着陸の際に外の風景をみても街の明かりがほとんどありません。旧空港は市内にあったが、新空港は遺跡を避けた場所に建設する必要があったため、市内から50キロ離れた郊外になったとのこと。なので空港の周りは住居も事業もこれから開発がされるようです。 カンボジアはビザ免除渡航対象国ではないので、ビザが必要(旅行社に代行依頼)、さらに入国カードの代わりに事前のe-Arrival登録が必要です。この時出力されるQRコードを入国の際提示する。。はずでしたが、係官に見せようとすると「要らない、指をスキャナにのせなさい」と言われて親指の指紋をとられました。考えてみればe-Arrivalカードにはパスポート番号が記載されていてそれが他の記載情報とともに登録されているはずで、それと実際のパスポートの照合ができるので「要らない」もまあ当然かな、と勝手に想像しました

 


10月17日

早朝 ホテルの窓からりゅうこつ座カノープスが見えました。日本では地平線ぎりぎりにしか見えず、見えると長生きできるといわれています

午前から遺跡見学です

最初に訪れたのは、Lolei Temple(ロレイ寺院)9世紀末に建立されたヒンドゥー教寺院、ロリュオス遺跡群の1つです

向こう側にある建物は仏教寺院

シェムリアップ市内から遺跡に向かう途中の水田風景。周囲の樹木は熱帯の種ですが、我が家も昔僅かですが米作りをしていたので懐かしい


 

Preah Ko Temple(プレア・コー寺院) 9世紀建立 ヒンドゥー教

修復工事中。砂岩と煉瓦の構造で1100年もの間、熱帯の風雨に耐えた先人の技術の高さには驚きです


 

Bakong Temple(バコン寺院) 9世紀建立 ヒンドゥー教

塔の直下にあるテラスからの眺望。かなり急な石段を登ります

ガイドさんに撮ってもらいました。遺跡は長い年月による風化が進み、また階段や通路は幾多の人々が通ったため減って不安定なところも多く、滑り止めの付いた歩きやすい靴の着用が必須です


 

Banteay Seri Temple(バンテアイ・スレイ寺院) 10世紀建立 ヒンドゥー教

この遺跡は彫刻がたいへん美くしく、中でも「東洋のモナ・リザ」と呼ばれる女性像が大変よく知られています。しかしこの像は二十世紀初頭に盗まれたことがあり無事に戻ったものの、以来像の周辺は立ち入り禁止となり遠くからしか見ることができません。。 

 

上の写真で印を入れてある部分が「東洋のモナ・リザ」 下の写真が望遠で撮影したもの。正面からしか撮れませんでしたが、近接で脇からならきっとさらに美しい姿が鑑賞できると想像します(近づけないのが残念)


 

10月18日

早朝 アンコールワット朝日鑑賞

前の夜大雨が降ったので、歩道はまだ濡れていました。その水たまりにも遺跡が写っていました


 

Beng Mealea(ベンメリア遺跡) 森に埋もれた遺跡


 

アンコール・ワット

内戦の際、ここは戦場にはならなかったそうですが、柱には弾痕が残っています

当時の言語。文字を読むために誰かが壁を擦ったものだそうです。勿論遺跡保護の観点から禁止です。 記載されている文章は当時のクメール語で、現在のものはより簡単になっているそうです。日本語も同じですね

天国と地獄

頂上に続く階段は角度が60度あり、現在は立ち入り禁止

笑う女性像


 

10月19日

Tonle On Gate(South Entrance)(アンコール・トム)南大門

門を貫通する通路は、象が通れる幅と高さになっているそうで、現代の大型バスは通れないため、小型車に乗り換える必要があります


 

Bayon Temple(バイヨン寺院)(アンコール・トム) 12世紀建立 仏教・ヒンドゥー教

なんと優しいお顔でしょうか

壁面の彫刻には、戦や軍隊ばかりではなく当時の生活についても記録されています。下の写真は、食料とするために女性が捕まえてきたすっぽんが前の男性のお尻に噛みついている場面です。ユーモアも壁画とする当時の人たちの感性の豊かさを感じます


 

Baphuon Temple(バプーオン寺院((アンコール・トム)  11世紀建立  ヒンドゥー教


 

ライ王のテラス


Ta Prohm Temple(タ・プロム寺院)  12世紀末建立

アンジェリーナジョリー主演の映画「トゥームレイダー」のロケ地としても有名だそうです

シェムリアップには、まだたくさんの遺跡があり到底数日ではすべてを鑑賞することはできないです。。。 3日間の日程はここで終わり。 もしいつかまた来れるなら

遺跡での鑑賞を終えて、市内へ行った際のスナップです。熱帯の水辺、10月中頃は雨期の終わりで、スコールもありましたが運よく雨に濡れることはありませんでした。日が差すと強烈な暑さですが、木陰に入るととっても涼しい、信じられないくらい涼しかった。不思議

