The Game is Afoot

ミステリ関連を中心に 海外ドラマ、映画、小説等々思いつくまま書いています。

これから初放送予定のフランスドラマ:その(1)

2024-05-31 | 海外ドラマ
『パリ警視庁1900』


もう3,4年前になりますでしょうか 『アストリッドとラファエルの事件簿』、『バルタザール』をは
じめとするフレンチミステリが次々放送されるようになり、これまで英国ドラマを主に観ていたもの
にとっては新鮮で興味深く楽しみに観るようになりました。

何故かどのドラマの主人公が何かしらの特殊な能力だったり、かなりユニークで濃いキャラクターが
多くいわゆる”普通の”人が殆どいなかった(たまたま観ていたドラマがそうだったのか・・・)、
流石フレンチミステリ!なんて意味不明の感想を抱いていて、はじめはとてもノリノリで観ていたも
のでした。

ところが、あまりにストーリーそのものより、強烈なキャラクターが前面に押し出される内容ばかり
で次第に疲れてきて、少々おなかイッパイ、胸イッパイ 少し疲れ気味になってきていたのが事実です。
で、再び英国ドラマに回帰して、ホッとしたりもしました。(← 個人の感想です)

そんな中、フランスドラマ初放送第二弾(勝手に命名)が始まる様で、詳細は順次見ていきますが前
回とは少し傾向が異なる作品が色々ありそうで、再び回帰してみようかと・・・・。

その1の作品です。

※ 『パリ警視庁1900』

”Paris Police 1900”
2021年初放送 : 8エピソード

以下はミステリーチャンネルの番組案内から

【1899年のパリ。時のフランス大統領が突然死亡し、フランス共和政が大きな危機に直面した激動の
時代を舞台に、後の近代フランス警察の創始者として知られるルイ・レピーヌ率いるパリ警視庁の刑事
たちと、大統領が突然死した時に密会をしていた愛人の活躍を描く!

史実とフィクションが織り交ざったストーリー展開とそのクオリティーの高さに、本国のみならず英
米でも評価され、ニューヨーク・タイムズ紙では2022年の見るべき最高のテレビ番組の1つにも選ば
れ話題となったドラマシリーズ!】







1899年、時のフランス大統領フェリックス・フォール(実在の大統領。突然の死に様々な逸話が後世
に語り継がれた。)が愛人との密会中に腕の中で突然死亡する。折しもフランスは反ユダヤ主義を背
景にした「ドレフュス事件(1894年に発生したユダヤ系フランス軍人がスパイ容疑で逮捕された冤
罪事件)」の影響によって社会の分断が進み、反体制派が台頭。現職大統領の死をきっかけに情勢は
ますます混とんとし、フランス共和政は深刻な危機にさらされていた。治安の維持に不安を抱く政府
は、元警視総監のルイ・レピーヌ(実在の警視総監。警察の近代化に努めただけでなく、今日まで毎
年開催されている発明家のためのコンテスト“レピーヌ・コンクール”を創設)を召喚、復職させるこ
とを決断する。そのころパリでは、セーヌ川に浮かぶ大きな旅行カバンが発見される。その中には女
性の切断遺体が入っていた。遺体は頭部と両足が切断されており、身元を示す物もない。正義に燃え
る若き刑事アントワーヌ・ジュアンは、この怪事件の捜査に参加。わずかな手がかりをもとに、ベテ
ラン警視コシュフェールの指導と弁護士志望の女性ジャンヌ・ショーヴァン(実在の弁護士。女性弁
護士の先駆的存在)の助けを借りながら、ジュアンはひたむきに調べを進めていく。

パリ万博、パリ・オリンピックを翌年に控え、パリが最も華やいだ“ベル・エポック”の時代を舞台に、
史実とフィクションが織り交ざったリアリティのある緊迫感とストーリー展開が楽しめる作品。ドガ
やセザンヌの絵画の中にいるような世界観も魅力的だ。

