
達磨寺の裏のハイキング道を登っていくと、丘陵地に出る。農家が点在している。牛舎か豚舎か判らないが“よい香り”がする建物の端っこに、可憐なムラサキの花が咲いていた。堆肥の間だけに、やや戸惑う。咲いている株が少ないだけに踏み込まないと写真を撮るのは難しい。乾いているのを確認してから近付いた。
「ムラサキカタバミ」だと思ったのだが、図鑑で調べてみると似たような植物に「イモカタバミ」がある。多分ムラサキタイプと思うのだが、花期が5-7月とあるのが気に掛かるところ。花が黄色の「カタバミ」も春の花だが、今の時期でも咲いているのを見る。日当たりが良い場所で、陽気な天気に春と勘違いしているのだろう。
この花、庭の片隅などでよく見かけるので、最初は園芸種と思っていた。江戸時代に観賞用として渡来し、野生化したものだという。