
「ミカエリソウ」 シソ科
野分の風 に揺れ、秋の長雨にぬれて咲くのが、秋の花の定めとはいうものの、冬のような気温の中で、右に、左に風の吹くまま、花びらは勿論のこと、茎や枝を揺らしている姿を 目にすると、植物のもつたくましさを感じる。
確かに、見返ったその植物名はミカエリソウ。出会いは、比叡山。勿論、この植物名さえ知らなかったが、たまたま出会った僧に教えていただいた。興味を持ったのは確かだが、見返るほど美しいかといえば…?個体は、草でなく落葉小低木。高さ、50㎝程。山に群生しているといわれるが、知人宅で見かけたので、株分けして頂いた。虫がこの葉を好むのか、あちこちにその痕跡を発見。ピンクの可愛らしい色は、秋の庭に彩りを添えるが、虫食いの病葉も、趣きを感じるものだ。