The Game is Afoot

ミステリ関連を中心に 海外ドラマ、映画、小説等々思いつくまま書いています。

“探偵サム・スペード” : ドラマ化作品

2025-01-29 | 海外ドラマ
“Monsieur Spade”(原題)

Season 1 : 6エピソード

事前の情報は全く把握していなかったのですが、偶然見つけました。

ダシール・ハメット原作 ”私立探偵サム・スペード”のハードボイルド作品を元にしたミニシリーズ
ドラマが製作され、2025年1月にリリース開始となった様です。







サム・スペードはレイモンド・チャンドラーのフィリップ・マーロウと並んで ハードボイルド系の
代表的探偵役とされています。
サム・スペードとしての第一作目である「マルタの鷹」は勿論知っていましたし、多分読んだ(かな?
全く霧の中だけど・・・)様な気もしますが、ハードボイルド系は余り多く読んでいませんので曖昧
です。
どちらかと言うと フィリップ・マーロウ作品の方を多く読んだ記憶があります。

これまで何度か映像化されている様で、中でも1941年のジョン・ヒューストン監督による ハンフ
リー・ボガートがサム・スペードを演じた作品は良く知られています。



ボギーのイメージにはぴったり!の感じですもんね。

そんななか何故、このドラマを取り上げたか・・・と言いますと。

勿論ドラマとしても興味があるのですが、何といってもマシュー・ビアードが出演しているってこと
でして。 いきなり前のめりになりました(←現金なヤツです)。



って事で、改めてこのドラマの概要を。
1963年、伝説の探偵サム・スペードは南フランスで引退生活を楽しんでいた。サンフランシスコで私
立探偵をしていた頃とは対照的に、ボズールでのスペードの生活は平穏で静かだった。しかし、彼の
かつての敵の帰還の噂がすべてを変えることになる。地元の修道院で6人の愛すべき修道女が惨殺され
たのだ。町が悲しみに暮れる中、秘密が明らかになり、新たな手がかりが見つかる。スペードは、殺
人事件が何らかの形で、偉大な力を持っていると信じられている謎の子供と関係していることを知る。

今回のドラマのキャストは、
サム・スペード:クライヴ・オーウェン
テレサ:カーラ・ボッサム
警察署長パトリス・ミショー:デニス・メノシェ
マルグリット・デヴロー:ルイーズ・ブルゴワン
ジョージ・フィッツシモンズ:マシュー・ビアード
ガブリエル:キアラ・マストロヤンニ


という事で、フランスが舞台になっているから  ”Monsieur Spade” とフランス語のタイトルにした
んでしょうか?

サム・スペードのクライヴ・オーウェンさんのアメリカンアクセントがチョット・・・・の声もありです
が、時代背景とフランスの風景がどの様に描かれているのかは興味深いところです。

まぁ、原作とボギーのイメージがかなり強いので 評価は分かれるかもしれません。
観ていないから何とも言えませんが・・・・。

取りあえず Official trailer を

https://youtu.be/WoRPIEtbcBM

日本で放送あるかどうかわかりませんが、何か続報があれば追記します。

ところで、
今回のメイン(個人的な)である、マシュー・ビアード君に関してですが、
もう何度も何度も繰り返して泣き言を書いてきましたが、”Vienna Blood”は既にシーズン4迄放送済
になっています。 にもかかわらず・・・・
何故か日本ではシーズン1のみ放送されたきり(怒)



あれほど質のいいドラマを何故ちゃんと、全部放送しないのか誠に不思議であり、理解不能、不満
たらたらであります。

シーズン1だけは現時点でも観られますのにねぇ(グチグチ)
何とか続いての放送、どこかで観られるよう切に願うのみです。

仕方ないからS4のtrailerを

https://youtu.be/92XDY6uTWl8 


(source : IMDb, PBS, Telly Visions, 映画.Com & etc.)


これから読む予定のミステリ:Jan./02(2025)

2025-01-26 | ブックレヴュー&情報
※ 『高慢と偏見』殺人事件』 クローディア・グレイ

ハヤカワ・ミステリ 2025年2月6日発売予定

【内容概略】
≪詐欺まがいの投資話でエマやアンから恨みを買うウィカムが、パーティの最中に殺された。
キャサリンの娘とエリザベスの息子が嵐で閉ざされた館で起きた怪事件に挑む。『高慢と偏見』
『エマ』『説得』……ジェイン・オースティン作品の登場人物が織りなす正統派ミステリ。≫

原題はそのものずばりの “The Murder of Mr. Wickham”.
となっている様に、今作では、ついに ”あの” ウィカムが殺されてしまうようです・・・・。