ストーリー、時代背景なかなか魅力的なドラマの様に感じます。
英BBCでも放送されたとのことで、なかなかの好評を得ているようです。

これまで放送されていたフレンチミステリとは大分趣が異なる様ですね。
楽しみな作品の一つになりそうで・・・・。

ミステリーチャンネルでの放送予定は、
2024年7月6日(土)16:00~

trailerは

https://youtu.be/w7lWLzZVfFg?t=97


より詳しい内容が分かり次第追記することにします。

因みに、
このシリーズ続編は『パリ警視庁1905』というタイトルで製作されているようです。
これも順次続報を・・・・と思っています。



(source : ミステリーチャンネル、Studiocanal、BBC & etc.)



これから読む予定のミステリ:May/5(2024)

2024-05-28 | ブックレヴュー&情報
※ 『P分署捜査班 鼓動』マウリッツィオ・デ・ジョバンニ

創元推理文庫 2024年6月12日発売予定

【内容概略】
≪四月初めの朝。ロマーノ刑事がP分署近くのゴミ集積所で見つけたのは生後間もない赤ん坊
だった。赤ん坊は急いで病院へ運ばれ、捜査班の面々は親探しに奔走するが、ある情報が事態
を思わぬ方向へ導いていく。いっぽう、アラゴーナ刑事は初対面の少年に懇願され仔犬を探す
羽目に。実は管内で犬猫の失踪事件が多発していて──小さな命のため奮闘する刑事たちを描く、
人気警察小説!≫

以前翻訳刊行待ちの中でご紹介した『集結』、『誘拐』、『寒波』に続くシリーズ4作目
個性豊かな捜査班チームが活躍するシリーズも4作目となりました。
楽しみなシリーズです。

※ 『列をなす棺』エドマンド・クリスピン

論創社 2024年6月11日発売予定

【内容概略】
≪煌びやかな虚飾の世界で殺人事件に巻き込まれるフェン教授。映画業界を舞台にしたシリーズ
後期の傑作を初邦訳! ≫

”ジャーヴァス・フェン”シリーズ長編第7作の初邦訳とのことです。
が、
多分何作かは読んだはずなれど・・・(得意のフレーズ)ですが、全く記憶にありません。
なので、初心に帰ったつもりで読もうと思います。

※ 『伝説とカフェラテ:傭兵、喫茶店を開く』 トラヴィス・バルドリー

創元推理文庫 2024年5月20日発売

【内容概略】
≪珈琲(コーヒー)店を開きたい。それがヴィヴの夢だった。幸運の輪(リング)を引き寄せるとい
うスカルヴァートの石を懐(ふところ)に、いちから店作りに着手する。最初は閑古鳥(かんこどり)
が鳴いていた店も、募集広告を見てやってきた店員が描いたセンス抜群の看板や、隠れた天才パン職
人のつくるうっとりするようなパンや菓子のおかげで、次第に繁盛しはじめるが……。ネビュラ賞最
終候補の心温まるコージーファンタジイ。≫

傭兵、珈琲店主に転職!
異世界コージーファンタジイ

ファンタジー、コージー系はめったに手に取ることがないのですが、気分転換をしたい時とか、何と
なく心が疲れたかな・・・と感じるときはこんな作品も読んでみたくなるのです。
カバーも可愛いし、癒されそうです。

※ 『グッド・バッド・ガール』 アリス・フィニー

創元推理文庫 2024年6月19日発売予定

【内容概略】
≪ロンドンのケアハウスで暮らす80歳のエディス。自分をここに押し込んだ娘とはうまくいっていない
ものの、職員の18歳のペイシェンスとは、世代は違えど友情を築いている。そしてペイシェンスも、母
親と喧嘩して家出してきた身だった。そんなある日、ケアハウスの所長が殺害される。実は数ヵ月前に
も入居者が不審な死を遂げていて……。『彼と彼女の衝撃の瞬間』のどんでん返しの女王の新境地。≫

”ドンデン返し”大好物です。
が、今作は少しちょっと変わった設定のように感じます。
この作品も外せないですね。


(source : 創元社、論創社 & etc.)




