
「シバザクラ」がポツリポツリと咲いていた。本来なら4-5月が花の季節。日当たりの良い場所を好むが、花壇から石垣の間など色々なところで見かける。
ハナシノブ科で、株分けや挿し木で増やすのだという。最近では小高い丘全体に植え込んで、花の名所に仕立てているところもある。繁殖力は旺盛のようだが、見物客を呼び込むまでにはかなりの時間が必要だろう。
真冬に向かう今の時期に、この花が咲いていたのは立派な藤棚がある藤の丘公園の芝生のなか。日当たりの良い広い芝生スペースの真ん中に、平らな石を置いて歩けるようになっているが、石の周りを埋めているのがシバザクラ。あちこちに、赤い花と白い花がポツポツ咲いている。春にピンクや白の花で地面を覆い隠すように咲くのは見事だが、今の時期にひっそりと咲いているのもそれなりの趣がある。