『高慢と偏見』と言えば、ジェイン・オースティン・・・ですが・・・・。
2003年ちくま文庫版


あまりにも有名なこの作品に関連した作品が大変多いですね。

個人的に直ぐに思い出すのは、
『高慢と偏見 そして殺人』


あのP.D.ジェイムズがミステリ仕立てにした二次作品で、これも良く知られた作品です。

その他にも色々とミステリ作品、ゾンビ絡み(?)の作品やら多くの作品が書かれていますし、
映像化された作品も多いですね。

かの有名なBBC版ドラマの『高慢と偏見』(コリン・ファース様がダーシー様を演じ一世を風靡
した作品)

そしてその後、同じくBBCドラマ化された『高慢と偏見 そして殺人』 
ミステリ作品としても、出演者も素晴らしかったし、とても印象的な作品でした。

その他にも、『プライドと偏見』とか、諸々多くの作品、映像が製作されている様に、今でも大
変に人気のある作品でので、今回の新作も興味を持って、ミステリとしてどの様な形に仕上がっ
ているのか読むのが楽しみな作品です。

又、
今作原作のタイトルである ”The Murder of Mr. Wickham (Mr. Darcy & Miss Tilney Mysteries Book 1) ” 
は ”Book 1”となっているので、今後シリーズ化されるのかな?と気になります。

尚、
今年2025年はジェイン・オースティン生誕250年との事で、色々な関連催し物が企画、計画されて
いるようです。
そんな中、以前少しご紹介したドラマ ”Miss Austen” (原題)も今年リリーズ予定になっていますの
で、近いうちに別途ご紹介しようと思っています。

※ 『バスカヴィル館の殺人』 高野結史

宝島文庫 2025年1月8日発売

【内容概略】
≪森の奥に立つ洋館で、コナン・ドイルやアガサ・クリスティらミステリーの巨匠の作品になぞらえ
た連続殺人が発生。館の招待客らは犯人捜しを始める。だがそれは「探偵」役のために開催された、
実際に殺人が行われる推理ゲームだった。参加者の凛子は生き残るため、「探偵」に謎を解かせよう
とするが……。先が読めない多層ミステリー! 犯人・探偵・真犯人・黒幕――あなたはどこまで当
てられる? ≫

宝島文庫の『このミス』大賞シリーズの作品だそうですが、何といっても”バスカヴィル”に釣られます。
内容も、”ドイル、クリスティの作品になぞらえた連続作品” と言われれば、外す訳には参りませんね。

※ 『こわされた少年』 D.M.ディバイン

創元推理文庫 2025年2月19日発売予定

【内容概略】
≪イアン・プラットは16歳の高校生。霧の濃い水曜の午後、自転車で学校を出たのを最後に消息を
絶った。当初は単なる家出と思われたが、姉の依頼でニコルソン警部の指揮のもと警察が捜索を開
始する。かつて優等生だったが、ある時期から不良の仲間入りをし、不自然に金回りがよくなって
いたイアン。いったい少年に何が起きたのか? 犯人当ての名手ディヴァインが読者の盲点を鮮や
かに突く傑作本格ミステリ。≫

特に意識して選んでいるわけではないのですが ディバインの作品は何作か読んでいます。
やはり”本格”は外せません。


(source : ハヤカワ、宝島社、創元社 & etc.)

『 英国諜報員シルヴィアのイタリア事件簿』(シーズン2)

2025-01-24 | 海外ドラマ
“SIGNORA VOLPE”

Season 2 : 3 episodes
以前シーズン1の概略を書いたときにも触れましたシーズン2が予想より遅れた様で(?)昨年夏
リリースとなっていた様です。

そして、日本でもミステリーチャンネルで3月初放送予定となったとの事。



シーズン1の時に書いた事と重複しますが、
概略としては、
元MI-6の凄腕スパイであったシルヴィアが、姪の結婚式の為訪れたイタリアで事件に遭遇し、スパ
イ活動で培った推理力、行動力を駆使して独自に調査を開始する。
そんな状況の中ですっかりイタリアに魅了されたシルヴィアは イタリアで新たな人生をスタート
することを決心する。
と言った感じのスタートでした。





何といってもイタリアの美しい風景を舞台にした”英国ドラマ”と言うのが大変魅力的な2度美味し
いドラマになっていました。(セリフ英語だし・・・)

撮影はイタリアのラツィオ州とウンブリア州でなされ、魅力的な田園風景が物語に命を吹き込ん
でいます。 

そのうえ、シルヴィアを演じるのがエミリア・フォックス(昔からのお気に入りです)ですから・・・・。



エミリアさんのクールでスタイリッシュな美しさとファッションも素敵です。

キャストは、
シルヴィア・フォックス:エミリア・フォックス
イサベル:タラ・フィッツジェラルド
カラビニエリ・カピターノ:ジョヴァンニ・シルフィラ

ゲストとして、
ニコラス・ファレル等

シーズン2も3エピソード構成で、

1. "A Debt of Honour"
2. "A Deadly Net"
3. "Death of a Ghost"
(原題)となっています。

Official trailelr は

https://youtu.be/IQluhDlWvQ0

尚、ミステリーチャンネルででの放送日は発表され次第追記します(つもりです)