『マーロー殺人クラブ』S1追加&S2へ更新情報

2024-05-26 | 海外ドラマ
”Marlow Murder Club”

S1:4 episodes

以前情報を書いておりました『マーロー殺人クラブ』”Marlow Murder Club”のドラマ版に関す
る追加情報です。

拙記事以来大分時間が経っていましたが、ようやく3月にUKで放送になった様で、その後PBS
マスターピースでの放送が2024年の10月開始となるそうです。
日本での放送はいつになりますかねぇ・・・・。

以前も書きましたように、このドラマは ロバート・ソログッド原作の同名小説をもとにした
ドラマで、ジュディス・ポッツにサマンサ・ポンドが主演となり(他出演者は拙関連過去記事
をご参照下さい)
元気なシニア達が小気味よい推理で事件を解決する・・・というストーリーです。







これも以前触れましたように、原作者のソログッドさんは、同じく英人気ドラマ”Death in Paradise”
『ミステリーinパラダイス』の原作者でもあり、従って、そのスピンオフである”Beyond Paradise”
『警部補グッドマンの事件簿』、そして製作中である”Return to Paradise”の原作者でもある大忙しの
作家、脚本家でいらっしゃいます。

そして、今回の”Marlow Murder Club”は一作目は『マーロー殺人クラブ』として翻訳されていること
はご紹介しましたが、その後2作出版されています。



1. ”Marlow Murder Club” 『マーロー殺人クラブ』
2. ”Death Comes to Marlow”
3. ”The Queen of Poisons”

2作目、3作目は日本での翻訳刊行待ちなのですが、そんななか、ドラマのシーズン2の製作が決定
発表されました。
当然上記2作品のどちらかに基づいている内容になるのだろうと思いますが、より詳しい情報はこ
れからになりますね。

そして、シーズン1のtrailerも出ています

https://youtu.be/G2Wu1sFM2PA?t=7

日本でのS1放送もなるべく早くお願いしたいですね。

情報出次第追記します。



(source : Masterpiece, WhatToWatch & etc.)

関連過去記事は

☆『マーロー殺人クラブ』ドラマ化決定
☆『マーロー殺人クラブ』S1:First Look









これから読む予定のミステリ:May/4(2024)

2024-05-23 | ブックレヴュー&情報
※ 『化学の授業をはじめます。』ボニー・ガルマス

文藝春秋 2024年1月16日発売

【内容概略】
≪舞台は1960年代アメリカ。
才能ある化学の研究者エリザベスは、いまだ保守的な男社会の科学界で奮闘するが、無能な上司・
同僚からのいやがらせ、セクハラの果てに、研究所から放り出されてしまう。
無職・未婚のシングルマザーになってしまった彼女がひょんなことからゲットした仕事、それはテ
レビの料理番組「午後六時に夕食を」で料理を指南する出演者だった。
「セクシーに、男性の気を引く料理を」というテレビ局の要望を無視して、科学的に料理を説くエ
リザベス。しかし意外にも、それが視聴者の心をつかんでいく……。

ブリー・ラーソン(『キャプテン・マーベル』)が自ら制作総指揮、主演したApple TV+のドラマ版『レッ
スン in ケミストリー』も大ヒットし、全世界の女性(と犬好き)に支持された痛快無比の一冊。≫

著者デビュー作にして、世界600万部の大ヒット小説がついに日本上陸!

