小町通りから寿福寺へ行く途中に、必ず通るようにしている鎌倉市川喜多映画記念館の庭先の遊歩道。

この日もいつものように敷地に入ると和辻邸の戸が解放されているの見つけた。そう、秋の一般公開だった。

何度も公開に足を運んでいるけど、やはり今回も見ずにはいられない。


旧川喜多邸別邸(旧和辻邸)は、哲学者の故和辻哲郎氏が江戸後期の民家を昭和36年にこの鎌倉に移築したもの。
川喜多夫妻はこの建物で様々な映画人たちを迎える場として使用したといいます。









囲炉裏のある居間、和辻が書斎として使っていた作りつけの書棚の和室、笠智衆が腰を下ろした縁側。


桟瓦葺き屋根のこの和風建築は平成22年に景観重要建造物に指定されています。次の公開は春です。
この日の撮影レンズ
浄妙寺本堂の屋根の美しさを知ったのはいつだっただろう。
鎌倉に存在する寺社の建築を巡っている時に出会った起り(むくり)の屋根。

少しカーブを描いたような凸状になっている屋根の建築様式。
京町家に多く、その京では「柔らかな丸み」とも表現しています。
京町家に多く、その京では「柔らかな丸み」とも表現しています。


商家や公家屋敷、数寄屋に積極的に取り入れられた起り屋根は、あの桂離宮でも見られます。
鎌倉では対照的に「そり屋根」の寺社建築が多いのでここ浄妙寺の起り屋根のカーブが際立って感じるのかも知れません。
鎌倉では対照的に「そり屋根」の寺社建築が多いのでここ浄妙寺の起り屋根のカーブが際立って感じるのかも知れません。
さて、本題。




その起り屋根の本堂裏にある足利貞氏墓所の周りの秋桜が見頃を迎えていました。
例年はもう少し早い時期に見頃を迎える秋桜ですが、今年は酷暑の影響か少し遅い見頃です。



もう定番の初秋の青空に映える起り屋根と秋桜です。



次はシオンが見頃な海蔵寺へ。
この日の撮影レンズ