案内をしてくださったガイドさん、お世話になりました。ありがとう

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宮古諸島    2023年3月12日

2023-03-12 22:15:01 | 旅行

既に先月のことになりましたが2月20日~23日、宮古諸島に行って来ました。 雪が降る真冬から亜熱帯海洋性気候の地へ

宮古諸島のうち、橋で結ばれている宮古島・下地島・伊良部島・池間島・来間島を訪問(足早の旅)

 

 伊良部島の北西部にある佐和田の浜、どこまでも遠く浅く。 沖合にたくさんの巨岩が転がっていますが、これは1771年の明和の大津波によって運ばれてきたものとのことです。この時には30メートルに達する波が押し寄せ、宮古諸島や八重山諸島で多くの方が亡くなったそうです。美しい風景の中にある忘れてはならない記憶です

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下地島にある通り池。2つの池は水中でつながっており、水深は45mと25m。ダイバーに人気のスポット(もちろん上級者) 吸い込まれそうな濃い色で満たされていました

 

通り池から海の方へ続く遊歩道。 深い池を覗いて緊張した心がここで穏やかになりました

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渡口の浜。 宮古諸島の浜はどこにいっても珊瑚から出来た真っ白な砂で覆われています。 歩くのが勿体ない。 おそらくどなたかが置いたものだと思いますが、ぽつんと一つだけ椰子の実がありました。 あの歌の世界です

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伊良部島の牧山展望台。  景色は素晴らしい、が風が物凄い。案内をして下さった方から「風が強いから注意してください」と言われていたが、想像を遥かに超えていました。スマホの手を離したら間違いなく紙切れのようにどこかに飛んで行ってしまいます。  右に見えるのは伊良部大橋、対岸は宮古島。 橋の真ん中付近で桁が盛り上がっていますが、大型船が橋の下を航行できるようにする配慮だそうです。 宮古諸島を結ぶ他の橋も同じ構造です

展望台に続く坂道の途中に桜の花が少しだけ咲いていました。ここでは1月に咲くそうです。 真冬でも暖かい亜熱帯

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宮古島南東の岬にある東平安名埼灯台

頂上まで登って見学できます(300円)グルグルと螺旋階段を昇ると、灯室の下にある展望デッキに出られます。ここも凄い風が吹いていました。係の方の話では、前日まで強風で頂上での見学は出来なかったそうです

灯台頂上より南東方向

北西方向

 

頂部にはもちろん閃光のための巨大な光源。北緯24度、我が家は37度。随分と南まで来たのですね

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池間大橋。左側遠くに見えるのは大神島

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帰路に就く日の午前に訪れた来間島。展望台より、来間大橋

南国の日が差してきて、海はまさに宮古ブルーその色。 ここの方たちはいつもこの海を見ているのですね。 もちろん台風が荒れ狂うときもあり、良いことばかりではないはずですが、やはりうらやましい

来間島の風景

真冬の2月で、住宅の庭先に普通にパパイヤが実っている。対して今頃北信濃はまだ雪がどっさり。。南北に長い日本は多種多様

「道の駅みやこ」で青パパイヤを1つ買いました。「切ったときに出る汁でかぶれることがあるので、手袋をするように」とはガイドさんのアドバイス。 自宅に帰ってからEさんがしりしりにしてくれましたが、歯ごたえありたいへん美味しい

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帰路、沖縄本島の西側を通過する際に見えた伊平屋島。どの島もたいへん美しい。できることなら生涯のうちに沖縄のすべての島を巡ってみたい(できない贅沢ですが)

往路:松本→神戸→那覇(1泊)→下地 帰路:下地→神戸→松本(神戸への到着が遅れたので、ギリギリで松本行に乗れた。神戸空港の手荷物検査は非常に手際よくしてくれました)

松本行のFDAから見えた富士山。機長がアナウンスしてくれました。なにかほっとした反面、珊瑚礁の海はもう遠い昔のように思えてしまいました。

宮古諸島、北国育ちの私にとって、やはり夢のような特別の場所でした。 感謝

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初めての四国   2023年2月11日

2023-02-11 21:18:59 | 旅行

先月末になりますが、四国に行ってきました。 今まで一度も北海道・四国・九州に行ったことが無く(正確に言うと、九州は種子島・屋久島はあり)、今回そのうちの四国に行く機会を得ました。  鳴門、金比羅様、松山、霊場、神秘の世界です。 自前で行くのは費用と所要時間の面でかなり無理があるので、以前から何度かお世話になっているアルピコさんのツアーに乗っかって