とあります。
”ミステリ”のジャンルではないのですが、スカッとするなら たまにはこんな作品も良いかしら?
と思いまして・・・・。

※ 『悪魔のひじの家』ジョン・ディクスン・カー

創元推理文庫 2024年6月28日発売予定

【内容概略】
≪悪名高い故ワイルドフェア判事の旧宅である緑樹館は〈悪魔のひじ〉に聳え立つ。前当主クロー
ヴィスの遺言により相続人指名された孫のニックは、ほしくもない遺産を断乎拒否すべく、友人ガ
レットを伴い緑樹館を訪れた。折しも響き渡る、宵闇を切り裂く銃声。幸い現当主の命に別状はな
かったが、幽霊目撃談の真偽は措いても館を覆う不穏な雰囲気は疑いようがない。ニックの助っ人
になるはずのガレットは、わがことに心乱れて気もそぞろ。そこへ救世主さながら現れたギディオ
ン・フェル博士とエリオット副警視長が電光石火の早業で事件を収拾する!≫

過去何度か発売されている作品ですが、今回は復刻新訳版です。
これもいつものフレーズながら 大昔に読んだきりで覚えておりませんので、せっかくの新訳版発
売を機会に いまさらですが読み直してみたいと思っています。

※ 『九マイルは遠すぎる』ハリイ・ケメルマン

ハヤカワ・ミステリ文庫 1976年7月1日発売

【内容概略】
≪ ニッキィ・ウェルト教授は『九マイルは遠すぎる、まして雨の中ともあれば』と言う言葉を耳にし、
この言葉を頼りに前日起きた殺人事件の真相を暴き出す!! 難事件を次々に解き明かしていく、教授
の活躍を描く傑作短編集8編。≫

アームチェア・ディテクティブ・ストーリーの定番。 と言われている、ケメルマンのデビュー作です。

かなり古い作品ですが、
これも大昔に読んだ作品で、何をいまさら・・・と言われそうですが 偶然紹介されているのを見
て懐かしい思いと、詳細を忘れていることに気づき 久々の再読をしてみようと思います。




今回はジャンル、新旧取り混ぜて・・・・





(source : 文藝春秋、創元社、ハヤカワ & etc.)










新シーズン待ちの海外ドラマ:2024年(2)

2024-05-20 | 海外ドラマ
※ 『警視グレイス』シーズン5

”Grace”: Season 5
ITV

以前シーズン5へ更新が決定された情報はコチラに書きましたが、既に製作が開始されたとの
ことです。

原作者であるピーター・ジェイムズやブランソン役のリッチー・キャンベルもS5 の撮影が開始
されたことをインスタグラムで報告していました。







シーズン5もピーター・ジェイムズの原作を基に4エピソード構成の予定で、
”Dead If You Don’t”
“Dead At First Sight”
“Need You Dead”
“Find Them Dead”

とされています。
(既刊原作は上記拙過去記事ご参照下さい)

又、S5のキャストもこれまでに引き続き、

ロイ・グレイス警視:ジョン・シム
グレン・ブランソン巡査部長:リッチー・キャンベル
ベラ・モイ:ローラ・エルフィンストーン
キャシアン・ピュー:サム・ホア
クリオ・モーリー:ゾーイ・タッパー
ニック・ニコル:ブラッド・モリソン


各エピソード内容は、原作を読めば分かると思うのですが、何度も書きましたように日本での
翻訳は一部(2作品のみ)ですので、現時点では不明です。

これまで同様、中心になる事件と共に、グレイスと行方不明と言われていた妻が今後どの様に絡
んでくるのか、そしてそれに伴いクリオとの関係はどうなるのか・・・・というのが伏線となる
のでしょう。

今後追加情報も出ると思いますので、順次書き加えていきます。

尚、
シーズン5の初放送は、2025年春ごろと予想されています。

その前に、
シーズン4の日本放送をなるべく早くお願いしたいですね。

関連過去記事は

☆ 『警視グレイス』原作とシーズン4情報





(source : ITV, WhatToWatch, Telly Visions & etc.)





