啄木鳥の詩

里山の自然と山野草・高山植物、低山歩きと野鳥観察

「相伝免許」

2021-12-05 21:26:29 | その他
 高校生から茶道のお稽古を始めた2人。今般、お家元から教授者の資格及び道号(看板)を授与していただいた。本当に喜ばしく、心から祝福したい。「好きこそものの上手なれ」とはいうものの、お茶はお点前は勿論のこと、茶碗や花入れ茶入れなどの陶芸、茶杓などの竹工、書や絵画、漆、木工、染織、さらには炭や灰そして茶花、着物や着付けの知識、また日本料理までも求められる。そして、これらが一つひとつ、ぶつぶつ切れた独立したものではなく、全部それらは季節とともに繋がっているので、お茶は総合伝統芸術とも言われる。数十年、この道の端にいる自身でも「なんで始めちゃったのかしら」と足踏みしたくなることもあるので、若い人にとっては、悩みも多かったのではないでしょうか。様々なこともあるけれど、お茶をとおして、日本文化に興味を持ち、その心を日常の生活に生かしてほしいと願っている。例えば、物を大切にする心、感謝、礼儀、気配りなど、きっと日常に取り入れられるメリットは多くあると考える。掛物に「一期一会」・・生まれて死までの間に、ただ一度だけの出会い、その機会を大切に・・という意味だと思うが、いずれにしても何か行動してみることが大事で、そのことにより他に新しい視野が広がってゆくのではないだろうか。
 彼女たちは師範の資格が与えられたことにより、これからは教場も開設できるのだから、日々楽しみながら精進してほしい。そして、このような幸せな環境にあることも忘れてはならない。
 アップしたのは家元外露地
コメント (2)
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