啄木鳥の詩

里山の自然と山野草・高山植物、低山歩きと野鳥観察

「シモバシラの氷の花」

2017-01-09 18:04:14 | 庭の花木
 「シモバシラ」  シソ科
 早朝から大きな釜に湯をたぎらせ、その上に蒸し器に入れたもち米をふかし、杵と臼でおもちをついたのは、遠い記憶の中。つきたての、あたたかいおもちを、からみダイコンや甘味のあるきな粉で食べた事を、懐かしく思い出す。最近は、機械でついてしまうので、人手もいらず、それなりに美味しく食べられる。でも、当家の今年のおもちは絶品!あるバンドのリーダーが杵と臼でついたものを、マネージャーのNさんから年末にプレゼントされた。その美味しい事! 口に含めば、お米独特のほのかな甘さ、噛めば噛むほど風味が出てくる。たくさん頂戴したので、毎日食しています。
 霜が降り寒い朝、こんな時は、やはりシモバシラに氷の花が咲く。秋に、咲いた花が終わると、地上30cm程のところで、茎を切る。もちろん、冬になれば、茎は枯れてしまうが、この茎に水が吸い上げられる。外気が氷点下になると、枯れた茎の途中から水がしみ出たものが凍り、シモバシラができるのだ。とても美しく、まさに自然が作る芸術。しかし、この茎、いつまでも丈夫でなく、ある程度時がくればボロボロになり、寒い朝でも氷の花をみることができない。今の時だけの楽しみだ。

秋に咲いたシモバシラの花
コメント (2)
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