「かくれんぼ」

「カエルが・・」
　”群馬の森”は憩いの場。雑木林に囲まれた園内は、歴史博物館、近代美術館があり、広い芝生では、休日ともなれば、親子連れで賑わい、遊び場からは、子どもたちの元気な声がきこえてくる。暑い日には日差しを、冬には強い風から、散歩を楽しむ人々を守る。最近は、朝晩涼しくなり、少しずつ肌で、群馬の秋を感じるようになった。
　この森を散歩したのは、何年ぶりだろうか？ボォ～と歩いていると、”あれれ～””オゥ～　ひさしぶり”の挨拶。その人は、元高校教師、美術の先生。ご自宅で教室を持っていたり、ネットで送って来る絵を添削したり、施設で美術を教えたり、個展を開いたり、何やら忙しそう。この日も教室の生徒さんの写生会で、作品のアドバイスに回っていたという。ご自身が描いている、現在進行中の絵を携帯で見せて頂いた。画面が小さいので、よくわからない。”ピカソの絵みたいだね”といったら”僕は、ピカソがライバルだから”だってぇ・・。お～　すごいで～す。
　今年は珍しく、リンゴが数個、実をつけた。植えっぱなしで、あまり肥料をやることもなく、袋かけもしないので、満足なリンゴにはならない。もちろん、口に入ることは皆無。春の可愛らしい花を、目で楽しむだけ。それでも、細い枝の先で、ほんのり染まったリンゴが、ゆらゆら揺れている姿は、可愛いものだ。そこに、小さなカエルちゃん。しばらく、にらめっこしていたのだが・・。私の勝ち？