啄木鳥の詩

里山の自然と山野草・高山植物、低山歩きと野鳥観察

ジンジャー

2010-12-09 08:40:46 | 山野草

散歩コースのひとつ「八束山」(高崎市西南部の旧・吉井町)の登山口近くにキューイ園がある。畑の中に、この花を見つけた。山野草ではなく、栽培種というか園芸種。白くて清潔な花に見えたの撮ってきた。背が高くで葉の部分はミョウガやショウガに似ている。花ショウガとか花ミョウガなどで検索してみたが名が不明。3週間ほど忘れていたが、偶然に本棚の中の一冊の本から「ジンジャー」と言う名がついていることを知った。

「ジンジャー」は英語でショウガのこと。全長が70センチほどで、全体の姿はショウガやミョウガとそっくり。ショウガ科の植物だが、食べるショウガとは直接関係ないという。白い優雅な花からジンジャー・リリーと呼ばれることもあるそうだ。花はクチナシに似た芳香を放つと言うが、畑の中の少し離れた場所だったので香りはしなかった。


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ノササゲの実(鞘)

2010-12-08 08:42:23 | 山野草

今では「ノササゲ」だ「ノアズキ」だと知っていそうなことを言っているが、実際には図鑑やネットで調べてようやくのこと。数年前までは見向きもせず、聞かれたとしても「葛の仲間?」程度だった。
「ノササゲ」の花を知ったのも今年9月のこと。藪の中につるんだ黄色の特異な形をした花を調べて「豆の仲間」であることを知った。散歩コースの竹沼を歩いていたとき、カミさんが見つけたのがこの紫色の実。形は“野のささげ”というだけに、野菜のササゲの原型となっている。マメ科の多年草だが、なるほどと感心するぐらい豆らしい?

野菜のササゲは、この野草を改良したものというが、熟した状態の実の色は全く異なっている。たまに、採り遅れたササゲが畑の片隅に残っているが、紫の実は見ない。緑色系か乾燥した枯葉色だと思う。ササゲの原種でも食用ではなく、利用価値も無いという。藪の中に生えているだけに、種子を小鳥などに運んでもらうには派手な色であることが必要なのだろう。
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ジャノヒゲとオオバジャノヒゲの実

2010-12-07 08:58:09 | 山野草
晩秋の里山の日陰の山道の脇を濃い緑で飾ってくれるのがユリ科のジャノヒゲ。ジャノヒゲ(リュウノヒゲとも呼ぶようだ)は鮮やかなブルーの実。オオバジャノヒゲ(ヤブランではないと思うのだが不明)は殆ど黒に見える濃い青色。いずれも花は夏から秋口に咲き、今は実の時期。高崎自然歩道の城山団地から中山峠下の抜ける道にあった。

  「ジャノヒゲ」の実は濃いブルーの実が目立つ。子供の頃、篠竹で作った小型の鉄砲(水鉄砲と同じ原理で種を飛ばす)に、ジャノヒゲの実を詰めて打ち合ったことを覚えている。種のことは今でも覚えているが、植物の名は知らなかった。知ったのは数年前だ。

ユリ科の多年草。意外と薬用など有益な植物のようで、中国では栽培されていると言う。「ヒゲ根の一部で肥大した部分を集めて作った漢方薬を“麦門冬”と呼ぶ」というようなことを書いてあったが、何の意味か全くわからない。痰の除去や喉の沈静などから強壮剤まで色々な使われ方があるようだ。

 「オオバジャノヒゲ」だと確信しているが「ヤブラン」かも知れない。ジャノヒゲと同じような場所に咲いており、高崎辺りではこちらの方が多い。図鑑で調べたが、最初はヤブランだと思っていた。ところが、ヤブランは本州の中部以西に自生しているようで、形態が殆ど変わらないオオバジャノヒゲは本州全域とされておりこちらを選択した。
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ヤツデの花

2010-12-06 08:08:20 | 山野草

花や実がなっていると、何でも撮ってしまう。その癖に、早春の花、ホトケノザがお花畑状態になっていても気持ちを抑えて無視しようとしてしまう。

「ヤツデ」 この木は自然に生えているものではなく、庭木などで植えられているものと思っていた。山野を歩くようになっても、姿を見るのは民家のある近くが多い。里山を歩きながら方向などに自信のないとき、このヤツデやモウソウ竹があると人家が近いと安心する。

城山団地西から高崎と吉井町を結ぶ県道(通称=中山峠)と交差するまでの快適な樹林。県道方面に下る急坂の脇に咲き始めていた。木の高さが私の身長と同じくらいの位置にあり、撮りやすかったのでシャッターを押した。この辺は「花いかだ」など樹の種類が多いような気がする。急な階段の脇だけに、昔の住居跡で無いのは確実。植えられたものではなく自生しているが、近所の住宅から種が運ばれたものか、昔から自生しているものかはわからない。

図鑑で調べていたら面白いことが書いてあった。葉の形が手を開いたような形で、8つに葉先が裂けているのでこの名が付いていると思っていた。ところが葉の先の分裂は「7枚か9枚の奇数」で、8裂では無いのだと言う。今日にでも確認してこよう。葉を乾燥して生薬として利用される。痰の除去などに使われるが、撮りすぎると毒になってしまい、殺虫剤などに使われたこともあったという。
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柚子の木