・・・・・その(3)に to be continued です。







新シーズン待ちの海外ドラマ:2024年(1)

2024-05-18 | 海外ドラマ
※『警部補グッドマンの事件簿』シーズン3

”Beyond Paradise”

ご本家『ミステリーinパラダイス』の新シーズン(S13)に触れた際にちらっと書きましたが、スピン
オフ作品である『警部補グッドマンの事件簿』も既にシーズン3が予定され、又今年のクリスマススペ
シャルも予定されている様です。

ご本家も主役交代となった訳ですが、こちらのスピンオフもかなりな人気の様で(個人的にもこちら
が好みです)、因みに、S2のプレミアは750万人に視聴されたそうです。
これからも新作で楽しませて貰えそうですね。

S3の出演者も、現時点で分かっているのは
DIハンフリー・グッドマン:クリス・マーシャル
マーサ・ロイド:サリー・ブレットン
DSエスター・ウィリアムズ:ザーラ・アフマディ
マーゴ・マーティンズ:フェリシティ・モンタギュー
PCケルビー・ハートフォード:ディラン・ルウェリン
アン:バーバラ・フリン

ゲストは現時点では不明です。

シーズン2も日本での放送待ちですが、
これまでの流れは、ハンフリーとマーサの結婚問題やそれに纏わる色々なプライベート事情を絡め、
シップトン・アボットで起こる事件をハンフリーのチームが解決していくという事になりそうです。







このドラマシリーズで気に入っているポイントは、
舞台となっているシップトン・アボットの長閑で美しい風景と共に、家族、夫婦の問題も絡めなが
ら次々起こる事件に立ち向かうストーリーで、ハンフリーの仲間達も好ましいメンバー(嫌な奴は
今のところ居ないし)だし、ミステリ要素は勿論ありながら、安心して観ていられる展開のドラマ
だという事ですね。

”Beyond Paradise” Season 3は、とりあえず2024年7月にデボン州での撮影が開始される様な
ので、リリースはおそらく2025年春ごろのになるのでは?と言われています。
その前に、今年のクリスマススペシャルの公開待ち(in UK)になるという訳ですね。

ついでながら、
先日もチラッとご紹介して、既に多くの方もご承知のことだと思いますが、
ご本家『ミステリーinパラダイス』の新シーズン(S14)のネヴィル・パーカーの後任で5代目
の主人公はメルヴィン・ウィルソン警部。



演じるのはドン・ジレとのことです。この方は、これまで”ドクター・フー”、”ブラウン神父”、”シェ
イクスピア&ハサウェイの事件簿”、”シェトランド”等多くのドラマにゲスト出演した俳優さんです。
(と言いつつ、あまり記憶にないので・・・・)
この件に関しては、別途書こうかと思っていますが どうなりますか・・・・。

とにかく、ハンフリーさんの活躍を何とか早く見たいと思うので、シーズン2の放送を何とか早
くお願いしたいものです。



・・・・・(2)に to be continued です。



(source : BBC, WhatToWatch, Telly Visions & etc.)




『探偵ミス・スカーレット』シーズン5 初情報

2024-05-15 | 海外ドラマ
”Miss Scarlet and the Duke” : S5 


PBSオリジナルは、
S1:6エピソード(2020年)
S2:6エピソード(2022年)
S3:6エピソード(2023年)
S4:6エピソード(2024年)

これまで何度も繰り返して書いてきましたが、ミステリーチャンネルでの放送に関しては 何故か
シーズン2が12エピソードとされ(S3の6エピソードもS2に含まれている)、どんな理由があるのか
全く理解できないのですが、大変分かりずらい事になっています。

と言うことで、今年1月PBSにて初放送されたシーズン4の日本放送を待っているところです。

そんな中、既にシーズン5の製作も決定され、撮影も開始されています。
が・・・・、
そして、今年2月 S5の製作開始を前に、”Duke” ことウィリアム・ウェリントン役のスチュアート・
マーティンがS4で降板 と発表されたため、一時ネット上大騒ぎでしたね。

大半は否定的で、とにかくがっかりしたファンが殆どでした。



そんな訳で、S5に関しては、
タイトルが、”Miss Scarlet and the Duke” から ”Duke”なしの ”Miss Scarlet”に変更

スカーレットとウィリアムのはっきりしないラブストーリー(?)は中途半端のまま
(S4を観ていないので、どの様な終わり方をしているのか分かりませんが・・・・)

