啄木鳥の詩

里山の自然と山野草・高山植物、低山歩きと野鳥観察

「クマガイソウ」

2013-05-07 08:40:47 | 山野草

4日間ほど温めてきたのが今日の主役「クマガイソウ」。鉢に植えられたものや、販売されているものは見たことがあるが、自然の中で生えているのを見たことは無い。写真の個体も正確に言えば、自生しているものではない。藤岡市内のアジサイをメインとした庭園施設の一角。アズマイチゲやニリンソウなど山野草がいっぱいの場所がある。散歩に同行していた姪のTaッチャンが「この花何て言うの?きれい」。近付いてみてビックリ。二輪のクマガイソウが咲いていた。花の色が鮮やかだったことから、アツモリソウでは?と思ったほど。

高い木々に囲まれた日陰に、細い小川が流れている。その脇にスペースがあり、管理されているのか自然のままなのかわからない状態のなか、周りの雑草から花の部分が頭一つ浮かび上がっていた。物凄く自然に理解があり、経験豊かな方が管理されているのだろう。植えっぱなしの可能性もあるが・・・。いずれにせよ素晴らしい。たっぷりと目の保養ができた。感謝!!

「クマガイソウ」はラン科アツモリソウ属の多年草。低山の森林、特に竹林や杉林内に生育する。草丈は3,40センチぐらいまで。葉は対生するように2枚。
扇形の独特な形をしている。花は葉の間から伸びた茎につく。花弁は細い楕円形で緑色を帯びている。唇弁は大きく膨らんだ袋状。白っぽく、紫褐色の模様がある。唇弁の口先は左右からの膨らみで狭まっている。ランの中のランといった存在感がある。

盗掘のため、自生地はほとんど姿を消していると言う。昨年、尾瀬からの帰りの吹き割りの滝近くの道の駅で販売していたものを買ってきたが、枯れてしまった。クマガイソウの増殖技術は確立されていないのだそうだ。鉢や花壇に植えて育つ可能性は低い。採ることも売ることも止めましょう!!!!


※※私の事情で、ブログの掲載がしばらくできなくなりました。この間、ピンチヒッターが登場します。私と違い、1人では山にも行かず、毎日の時間も無く、ブログも素人だけにどうなるか不明です。たまには覗いてみてください。よろしくお願いします※※
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