絵が、異常にうまい……。つくづく綺麗。
『月の子』を読んだときは、あまりの超展開にひっくり返りそうになりましたが、清水玲子さんの漫画を読むのはそれ以来です。初期の短篇集。
表題の「100万ポンドの愛」は良作。意外な形のラブストーリーで、あとにじんわりとくるものがありました。20歳のプレイボーイが、80歳の大金持ちなおばあさんと遺産目当てで結婚することに…というお話ですが、わりかしあっさり淡々とした進行にもかかわらず、妙に印象的です。それにしても、絵が綺麗。
「ヒューネラル・マーチ」という作品もなかなかです。こちらも意外と複雑な展開です。短篇なのに、そんな奇抜な設定でもないのに、なんかすごい。うまい。かなり面白かったです。昔の少女漫画って内容が詰まってますよね。それにしても、いちいち絵が綺麗でびっくり。
とにかく画面が美しいので、見ていて気持ちが良くなる短篇集でした。
そしてほんとうに、昔の少女漫画は内容が濃かった!
文字数そのものも多かったですよね~。
そういう、読み応えのある漫画を欲しています。
透明感、ありますね!
そして、どの絵もなんとも言えない柔らかな曲線によって描かれているところが素敵ですよね~(^^)
私も、昔の、読みごたえのある漫画が読みたいです。
巻数はそれほどでもないのに、読むのにすっごく時間がかかるんですよね(/o\;) だがそれがいい……