１１月２９日の近日点通過後、世紀の大彗星になると期待されていたアイソン彗星、太陽の重力と高熱に耐えきれず崩壊してしまったようです。
長大な尾を引く肉眼彗星が観れる可能性が無くなったことよりも、彗星が崩れ蒸発してしまったこと、そのことが寂しい。
予測はされてはいたものの、太陽から１２０万キロの距離はあまりにも近すぎたようです。 この彗星は、気の遠くなるほどの彼方から１００万年以上も
前に旅を始め、やっと太陽系の中心にたどり着いたのですから、何とか助かって再び旅をしてほしかったと思うのです。
まだ僅かではあるけれど核の一部が残っている可能性があるらしいので、晴れた明け方には東の空を双眼鏡で見るつもりです。もはや僅かの力しか
残されていないアイソン彗星ですが、遠くからやってきた孤独な旅人にエールを送りたいです。
11月24日早朝、黒姫山山麓から撮影したアイソン彗星です。 正確には撮影している最中は写っていることが全く分からず、家に帰ってきて初めて気が付きました。時間は５時３０分
既に薄明が始まり、しかも山の稜線の先には薄雲がある状態で双眼鏡でも見えませんでした。（気が付かないだけだったのかもしれませんが）
でもこの空の状態で写っているのですから、やはりかなり明るい彗星であることは間違いありません。 もう数日で近日点通過、その後の雄姿に期待。 写真中央少し雲が掛かっているのは横手山です。
別の収穫がありました。 この写真に写っている水星、太陽に一番近い軌道を回っているため明け方や夕暮れの限られた時間、水平線まで開けた場所でないとなかなか見る機会が
無いのですが、今回は双眼鏡で、山の稜線から昇る水星をしっかりと見ることができました。
撮影データ
2013.11.24 5h30m 180mmF2.8(2.8) 2sec ISO1600
ここ数日安定した天気が続いていたものの朝霧に阻まれてアイソン彗星の観望の機会を逸していましたが、今朝そのベストチャンスが訪れました。、、、が
３時半に仕掛けておいた目覚まし時計が何故か鳴らず、、、起きたら６時、薄明どころか朝でした。。。うーむ、なんで鳴らないの？？
ちなみに我が家の庭から午前５時で、方位113度 高度7.8度に見える（ていた）と思います。 これから先さらに太陽に接近するため、今週末あたりが近日点通過前の
最後の観望チャンスとなるでしょう。もう一度できたら１１月中に挑戦していみたいと思っています。 世紀の大彗星として１２月に戻ってくるのでしょうか。
昨日の午後から降り始めた雪で今朝は一面の銀世界でした。５センチほどの積雪でしたが夕方にはほとんど消えていました。 まだ暑くて半袖で過ごしていた１か月ほど前が夢のようです。
１０月中旬まで元気に咲いていたヘブンリーブルーですが、それ以後の朝夕の寒さ（最低気温は２度くらい）で、咲く花も僅かとなってしまったたため今日片付けました。
本当はもう少し観ていたいけれど、冬はもうそこまで来ているので止むをえません。寒いのに頑張って咲いている幾つかの花とつぼみを摘み取って、生けてもらいました。
ヘブンリーブルーやアサガオを片付けると、大好きな夏が今年も終わってしまったな、と少し寂しくなります。 夜空でもはくちょう、こと、わしの夏の大三角形が日が沈むと
既に西の空に傾いています。 夏が終わる寂しさは、やがて来る厳しい冬を予感するからだと思いますが、でもまたその向こうには春と夏が待っています。
