星とか日々とか

ブログはじめました/2011/12/10

ツバメ 遠い南の島に向けて   2024年8月31日

2024-08-31 22:37:22 | ツバメ

今年2度目の子育てで生まれたヒナたちが、7月末に天敵(カラス)に捕えられてしまってから一か月、親と今年1度目のヒナたちが時々車庫や近くまで来て姿を見せてくれていました

7月28日 電線に一斉に並んで。 個体の特定は困難ですが、一番右がお母さん、右から3番目がお父さんだと思います。他の子は全てヒナ

8月に入ってからも、恐ろしいほどの連日猛暑、日中の日差しはまるで熱帯のように痛い。お父さんツバメは、昼前に必ず車庫にやってきて、奥のお気に入りの場所でゆっくりと休んでいました。鉄筋コンクリート造の建物なので、温まるまでは結構涼しいことを良く知っていますね

8月18日  キリリとした表情ですが、実はねむい。、

殆ど毎日居眠り三昧です^^ 換毛期で見た目ぼろぼろ  この個体(お父さん)にとって、ここは大切な縄張り兼休憩所(避暑地)です。屋外は北信濃ではあり得ないような33度越の日も。

「ゆっくり休んでいきな」と声をかけても言葉は理解できていない(はず)ですが、すっとこちらを見て、安心したかのようにまたウトウト

 

お父さんの他に1羽のヒナがときどきやってきていました(下の写真の子)

他のヒナも来てはいたのですが、私の姿を見るとさっと飛んで行ってしまう、けれどこの子は逃げたりせず、丁度お父さんと同じような性格でした


8月27日

いつもは午前中昼近くに来るお父さんが、珍しく朝6時半ごろ来て、毛づくろいを念入りにしていました。私はその後畑に出かけて行ったのですが、8時近くに戻ったときは既に飛んでいった後でした。 

この日を最後に、ツバメが車庫に来ることは無くなったので、南の島に行くための準備として恐らくはどこかの「集団ねぐら」に向かったのだと思います。 波乱の2024年の子育てでツバメ自身がほんとうに大変だったと思うけれど、これから先遠い遠い南の島まで飛んでいくというさらなる難関が待ち構えているはず、どうか無事到着できますように。 そして来年もし再び日本に来ることができたらぜひ我が家の車庫に来て欲しい、 そのころまたシャッター開けて待ってるからね

 


今年のペアと子育てについて

今年のペア、何といってもとても仲が良かったです。とくにオスは自分のお気に入りの留場をメスやヒナにさっと譲ることもよくあり、気が利くモテオスだったようです

上の写真、下段がオス

 

ヒナは1回目が6羽(下の写真)、全て無事巣立ち

2回目 5羽、残念だけれど巣立ち間際に襲撃されて天国へ

今まで見て来たヒナの中で、鳴き声が最も大きく、とても元気な子たちでした。親がいないときでも鳴いていることも。それが天敵を呼び寄せる要因になったのかどうか。。

今年の親は、体格も大きく警戒を怠らず、もし巣に近づく天敵を見かけたなら追い払っていたはずですが、ヒナたちが一番の食べ盛りを迎えていて、ペアで餌を捕りにいっていた隙を狙われたようです。

先日「犯人」と思われるこの付近を縄張りにしているカラスが、なんと車庫の車の前に舞い降りて室内を覗き込んでいました。「餌がないか」見に来ていたようです、気づいた私が追い払うと、車庫の屋根まで飛んで行って留まりこちらをじっと見ていました。カラスは知能が高いとか言われていますが、状況を細かく判断できる能力があるようで、ツバメにとっては厄介な相手です。。 来年は今年と同じ悲劇にならないように何とかしてはあげたいのですが、四六時中車庫の前にいるわけにもいかないし、、昨年もそうでしたが、2回目の子育てが大詰めとなり、あと数日で巣立ちできる頃を天敵に狙われてしまっています。何かよい対策はあるのでしょうか


我が家のツバメのヒナ巣立ち履歴

2018年7月 5羽 (7月6日 巣が壊れて落下。直下にあったフン除け板で助かった。1羽が床上まで落下したが見つけて巣に戻した)

2019年6月 5羽  7月 3羽

2020年6月 5羽  8月 4羽(卵1個孵化しなかった。翌年1月に巣材の中にそっと置いてあるのを見つけた)

2021年6月 5羽  2回目スズメの妨害で、ツバメ子育て断念

2022年6月 5羽  7月 3羽(卵1個、落下していた)

2023年6月 5羽  7月(4羽もうすぐ巣立ちだったところ、チョウゲンボウの襲撃)

