ウクライナへの侵攻をやめないロシア(と言うよりもプーチン政権)には心から憤りを覚えますが、 昨日駐日ロシア大使館の twitter に、
3月8日の国際女性デーに寄せたプーチンの談話(TASS通信)がリンクされていました。
Russian President V.Putin congratulated women on International Women’s Day
以下抜粋
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Putin wishes women love and happiness on International Women’s Day
The Russian president said he was deeply grateful to women who devoted themselves to their children.
ロシア大統領は、子供たちに献身している女性たちに深く感謝していると述べた。
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This holiday is always filled with joy, flowers, gifts and sincere hearty feelings. We hurry to congratulate our mothers,
wives, daughters, female friends and colleagues and tell them about our admiration and love, about respect and gratitude,
about the fact that you, our dear women, are the best in the world.
この日(休日)はいつも喜び、花、贈り物、そして心のこもった気持ちで満たされている。....
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この記事、終わりの一行に " I congratulate all women of Russia" とあり、ロシア国内向け限定であることが分かります。かの地では、
既に厳しい情報統制が敷かれ、「 ウクライナで起こっている、残虐な行為の真実を国民に見せない 」 状況の中で、人権を重んずる
大統領を演出するのが主目的ではないか、と感じるのは私だけではないと思います。
真に慈しみ深い大統領や指導者なら、世界に向けてこのメッセージを伝え、そして決してウクライナに侵攻したりしません。
ロシア軍の無差別攻撃で傷つき、あるいは命を落としている多くのウクライナの女性や子供たちに、この日のお祝いなど無縁です。
プーチン政権よ、人の命を犠牲にしてまで、国土と自分の勢力を広げたいのか。 自由と祖国を愛する心を、武力で抑えつけることなど決して
出来はしない、そのことが何故分からないのか。
幼い子が小さな袋とチョコレートを持って国境を泣きながら歩き、 廃墟となった街で「電気も水も薬も無い。助けてほしい」と涙を流す年老い
た女性、あるいは挑発も何もしていない普通の老夫婦が乗った乗用車を、ロシアの装甲車が何の警告もなく砲撃する冷血の行為など、この世のも
のであってはならないが、これが今、ウクライナの現実です。 この人たちは皆、私たちと同じように(ウクライナ人もロシア人も日本人も)
数か月前まで、普通に暮らしていたのです。 本当にやりきれません。
しかし一方で、ロシア国内では厳しい取り締まりと情報統制が敷かれている中でも、多くの市民が侵攻反対を訴え、あるいは検挙されることを覚
悟で街頭で声を上げる人たちがいること、すなわちロシアが決してプーチンと等しいのではないことが、今後大きな流れを起こして事態を変える
のではないかと望みを託したいです。
先ほど、「私が日本に住む理由」というテレビ番組で、ウクライナ出身のバンドゥーラ奏者のカテリーナ・グジーさんが出演されていました。彼女
は生後間もなくチェルノブイリ原発事故による被災をし(1986年4月)家族でキエフに移り住み、そして今は日本で演奏家として活動されています
が、番組の中で、彼女の母親が言った言葉が印象的でした。(母親は現在もキエフに住んでいる)
「逃げること(チェルノブイリから)をしてきたので、もう逃げたくない」
「日本の皆さんが支援して下さっていることはよく知っている。 日本にも青い空を」
ウクライナのひまわりや小麦の畑に、眩しい青い空の日が早く戻りますように。
昨年畑で育ったひまわりの写真を貼りました。びっくりするような大輪です。きっとウクライナにも。
正しい者、正義が勝つと信じています。