年譜はこれが便利そう。
数年前からエレンブルグの本を集めているのですが、どれを持っていて、どれを持っていないのか、それぞれの作品はどの時代に書かれたものなのか、という基本的なことを私はしっかり把握していないので、ちょっと調べてみました。
蔵書をひっくり返してみたところ、河出書房新社の『世界文学全集Ⅲ-19 エレンブルグ(雪どけ)/ソルジェニツィン(イワン・デニソビッチの一日/マトリョーナの家)』の後ろに付いている「年譜」がとても便利そうです。これは見やすい、分かりやすい。本編も解説もまだ全然読んでいませんが、面白そうです。ついでに、私はソルジェニーツィンを一切読んだことがありませんが、上の写真に写り込んだ「マトリョーナの家」の結末部分を見る限りでは、これもなんだか面白そうであります。そのうちに読みたい。
さて、この年譜とネット古書店で見つかるものを、すでに手元にあるものと照らし合わせてみたところ、翻訳されているものでまだ持っていない本が判明しました。というわけで、以下、入手済みのものと未入手のものをまとめてみました。誰得リスト。私得。
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(赤字は未入手/黒字は入手済/青字は入手済・既読)
*長編『フリオ・フレニトの遍歴』1921
*短編集『十三本のパイプ』1922
*評論『それでも地球はまわっている』1922
*長編『トラストDE』1923
*長編『ジャンヌ・ネイの愛』1923
*評論?『西方の作家たち』(1926邦訳出版年)
*ルポタージュ『現代の記録』1927-35
*ルポタージュ『夢の工場-映画年代記』1931(邦題『これが映画だ』)
*中編『モスクワは涙を信じない』1932(『黄昏の巴里』)
*長編『第二の日』1932-33
*中編『息もつがずに』1934
*長編『パリ陥落』1940-41
*エッセイ・演説集『人は生きることを望んでいる』1947-
*長編『嵐』1946-47
*??『銃殺されたフランス共産党員の手紙』(1950)
*エッセー『西洋作家への公開状』1950
*長編『第九の波』1951-52
*エッセー『作家の仕事について』1953
*評論?『世界に平和を』(1950)
*中編『雪どけ(第一部)』1954
*中編『雪どけ(第二部)』1956
*エッセイ『日本印象記』(1957)
*評論『チェーホフを読み返して』1959
*エッセー『ふらんすノート』1959
*回想記『人々・年月・生活』1960(『わが回想』)
*評論?『芸術家の運命』(1964)
*評論『文学芸術論集』(1968)
*ルポタージュ?『燃え上がるスペイン』(ヘミングウェイ、エレンブルグ)(1973)
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詩集は省いたのと、その他にも抜けているもの(あるいは重複しているもの)がありそうですが、おいおい修正することにして、赤字のものはまだ未入手なので、近いうちに揃えたいところです。だいぶ集めたと思ったけど、まだまだだなぁ。
青字は既に読んだもの。途中までしか読んでいないものは青くしていないのもありますが、それにしても、まだ全然読めてないですね。とにかく読まないことには始まらないので、このリストをたよりに、なるべく年代順に読んで行こうと思っています。となると、次は『ジャンヌ・ネイの愛』で、その次のために『第二の日』『息もつがずに』を入手しておかねば。
『雪どけ』は別の翻訳で2冊重複して所有していましたが、気にしない!
また、年譜には翻訳されていない小説もいくつか記載されてあるのですが、これがとても気になります。たとえば、こういうの。
*長編『ニコライ・クルボフの生涯と破滅』1922
*短編集『軽い結末をもつ六つの物語』1922
*長編『ぺてん師』1924
*中編『一九二五年夏』1925
*中編『平等者の陰謀』1928
*長編『ラージク・ロイトシュヴァンツの波瀾万丈の生涯』1929
とくに、『破滅と生涯』、『陰謀』、『波瀾万丈の生涯』が読みたいですね。ああ面白そう、なにこのタイトル、なんて面白そう。読みたいなぁ。
というわけで、集め出してから何年か寝かせてきた本を、ようやく落ち着いた気持ちで読み始められそうです。たぶん10年以内に半分くらいは読めるんじゃないかな!と。よーし、がんばるぞ!!
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