・・・真冬に出かけるときに一番心配なのが天候ですが、それが直前にえらいことに・・・

出発2日前の1月24日、午前中の穏やかな天候から一変、10年に一度と言われる強風を伴った大寒波に見舞われ、日本各地で交通が寸断されたのは皆さまご存じのとおりで、北信濃もかつて経験したことがない程の酷い吹雪に遭遇しました。 今回の旅では、松本から神戸までは空路(FDA定期便)なので、「これは欠航かな」と半ば諦めもしましたが、翌日午後には雪と風がなんとか収まりました。 前泊のため塩尻北まで行く直前まで家の周りや車庫の除雪作業に追われたものの、幸い翌日の出発への影響はありませんでした

1月26日

松本空港を午前10時半離陸、 松本(長野県中信地方)は雪があまり降らないのですが、今回の寒波で一面の雪景色でした。松本空港は写真の左上、緑の矢印のところです。 松本盆地が大きなテーブルだとすると、松本空港はそこに置かれた一膳の割り箸くらいの大きさです

神戸に到着後、中華街で昼食。 神戸市内に出るのは初めて

明石海峡大橋を渡り神戸から淡路島へ。 日本の土木技術の粋、雄大、そして美しい

鳴門のうずしお。 自然の力もちろん凄い、ですがこんな場所に橋を架けてしまう人間の英知もすごい(大鳴門橋)

3D画像からのキャプチャ。うず巻きが一番よく撮れた1コマです。 ちなみに左巻きと右巻きの渦があるそうです

うずしお観光船乗り場の道端にあったみかんの木、育てられているようではない自生に近い状態。雪国北信濃育ちの私には、真冬にみかんが実ること自体が驚異的です

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1月27日

金比羅様(香川)  麓から続く785段の階段、急こう配も多く上り堪えがあります

途中こんな子がいました。こんぴら狗。 江戸時代、金比羅様に行くことが出来ない飼い主に代わって、初穂料と食費が入った袋を首に携えて道中の人たちの助けを借りながら、無事代参をすませ再び家族のもとに戻ったそうです。 人々の情の深さと信仰心、それに動物に対する慈しみの心

金比羅様の社殿。威風堂々、広角レンズでも収まり切れません。長い長い階段を昇ってきた甲斐がありました

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香川から愛媛へ、「ぼっちゃん」の道後温泉、改修工事中です。4年ほどかかるとのこと。 現在この施設を利用するためには予約が必要です

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1月28日

四国 八十八箇所霊場の第51番札所の石手寺。 1318年に建てられた仁王門は国宝。 ここの鐘楼の鐘は、参拝者が鳴らすことができます。 何年(何十年?)ぶりに鐘を突きました

境内三重塔の回廊には、八十八箇所霊場の土が袋に入っておいてあり、それに触れると霊場を回ったのと同じご利益があるそうです

徳島-香川-愛媛、そして来島海峡大橋(写真)を渡り、途中いくつもの島を通って、四国とお別れ。一路神戸空港そして松本へ、 名残惜しい。今回は寒波の影響で、南国四国とは思えない寒さで、山にはうっすらと雪が積もったままでした。 けれど穏やかな瀬戸内海、良い温泉、初めての四国、ありがとう

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奄美大島   2018年5月27日

2018-05-27 14:17:35 | 旅行

昨年5月の種子島・屋久島に続き、今年は奄美大島へ行ってきました(雪国育ち故、「南国、亜熱帯」という良い響きに弱い。。)
松本空港からのチャーター便です。 5月19日~21日 3日間


5月19日午後
松本空港、このFDA機で2時間後には奄美空港に到着です。松本はとても良い天気なのですが、奄美大島は曇りから雨の予報。旅行のときに雨が降ったという記憶があまりないほど晴天に
恵まれているのですが、、まあ、こういうこともあります。


奄美空港に到着。やはり曇りで、夜は雨が降っていました。

 


名瀬市内に向かうバスから偶然見かけた教会へ導かれるように行ってみました。他には誰もいない夕暮れを過ぎた静かな礼拝堂、清められている場所で心が落ち着きます。

 


市内で、夕ご飯の場所を探してあちこち見て歩きましたが、満席であったり飲む方が中心の店だったりで、結局ホテルの食堂で済ませることに。でもこれが正解でした。
写真は、奄美の名物「鶏飯」。 ご飯を軽く盛り、具を載せて鳥のスープをかけてお茶づけのようにして食べます。なかなか美味しいです。しかも良心的な値段。

 