そして、
ウィリアムの代わりに登場するのが トム・デュラント・プリチャード扮する スコットランドヤードの
刑事であるアレクサンダー・ブレイク。
という事になるそうで。





特にデュークに肩入れしていた訳ではないのですが、スカーレットとデュークが醸し出すケミストリーが
このドラマの肝だった様に感じましたので、この度のデューク降板が今後どの様に影響していくのか不安
もありながら、一応見守っていこうかと・・・・。

その他のキャストは一応これまで通りということで、
フィッツロイ刑事、アイヴィー、パトリック・ナッシュ、ミスター・ポッツ等は継続だそうです。

シーズン5のリリース時期は現時点では発表されていませんが、順次追加情報が出てくると思いますので、
また追っていくつもりです。

当然trailerも出ていませんが、現時点でS5のon the setという短い動画が出ています。

https://youtu.be/IyUgFEl0o9A

イライザのケイト・フィリップスががトムを紹介するからとセット内を走り回ってトムを探しています。
そしてトムの初お目見え。



さて、この二人のコンビはどうなりますか・・・・


・・・・・to be continued(かも)




(source : PBS, Deadline, Telly Visions & etc.)








これから読む予定のミステリ:May/3(2024)

2024-05-12 | ブックレヴュー&情報
※ 『境界の扉 日本カシドリの秘密』エラリー・クイーン

角川文庫 2024年6月13日発売予定

【内容概略】
≪日本育ちの人気女流作家カレン・リースが、ニューヨーク中心部にある日本風邸宅で死体と
なって見つかった。カレンは、癌研究の第一人者ジョン・マクルーア博士と婚約中で、幸福の
絶頂にあると思われていた。唯一犯行が可能だった人物として、マクルーア博士の娘、20歳の
エヴァの名があがる。だが、エヴァは無実を主張し、私立探偵テリーとともに、自身への疑い
を晴らすために奔走する。エラリー・クイーンも彼女の主張を信じ、クイーン警視と対立しな
がら事件に挑むことに。エラリーの推理が進むにつれて明らかになる、カレンの過去、姉との
確執、そして、エヴァの出生の秘密……。エラリーは大胆な調査で、ついに密室の謎すべてを
解き明かす! ≫

国名シリーズに続いて発表された”The Door Between”は、ニューヨークにある日本風邸宅が舞
台。本作が執筆された当時ニューヨークでのジャポニズム・ブームの残り香が感じられる、エ
ラリー唯一無二の傑作ミステリ。

57年ぶりの新訳で登場!

エラリー・クイーンは大昔に読み始め、当然(?)詳細は霧のかなたになっていたのですが、最
近折に触れ、順次再読し始めていたところです。
そんななか、新訳版が出始め、新たな視点で読み直していますが、新訳はやり読みやすいと感じ
ます。

※ 『女彫刻家 新装版』ミネット・ウォルターズ

創元推理文庫 2024年5月31日発売予定

【内容概略】
≪母親と妹を切り刻み、それをまた人間の形に並べて、台所の床に血みどろの抽象画を描いた女。
その無期懲役囚について一冊書け、と出版社に命じられたライターのロズは、覚悟を決めて取材
にかかる。オリーヴとの面会では並はずれた威圧感に震え上がったが、相手は意外にも理性の閃
きをのぞかせた。かすかな違和感は、微妙な齟齬の発見をへて、大きな疑問に着する……本当に
彼女がやったのか? MWA賞受賞作。≫

