4月5日に最初の子が到着した後、しばらく巣を作る気配が無かったのですが、4月25日から本格的に巣作りを始め、完成しています
4月16日 昨年の巣を残したままにするか(昨年のペアが再来のときに使うか)撤収するかさんざん悩みましたが、結局取り外すことにしました。
理由:
①新しいペアが既に来ているが、なかなか巣を作ろうとしない。昨年の巣の存在が気になっているかもしれない
②昨年のペアが必ず来る(来れる)とは限らない。(アクシデントで来れないことや、別の場所を選ぶなど)
③仮に昨年のペアが来たとして、その時に巣が無くても、この場所が気に入っていれば再び新しい巣を作る
④昨年の巣は非常に堅牢で保管状態もよい(段ボールで囲っておいた)が、土と草でできているのでやはり劣化は否めずツバメが補修してまで使うか疑問
撤去した巣。かなり大きい、そして丈夫。中には柔らかい鳥の羽が敷き詰められ、すくすく育っていたヒナたちのことを思い起こさせました。この巣、花の苗を植える土に再利用しました。ツバメさんありがとう
4月25日 やっと巣作りを開始。今年は最初の子が来たのも昨年より10日くらい遅く、加えて近所を飛んでいるツバメの数がかなり少ないのですが、彼らが越冬する南方またはこの地域の気象の変化などが影響しているのかもしれません。小さな体で数千キロも飛んでやってくる彼らには、人間にはできない環境の変化を的確に感じ取る能力が備わっていても不思議ではないです
ところで我が家の車庫に巣を作る子たちは、壁の電線を支えとしてそこに土を盛るので、土をつけ始めたら電線にインシュロック(ロックタイ)を巻いて滑り止めとしてあげるのですが(上の写真)今回のペアは、どういうわけか電線よりも下に土を付けているため、しばらくすると滑って落ちてしまいます。 何度か同じことを繰り返しているのでこのままでは巣作りは無理と思い、落ちた土と草を湿らせてから電線の部分に張り付けてあげました(ツバメの巣作りに手を貸すのはいかがなものかとも思いますが、明らかに作り方に無理があったのでほんの少し手伝いをしました)
4月29日 土と草を電線に絡めて付けてあげたのが功を奏し、ツバメはそれを土台に巣を作り始めました。巣の様子を見るために脚立を立てて覗いていると、傍まで飛んできて「ちょっと、ちょっとどいてよ」と言わんばかりにホバリングしていました
車庫の前の畑と湿地(元は田んぼ)が、巣材の主な収集場所のようで、滅多に地上には降りない彼らが頻繁に着陸して材料を探しています。上の写真は草をくわえて巣まで飛んでいるときの様子です(4K動画からのキャプチャ) この草(藁)、かなり長いので小さな体の彼ら(体重20グラムほど)には荷が重いらしく、やっと離陸していました
4月30日 だいぶ形が整ってきた
5月4日 巣は完成。 昼間は時々出入りして巣の中を調整している様子。夜はいつも2羽が寄り添って休憩
留まる場所はほかにもあるのですが、ここ数日、夜は寄り添って眠っています。 ちなみに上の子は、外の電線に留まって元気よく「ピピポイポイ」と鳴いたり、他の個体を追い払ったりしていたので上が雄、下が雌だと思います。 下の子が4月5日、今年最初に来た子ではないかと推測していますが、ツバメは外見での個体識別は非常に難しいです