最近中老年のオヤジがひげを蓄えるのが多くなりつつあるようだ。尤もおつむ方は薄くなったり、禿げてツルツルで寂しいから、一寸洒落て男らしくヒゲを生やせばまた別の魅力が出るとの魂胆か、クラーク・ゲーブルは無理だろう。ホルモンの関係で女がヒゲを生やすのは無理だが、昔昭和12年ヒットした映画とその主題歌『うちの女房にゃ髭がある』その4番 ♪ 地震、雷、火事、親父 そいつは昔の ことですよ 今じゃ女房が 苦手だね 「なんです あなた」「いや別に 僕は その あの 」パピプペパピプペ パピプペポ うちの女房にゃ髭がある 作詞星野貞志は(サトウハチローで、ペンネームを数多く使い分けていた)作曲古賀政男で歌ったのは杉狂児、美ち奴のデュエット。ヒゲについて先日参院予算委でヒゲの隊長佐藤正久議員が質問した。「私は口ひげを生やしているが自衛隊では口ひげはいいがあごひげは駄目なんですよ。この理由が判りますか」答弁に立った素人で無知がシビリアンコントロールだと述べた一川防衛相「私はそこまで勉強していないので教えて下さい」「防護マスクを掛けるのにあごひげがあると隙間からガスが入る関係で駄目なんですよ。福島原発の処理をしている作業者が無精ひげを生やしているからメガネが曇っているのが一杯いますよ」と説明した。防護マスクを装着しても隙間だらけでは効果はなく命取りになる、こんな基本中の基本のイロハも教えないで作業しているのが実態のようだ。さて当用漢字で制限されて今ヒゲの漢字はない。前はヒゲでも髭はクチヒゲ=mustache(英語)、髯はホホヒゲ=beard、鬚はアゴヒゲ=whiskersと区別して表現していた。ヒゲの形容は泥鰌髭、赤鬚、上髭、カイゼル髭、鎌髭、関羽髯、コールマン髭、チャップリン髭、ちょび髭、天神髭、虎鬚、鯰髭、八字髭、無精髭、山羊鬚と多い。写真はレッサーパンダ、動物のヒゲは役目があるようだ。