
当家でも、七草粥をいただいた。セリ、ナズナと続く五・七調で春の七草は覚えているのだが、どれがどれかは知らないものがある。スズナがカブで、スズシロが大根など。ホトケノザは数日前に紹介したが、七草でいうホトケノザはこの「コオニタビラコ」のことだという。ネット上での解説に良く出ているので、知っている人が多いが、つい最近まで私は知らなかった。
コオニタビラコはキク科のヤブオニタビラコ属。田んぼや畦、土手などどこにでも見られるが、水分の多いところを好むようだ。感じでは小鬼田平子と書く。「田んぼで葉を平に広げて(ロゼット状)生えている。オニタビラコより小さい」という意味のようだ。ロゼットで冬を越し、3-5月に黄色の花をつける。オニタビラコは花茎を高く上げて黄色の花をつけるが、コオニはロゼットから10センチほど持ち上げる程度。
粥に入れるのは、このロゼット状の若葉。乾いた土手で撮影したが、先日前橋市の公園で見たものは小川の流れの淵で、もっと黄緑色だった。食べるだけでなく、整腸など薬効もあるという・・。