啄木鳥の詩

里山の自然と山野草・高山植物、低山歩きと野鳥観察

ジャノヒゲとオオバジャノヒゲの実

2010-12-07 08:58:09 | 山野草
晩秋の里山の日陰の山道の脇を濃い緑で飾ってくれるのがユリ科のジャノヒゲ。ジャノヒゲ(リュウノヒゲとも呼ぶようだ)は鮮やかなブルーの実。オオバジャノヒゲ(ヤブランではないと思うのだが不明)は殆ど黒に見える濃い青色。いずれも花は夏から秋口に咲き、今は実の時期。高崎自然歩道の城山団地から中山峠下の抜ける道にあった。

  「ジャノヒゲ」の実は濃いブルーの実が目立つ。子供の頃、篠竹で作った小型の鉄砲(水鉄砲と同じ原理で種を飛ばす)に、ジャノヒゲの実を詰めて打ち合ったことを覚えている。種のことは今でも覚えているが、植物の名は知らなかった。知ったのは数年前だ。

ユリ科の多年草。意外と薬用など有益な植物のようで、中国では栽培されていると言う。「ヒゲ根の一部で肥大した部分を集めて作った漢方薬を“麦門冬”と呼ぶ」というようなことを書いてあったが、何の意味か全くわからない。痰の除去や喉の沈静などから強壮剤まで色々な使われ方があるようだ。

 「オオバジャノヒゲ」だと確信しているが「ヤブラン」かも知れない。ジャノヒゲと同じような場所に咲いており、高崎辺りではこちらの方が多い。図鑑で調べたが、最初はヤブランだと思っていた。ところが、ヤブランは本州の中部以西に自生しているようで、形態が殆ど変わらないオオバジャノヒゲは本州全域とされておりこちらを選択した。
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