数々の賞に輝いたミステリの傑作
MWA最優秀長編賞受賞作
「週刊文春」1995年ミステリーベスト第1位
「このミステリーがすごい!」1996年版第1位。

この作品も”大昔”に読みました。
今作も、新装改定版での発売で、久々に読み直してみようと思っています。

※ 『コールド・バック』ヒュー・コンウェイ

論創海外ミステリ 2024年5月28日発売予定

【内容概略】
≪目の病気で失明していたときに迷い込んだ家で殺人現場に居合わせるという体験をしたイギリス人
青年は、視力の回復後、旅先のイタリアで不思議な雰囲気の美しい女性に出会い、一目で恋をする。
その後、求婚を受け入れられるが、相手にはどこか普通の女性とは違うところがあり、心が通い合う
事がないように感じてしまう。そうした婚約者の心の謎を解くため、青年はイタリアに出向いて伯父
とその仲間に話を聞くものの謎は解明されず、むしろ暗い疑惑の様相を帯びてきます。やがて求婚者
の女性が「迷い込んだ家で体験した事件」に関わっていたと知った青年は、疑惑の影に導かれるよう
にして遠路シベリアへ赴く。事件の真相、二人の男女を待ち受ける未来、そして犯人の末路とは……≫

ヒュー・コンウェイ長編第一作目 141年の時を経て初翻訳

とありますが、初読みの作家作品です。
初翻訳作品とのことですが、エンターテインメント作品としても興味深い作品の様です。




(source : 角川、創元社, 論創社 & etc.)






『木曜殺人クラブ』豪華出演者で映画化

2024-05-10 | 映画
”The Thursday Murder Club”


過去何度か拙ブログでもご紹介したことがあるリチャード・オスマンによるミステリ『木曜殺人クラブ』
”The Thursday Murde Club” が映画化されることとなり、そのメイン出演者の一部が発表されました。

もう、何と申しましょうか・・・贅沢な顔ぶれで豪華版です!!

原作は、日本でも既に3作品翻訳出版されており、

ハヤカワ・ポケット・ミステリ版
『木曜殺人クラブ』
『木曜殺人クラブ 二度死んだ男』
『木曜殺人クラブ 逸れた銃弾』

勿論既刊作はすべて読んでいますが、とても好きなシリーズです。

そして、4作目の ”The Last Devils to Die” も既に刊行され、日本での翻訳出版待ちです。

原作者のリチャード・オスマンは英テレビ司会者・プロデューサー・作家という三足の草鞋を履く多彩
な経歴を持つ方で、この『木曜殺人クラブ』もベストセラーとなっています。

原作概要は、
【クーパーズ・チェイスと名づけられたイギリスの高級高齢者専用住宅が舞台。
その施設で毎週木曜日に会合が開かれる。 それが”木曜殺人クラブ”。
そのクラブを立ち上げたのがベニーとエリザベスという二人の女性で、ケント警察に長年勤めていたペニー
元警部は引退間際に未解決事件の捜査ファイルを持ち出していた。エリザベスとペニーはそれらのファイル
に目を通し、見落とされているものがないか、探し出すことを楽しんでいた。つまりは探偵の真似事をして、
未解決事件の推理に興じる会が〈木曜殺人クラブ〉なのだ。
途中でペニーは病に倒れて施設内の末期療養棟に入ってしまうのだが、クラブはエリザベスに加え、精神科
医のイブラヒム、有名な労働組合のリーダーだったロン・リッチー、元看護師のジョイスがメンバーとなっ
て活動を続けていた。】
・・・とこんな感じの始まりでした。

これまで日本でも翻訳出版された作品はどれも魅力的で、楽しい作品でとても気に入っています。

そんな魅力的な原作が映像化されるとのことで、そのメインキャストを見てビックリでした。

現時点ではまだ全体像は発表されていませんが、
今分かっているだけでも、
エリザベス・ベスト:(デイム)ヘレン・ミレン
ロン・リッチー:ピアス・ブロスナン
イブラヒム・アリフ:(サー)ベン・キングズレー

凄いですね!! 豪華版です!
以上お三方は原作のイメージにも合っているし(特に、元諜報員のエリザベス役のヘレン・ミレンが
良いな←個人的印象、ピアス・ブロスナンは一寸イイ男過ぎ?)ますます期待できそう。

この他にも、
原作でもう一人重要な登場人物、日記を書くことで語り手の様な役割を果たしている 元看護婦のジョ
イスも重要なキャラクターですが、現時点ではまだ決まっていないようで・・・



(ただし、ジョイス・メドウクフト役にはペネロペ・ウィルトンの噂の出ていますね。 イメージ的に
は良いんじゃないかな・・・と思うのですが、どうなりますが)。

その他にも色々魅力的なキャラクターが登場しますので、それぞれとても楽しみです。
色々想像しては、個人的なキャスティングをしているんですが・・・・。


監督、脚本は、
クリス・コロンバス(『ハリー・ポッターと賢者の石』、『ミセス・ダウト』、『ホーム・アローン』等)

撮影は6月からイギリスで開始されるとのこと。
又、リリース時期も未定ですが、多分2025年?