2010-12-05 08:52:37 | 里山

紅葉の中に、柚子の実がなっていた。若い頃は見向きもしなかったが、今は欠かすことのできない調味料のひとつ。食材としてでなく、晩秋の景観を飾ると言う意味でも貴重な存在となっている。

光線を考えない下手な写真となってしまった。黄色い実の周辺の葉が特に黄色くなっていたが、病変なのか熟字手いることを示しているのか判らない。紅葉を引き立てるほどの存在感があった。
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「この花の名は」???シリーズ

2010-12-04 15:25:06 | 山野草

新しい散歩コースが加わった。高崎市西南部の城山団地(金井沢の碑)からファミリーパークまで。ゆっくりと歩いて片道で小1時間。途中でファミリーパークと県道を結ぶ道路と交差。左に曲がって広い舗装道路を行くコース、右に分けて寺尾中城を回るコースがある。中城コースは、里山の中をストレートに登っていくコースでやや急坂がある。帰りにこの道を選ぶのも一考。(団地西の桜など植えられた場所に数台の駐車スペースがあり、ここからスタートするのも良い)

高崎市の南部。山名町の山名神社から金井沢の碑。金井沢からファミリーパーク。そして百衣大観音から少林山まで「高崎自然歩道」を既に歩いた。ファミリーパークから観音様まで歩けば、山名から少林山まで約21キロのコースがつながる。春までには、1日通しで歩けるだろう。

自然の姿をかなり楽しめそうなコースだが、この時期になると植物は限られる。小鳥の種類は城山団地脇の樹林をを下った辺りにかなり多い。

ファミリーパークからの帰路。枯れた花だと思いながらよく見るとまだ現役のツル草。今まで見たことも無い種だ。谷に向かった日当たりの良い斜面で、既に枯れかかった草木に覆いかぶさるように咲いている。この辺一帯には多いが、同じような環境があっても、他の場所では見かけなかった。葉の部分は、紫蘇の葉色のものやもう少し黄色がかったものがあり、いずれも紅葉している。

図鑑やネットで調べてみたが、該当するものが見当たらなかった。ご存知の方がいたら教えていただきたい。


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いつも眺める山(西ー東御荷鉾山)

2010-12-03 08:38:49 | 低山歩き
生まれた時から同じ場所に住んでいる人、ライフステージの変化で住居が変わった人。それぞれ住んでいる場所に“遠景で見る山”があるのではないかと思う。通勤の車に乗り込む時、天気が気になる時、気分がよい時や優れない時、その山を見る。

自宅の南西側にどっしりと構えているのが「御荷鉾山」。西峰(1286メートル)と東峰(1246メートル)があり、その間に投げ石峠がある。ひと月ほど前に塩沢峠東から西峰まで歩いた。東峰は今回でまだ2回目。西峰ー投げ石峠ー東峰の往復(帰路は投げ石峠に戻りスーパー林道)で歩行時間は約2時間30分。
 西御荷鉾山の山頂から大展望が広がっていた。写真左側の稲含山の奥に雪を冠した北アルプスの遠景が見える。写真右側の雪をかぶった山は浅間山。南西側には両神山や八ヶ岳などが広かっていた。

  東御荷鉾山の山頂。下界からはよく見える山だが、山頂は木々に囲まれ展望は殆ど無い。

※先月29日に掲載した「関東ふれあいの道」で、達磨寺を「小林山」としていましたが、間違いでした。「少林山」に訂正します。変換ミスではなく、私の記憶違いです。
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ヒメジオン(ヒメジョオン)

2010-12-02 08:25:49 | 山野草

最もポピュラーな野草のひとつだろう。道端、畑のくろ、草原から登山道入り口の辺りなどあちこちで見る。春に咲く「ハルジオン」が頭花を下げて咲くのに対し、「ヒメジオン」は上向いたままで咲いている。

初夏(7月ごろ)には花の季節が重なり、見分けにくい時期。図鑑によるとハルジオンの茎は中空となっており、ヒメジオンは白い髄質が入っているので識別できると説明している。普通の場所なら、手折っても問題にならないほど多い植物だから確かめてみるとよい。まあ、どちらでもよいか。

この写真は10日ほど前に耕作されていない畑に咲いていたもの。今時、青々とした幹に数個の花が開いたものを見つけ“何の花?”と思い喜んで写真を撮った。よく見ると、花がいっぱい開いたものが咲いており、少しがっかりした。


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ムラサキカタバミ

2010-12-01 08:29:06 | 山野草

達磨寺の裏のハイキング道を登っていくと、丘陵地に出る。農家が点在している。牛舎か豚舎か判らないが“よい香り”がする建物の端っこに、可憐なムラサキの花が咲いていた。堆肥の間だけに、やや戸惑う。咲いている株が少ないだけに踏み込まないと写真を撮るのは難しい。乾いているのを確認してから近付いた。

「ムラサキカタバミ」だと思ったのだが、図鑑で調べてみると似たような植物に「イモカタバミ」がある。多分ムラサキタイプと思うのだが、花期が5-7月とあるのが気に掛かるところ。花が黄色の「カタバミ」も春の花だが、今の時期でも咲いているのを見る。日当たりが良い場所で、陽気な天気に春と勘違いしているのだろう。

この花、庭の片隅などでよく見かけるので、最初は園芸種と思っていた。江戸時代に観賞用として渡来し、野生化したものだという。

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