
紅葉と書いて゛もみじ”と読むのは、平安時代からで、その前は、゛黄葉”と書いて゛もみち”と読んでいた、と本に記されていた。紅葉する草や木にはいろいろあるが、モミジがその代表であるから、紅葉のことをモミジということもあるという。いずれにしても、モミジと辞書をひけば、“紅葉・黄葉”共に記されている。
ここ数日、晴天に恵まれ、いま正に“本来の秋がやって来た”と実感。公園を散歩中、ひときわ美しく、青い空に映えるハナミズキ。思わず足を止める。その葉や実は、ハッとするほど美しいのだけれど、多少落葉も始まっており、枯れ衰えてゆく“秋”という独特の趣きが、より一層侘しさをます。夕暮れにたなびく雲、透き通るようにな月は“もの思う秋”そのもの。
連日、県内の紅葉情報が伝えられている。名所もよいが、身近な場所でも、言葉を失うほど綺麗なモミジに出会うことがある。