そういえば、Netflixでの配信になりそうだとか・・・・(悩)

その前に、まだまだ追加情報が出てくると思います。

とても楽しみな作品が一つ増えました。
同時に原作4作目の翻訳出版も首を長くして待ちます。




(source : Deadline, WhatToWatch, 映画.com, ハヤカワ & etc.)





これから読む予定のミステリ:May/2(2024)

2024-05-07 | ブックレヴュー&情報
今回は特に意図した訳ではないのですが、珍しく日本の作品ばかりになりました。

※ 『ローズマリーのあまき香り』 島田荘司

講談社 2024年4月26日発売 

【内容概略】
≪世界中で人気を博す、生きる伝説のバレリーナ・クレスパンが密室で殺された。
1977年10月、ニューヨークのバレエシアターで上演された「スカボロゥの祭り」で主役を務めたク
レスパン。警察の調べによると、彼女は2幕と3幕の間の休憩時間の最中に、専用の控室で撲殺され
たという。しかし3幕以降も舞台は続行された。
さらに観客たちは、最後までクレスパンの踊りを見ていた、と言っていてーー? ≫

名探偵・御手洗潔も活躍、島田荘司待望の長編新作!

御手洗潔、本当に久しぶりです。
島田作品、御手洗潔大好きですので、嬉しいし、とても楽しみです。

今晩から読み始めます!!(感想は・・・・書けるかどうか・・・・)

分厚くて重いです

※ 『赤の女王の殺人』 麻根重次

講談社 2024年3月14日発売

【内容概略】
≪市役所の市民相談室に勤務する六原あずさは、ある日、相談者の妻が密室から墜落死する現場を
目撃してしまう。
被害者が死の間際に残した「ナツミ」という人物を追って、刑事である夫の具樹は操作を開始する
が、その行方は杳として知れなかった。
一方で、あずさの元には不可思議な相談が次々と舞い込む。≫

島田荘司氏絶賛! 第16回ばらのまち福山ミステリー文学新人賞受賞作!

”島田荘司氏絶賛” だそうで、これは読むしかないですね。

※ 『ファラオの密室』白川尚史

 宝島社 2024年1月9日発売

【内容概略】
≪紀元前1300年代後半、古代エジプト。
死んでミイラにされた神官のセティは、心臓に欠けがあるため冥界の審判を受けることができない。
欠けた心臓を取り戻すために地上に舞い戻ったが、期限は3日。
ミイラのセティは、自分が死んだ事件の捜査を進めるなかで、やがてもうひとつの大きな謎に直面する。
棺に収められた先王のミイラが、密室状態であるピラミッドの玄室から消失し、外の大神殿で発見され
たというのだ。
この出来事は、唯一神アテン以外の信仰を禁じた先王が葬儀を否定したことを物語るのか?
タイムリミットが刻々と迫るなか、セティはエジプトを救うため、ミイラ消失事件の真相に挑む!
浪漫に満ちた、空前絶後の本格ミステリー。≫

【2024年・第22回『このミステリーがすごい!』大賞受賞作】

だそうです。
いつも言いますが、へそ曲がりなので、”何とか大賞”だからという理由で飛びつく事はないのですが、
今作は”エジプト”が舞台のミステリだそうで、”エジプト”と聞けばそれだけで食指が動きます。
概略を読むだけでもワクワクしますね。
これは読まずにはいられませんです。




(source : 講談社、宝島社 & etc.)