5月20日
雨。 でも夕方までの間、幸運なことにバスの外に出て歩く時には、不思議と小降りか曇りでした。

最初の訪問地は、マングローブパークです。希望者は有料でマングローブの中を巡るカヌーを体験できます。勿論やりました。(腰を傷めた後だったので、カヌーに座るのが少し大変でした)
乗る前に係の人から、「ここの植物はすべて大切な自然資産であり、オールなどで傷つけたりすることが無いよう注意してください。」との指導を受け、簡単に操作方法を教わってから出発。
波も殆どなく、容易く乗れます。カヌーを漕ぎながら視界をゆっくり流れていく水辺の木々は雨に濡れて生き生きとして、視線の高さにある木の根もよく見え、時々鳥が鳴きながら飛んで行き、
今自分が亜熱帯の真ん中にいるということを実感出来ました。水路の水を少し味見してみましたが、海水の半分か1/3位の塩分かなと感じました。過酷な環境に適応した植物だけが生きる生態系
を間近で見る貴重な体験でした。

 

マングローブパークの展望台から見た広大な風景です。出発間際に大急ぎで150段の階段を昇って撮影。

 


次は、高知山展望所へ。入口付近や展望所には「木」と勘違いしそうな巨大シダ「ヒカゲヘゴ」があちこちに生えています。高さは7,8メートルあります。


展望所からの大島海峡方向。残念なら雨雲と霧で、僅かに見えるだけでした。(海峡が観やすくなるよう少し画像を調整してあります)


高知山展望所を離れ、瀬戸内町手安の海沿いの食堂で昼食後、古仁屋より水中透視船で加計呂麻島へ。 曇りだったので水中の風景は色彩が今一つでしたが、豊かなサンゴ礁がよく見えました。
加計呂麻島では、民家が並ぶ路地を歩きながら、咲いている花や植物についてガイドさんから教えていただきました。


教えていただいた花の一つ、サネンです。沖縄から九州南部に分布、ショウガ科の植物。

 

 
加計呂麻島を離れ、古仁屋へ戻り、向かった先はこの日最後の訪問地、ホノホシ海岸。ここの浜辺は砂ではなく波により互いにぶつかり丸くなった石で埋め尽くされています。バスを降りる度に
雨が小康状態になる1日でしたが、唯一ここでは横なぐりの風雨の洗礼を受けました。写真もご覧のとおり雨粒や雨が写ってしまいました。波打ち際まで行ってみたかったのですが、とても近づ
ける天候ではないので断念。ちなみにここの石は、持ちだし厳禁です。


2日目の宿泊地は、島の北側、ばしゃ山村さんです。夕食の時、島唄と踊りで大歓迎をしてくれました。


5月21日

朝の風景。 ブーゲンビリア(写真の花)は元々奄美大島にあったものではなく、人によって他から持ち込まれたものだそうです。でも南国情緒たっぷりの演出にはやはりこの花でしょうか。

 


3日目の訪問地、あやまる岬の傍にあるソテツの群生地です。雲はあるものの良い天気でした。
赤いつぶつぶがソテツの実です。初めて見ました。
かつて奄美の人々は、藩に厳しく締め付けられ砂糖は全て年貢として取り上げられ、食べるものに窮し、ソテツの実も食料として利用していたとのこと、ただし有毒で、かなり手数の掛かる無毒化
の作業が必要だそうで、当時の人たちの生きるための苦労が忍ばれます。
(5月20日放送のNHK大河ドラマ「西郷どん」の中で悪代官が、濡れ衣を着せるために愛加那さんたちの家に踏み込んだ際に、ソテツの実が入ったざるをひっくり返すシーンがありました。
やっとの思いで生きるために収穫した僅かなものさえも無慈悲に蹴散らす役人に、ドラマとは言え腹が立ちました)

 

あやまる岬から望む。やっと南国の海を拝めました。

 


この旅行で最後の訪問地、南洲流謫跡、西郷隆盛が幕府から身を隠していた時代に住んでいた家屋跡です。周囲の柱は当時のものも残っているそうです。
西郷さんの妻、愛加那さんのお墓も近くにありました。勿論墓地には親族の方しか入れませんので、脇から拝見して合掌。 墓石には「龍 愛子」と刻まれています。
この旅行を申し込んだ3月はまだ北信濃は冬。「亜熱帯の奄美に行きたい」という思いしかありませんでしたが、丁度この旅行中が、「西郷どん」の奄美大島でのクライマックスと重なりました。

 

旅の終わりに快晴となりました。帰りの便を待つ奄美空港は、眩しい日差しの中です。

 


今回の旅行で、果たせなかった目的が1つあります。それは南十字座を見、撮影することでした。 北国の者にとって、南天の星は憧れであり、南十字はその象徴とも言えるものです。
奄美大島は緯度約28.4度、南十字は水平線近くに4つの内3つの星が見えるはずです。今回その時間となる午後9時付近は、雨こそ降っていなかったもののベタ曇りで、星が見える状況
ではありませんでした。 いつかまた機会があったら是非に。上の星図は5月20日 21時の奄美大島で真南方向の星空です。

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