2024年6月 6羽  7月(5羽、カラスの襲撃) 1,2回目とも同じ親

7シーズン46羽の子が巣立ちました

近年、巣を作る場所が少なくなりツバメの個体数が減少しているようです。以前からツバメたちが巣を作りたくて何度も車庫の中までやってきていたのを見かねて6年前から受け入れています。ツバメは人が住んでいない家には決して巣を作らず、人の気配存在で天敵が近づかないことを前提に子育てをする数少ない野鳥です。しかも数千キロ彼方からの旅をしてやってきて。 ツバメが気に入って巣作りの場所として選んでくれることは、奇跡ともいえると思います

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ツバメ 6月に巣立った子たちが来訪  2024年7月26日

2024-07-26 23:20:39 | ツバメ

ヒナが失われた日の翌日も、餌を銜えていつまでもヒナたちを呼んでいた親は、翌日7月22日からはもう来なくなりました。いつもつがいで夜眠っていた留り場所は空いたままとなり、それを見るとやはり寂しいですが、一方親が「ヒナはいなくなってしまった」ことを理解した証拠でもあり、そういう意味ではほっとしています。来年またもし日本まで飛んで来れたら、今回のことに懲りずにここで巣作りをしてくれるとそれはとても嬉しい。

ところで親が来なくなってから入れ替わるように、6月に巣立ちした6羽のヒナの何羽かが毎日やってくるようになりました。

外観からの個体識別はほぼ不可能ですが

① 6月に巣立ったヒナたちがする独特の動作と、それをする彼らしか行かない車庫内の場所が完全に一致

② こちらをあまり(殆ど)怖がらない

③ 臆することなく車庫内に飛んできて、自由に飛び回る

などから、間違いなく先月生まれたヒナだと思います。

来る理由は彼らしか分からないですが、ここのところの猛暑でも車庫の中は割と涼しく、また既に巣は無くても扇風機を欠かさず回してあげているため、避暑に来ているようです。主には1羽ですが、3羽くらいで連れ立ってやってくることもあります

暑い昼間、車庫の電線に留まって毛づくろいしたり外を眺めたり、のんびりしている。2時間以上いることも

複数で連れ立ってくることも。元気なツバメたちを見ると、心がすっと明るくなります。この子たちは恐らく9月初めには「ツバメの集団ねぐら」に向かうことでしょう。それまでは車庫を開けたままにして、暑い日には扇風機を回して見守るつもりです。しっかり休んで、いずれ行かなければならない東南アジアへの旅に備えて欲しい

 

そういえば夜こんなことがありました(下の写真)

車庫から我が家に通じる小道でふっと足元をみると、、 幼虫から今羽化したばかりのセミが。 私の持っていたライトに照らされて身を守るように微動だにしませんでした。そっとその場を離れて翌日見ると幼虫の抜け殻を残して、この子はもういなかったです。 セミは7年以上も幼虫の姿で地中に住み、羽化後はほんの数日だけしか生きられないといいます。きっとその数日間は人の数十年にも匹敵するほど濃い時間なんでしょうね。 今回もう少しで巣立ちできるヒナたちが残念な結果となってしまったけれど、失わる命の傍で生を享かるものもあり

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ツバメ ヒナがいなくなった翌日のこと   2024年7月21日

2024-07-21 23:47:23 | ツバメ

ツバメ(と大家の私たち)にとって、最悪の日の翌日のことです

早朝不思議なことが。

ほんとうに驚くほどの沢山のツバメが我が家の前の道や車庫の中まで行ったり来たりと飛んでいて、それが2時間ほど続きました。多くはヒナだったので、恐らくは我が家で6月に巣立ちした子たちも含まれていたのだと思いますが(以前にも何度かやってきた)今回のは数と飛行の迫力が凄い、 まさか弔問に来てくれた?ということはないと思いますが、不思議

午後から夕方、

親(オス、お父さん)は、ヒナはもういないことが分からないらしく、餌を銜えたまま周りを見渡し、「チュイ」というヒナを呼ぶ声で何度も鳴いていつまでもいつまでもヒナを探していました。 恐らく巣が襲われた時にはいなかったため、その事実が理解できないのだと思います。 知らせる術もなく切ないですね、 でも1回目の子育てでは無事6羽を育てたのだし、遠く東南アジアとの間を往復するほどの能力もある、きっと乗り切ってくれると信じています

ヒナ(もういない)に与える餌を銜えたまま、呼び掛け探す親

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ツバメ ヒナ 天国へ... 2024年7月20日

2024-07-20 23:30:11 | ツバメ

たいへん残念なお知らせです。 元気いっぱいで育っていた5羽のヒナたち、今日天国に行ってしまいました。。。

巣の荒らされ方や近所の様子から、カラスの仕業にほぼ間違いない。 この付近を縄張りにしているカラスが2羽いるのですが、巣の近くに来るとツバメの親は非常に怒って「ピピィー!」と鳴きながらカラスを追い払っていたのを見かけたので心配はしていたのですが、今年のペアは非常に機敏に飛び回り天敵を寄せ付けない気迫があったので大丈夫だ、と楽観していたのも事実です。 朝夕はヒナに餌を与えるためにオスメスとも頻繁に巣と外を行き来していたので隙がないのですが、恐らくは昼間手薄の時間帯を狙われてしまったのだと思います。

実は昨年も巣立ち間際の巣が襲われてヒナを失う事故が起きたので、来週はその巣立ちの週にあたるので今週はまだ大丈夫かもしれない、と予測していたのも裏目に出てしまいました。しかも今日は早朝5時から外出しており一日留守にしていたのもカラスに読まれていたのかもしれません。 出先から午前中監視カメラの画像を見たときは巣には異常が無く、けれど夕方15時半ころの映像では既に巣が全く消え去って、親が2羽車庫の中を困惑するように飛び回っているのが分かり、居てもたってもいられない心持になったけれど、車で2時間以上離れた場所にいたのでどうすることも出来ず、夜7時過ぎにやっと帰宅出来てから深刻な事態を理解しました。

7月20日 出先からのカメラ画像、壁面の巣が全く無くなり、親が困惑しながら車庫の中を飛んだり電線に留まって、「いるはずのヒナ」と「あるはず」の巣をじっと見ている

帰宅時、巣は既に破壊されていた

丁寧に作り込んであった巣は無残に床に落ち、ヒナの姿は無く、しかしよく見ると車のボンネットの上には2羽のヒナが横たわっていました。思わず抱き上げて息があればと確認しましたが時すでに遅く、生きて元気ならば決して触れることなどできない柔らかくしなやかなヒナの羽毛の感触が、一層悔しさをこみ上げさせました。悲しみよりも、何とかできなかったのか、今日出掛けなければ、など自責の念でいっぱい

7月20日 夜  既にヒナも巣も無くなってしまったけれど、親はいつものように車庫に来て休んでいます。 「眠っている」2羽のヒナは、親たちがいる真下にそっと置いてあげました。明日の朝、既に巣立った子たちが良く見える庭の隅に埋葬してあげるつもりです

ここ2、3日、メス(お母さん)はナーバスになっていて、私が車庫に入ろうとすると警戒音を発して、頭の近くを飛ぶ威嚇をすることもあったですが、先ほど2羽の子をおいたところ、首をくるりと振りながら不思議そうにこちら見て、その内目を閉じて休んでいました。オスメスとも平常なのが余計切ないですが、今日は2羽ともゆっくり休んでほしい

我が家の車庫にツバメが巣を作るようになってから早7シーズン、その間スズメに巣を荒らされたこと、そして昨年は恐らくチョウゲンボウ、今年はカラスの攻撃によりヒナたちを失うこととなってしまいましたが、野生生物なので人が手を貸してあげることはできません。 ただ巣材が付着しやすいように壁を工夫したり、猛暑の際には扇風機で風を送り天井付近の温度を下げるなどツバメが子育てをしやすいようにはしていました。 今日もし朝から出かけなければ、もしかしたら少なくともボンネットの上にいた2羽は救えたのかもしれません、あるいは元々無理だったのか。来年も恐らくまた子育てをすると思いますが、出来る限り注意深く、でも干渉はしないように見守る、これしか出来ないのが歯がゆいですが、仕方ありません

7月18日  多分もう1週間おそらく7月25日くらいが巣立ちだったのだと思います

7月19日 昨日の5羽。夜7時半を過ぎて、既に扇風機は止まっていたのですが、天井面の温度がなかなか下がらず口をパクパクさせていたので急遽扇風機ON、すぐに涼しそうにしていました。無垢で罪が無くこの上なく純粋に生きること飛ぶことを目指していた子たちにもう会えないのは残念だし寂しいし、悔しいです

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ツバメ ヒナ4羽ではなく5羽だった   2024年7月11日

2024-07-11 23:35:19 | ツバメ

7月6日、ツバメのヒナが生まれました

7月9日

7月9日 巣の脇に留まってヒナを見守るメス(お母さん)

7月10日 オス(お父さん、右)とメス(お母さん)

2羽が留まっているのは、車庫の天井にある電灯線、この真ん前に巣があり交代で餌を与えています。写真ではわかりずらいですが、2羽とも羽虫を銜えています

7月11日

6月20日に巣の中を確認したところ、卵は4つ、でも今日現在ヒナは5羽、6月20日以降もう一つ生んだようです。ヒナたち、まだ目は見えていないようですが、明るさの変化には敏感で親が近づくと首を伸ばします。車庫には防犯灯も取り付けてあり、前を人や車が通るたびにヒナは親と間違えて鳴いています。ちょっと可哀そうな気もしますが、仕方ないです

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