※ シーズン1情報(過去記事)は、

10月日本初放送の海外ドラマ:その(2)

ところで、
エミリアさん関連を書くと、毎回つぃつい愚痴ってしまうのですが、今回も恒例の(ご迷惑でしょう
が)・・・・

以前も同じことを書きましたが、エミリア・フォックスと言えば・・・色々な作品に出演しているの
ですが、何といっても今や “Silent Witness” ですよね。



日本では『法医学捜査班』として一時放送されていたのですが、その後全く、どこでも放送されず歯
噛みをしていますが(全く不可解)、本国では大人気ドラマで、1996年初放送以来依然継続放送中で、
今年シーズン28放送予定と言う大人気ドラマです。

エミリアさんは、2004年のシーズン8から継続出演中(凄い事です)です。
何度も、何度も泣きごとを言いますが、何故日本で放送されないのか??? 本当に残念です。

チラッとOfficial trailerをついでに・・・

https://youtu.be/E6-gzOruXp4



(source : ITV, Acorn, WhatToWatch, Telly Visions & etc.)


これから読む予定のミステリ:Jan./01(2025)

2025-01-20 | ブックレヴュー&情報
※ 『真冬の訪問者』 W.C.ライアン

新潮社 2025年1月29日発売予定

【内容概略】
≪1921年冬のアイルランド。
独立戦争の影で起きた襲撃事件の真相は?
CWAゴールド・ダガー最終候補作!
内乱のさなかにある1921年1月、冬のアイルランド。第一次大戦帰還兵で現在は保険会社の損
害査定人であるトムのもとに、かつての戦友ビリーから、妹のモードがIRAの襲撃を受けて
殺されたという報が届く。モードはトムの元恋人だった。保険会社から事件の調査を命じられ
たトムは、モードが、王立アイルランド警察(RIC)の男性二人と同乗していた車を襲撃され、
銃殺されたことを知る。が、IRAの遊撃隊は男二人を殺害したものの、モードに手をかけて
いなかったことが判明。さらに彼女は妊娠していたことがわかる。はたして、モードを殺したの
は誰だったのか……? 元恋人の幻影を追いつつ、祖国のために複雑な人間関係の只中に身を
投じるクライム・ノヴェルにして、アイルランド独立戦争の実相を描出する歴史小説の一面もも
つ、大作ミステリー。

アイルランド独立戦争関連は複雑で良く理解できていないのですが、そんな歴史も絡めた大作ミ
ステリとの事。
勉強もかねて楽しみな作品です。

※ 『スケープゴート』 ダフネ・デュ・モーリア

創元推理文庫 2025年1月22日発売予定

【内容概略】
≪ 人生に絶望していた英国人ジョンは、旅先のフランスで自分と瓜二つの男ジャンに出会う。
引っ張られるまま飲んだ翌朝目覚めるとジャンの姿はなく、持ち物すべてが消えていた。呆然
とするジョンは、彼をジャンと信じて疑わない運転手に家に連れていかれる。ジャンは伯爵だ
が所有する工場は経営難、家族間はぎくしゃくしていた。手探りでジャンになりすますジョン
だったが……。≫

名手による予測不能なサスペンス。

とあります。

ダフネ・デュ・モーリアと言えば、『レベッカ』を思い出すのですが、それも本当に大昔に読ん
だはず。
他の作品も(もしかしたら)読んだのかもしれませんが、記憶にございません(困ったもんだ!)
これを機会に他の作品にも再挑戦してもようかと・・・・。

※ 『大鞠家殺人事件』 芦辺拓

創元推理文庫 2025年1月30日発売予定

【内容概略】
≪大阪の商人文化の中心地として栄華を極めた船場。戦下の昭和18年、陸軍軍人の娘中久世美
禰子は婦人化粧品販売で富を築いた大鞠家の長男に嫁いだ。だが夫多一郎は軍医として出征し、
美禰子は新婚早々、一癖も二癖もある大鞠家の人々と同居することになる。やがて彼女は一族
を襲う惨劇に巻き込まれ……大阪大空襲前夜に起きる怪異と驚愕の連続を描いた、正統派本格
推理の歴史に新たな頁を加える傑作長編ミステリ! ≫

第75回日本推理作家協会賞第22回本格ミステリ大賞W受賞。

芦辺氏の作品は時々読ませて頂いていましたが、今回はこれまでとは異なる雰囲気を感じ と
ても興味深く是非読むリスト入りです。





(source : 創元社、新潮社 & etc.)







アン・クリーヴス新作『The Killing Stones』でジミー・ペレス復帰!!

2025-01-17 | ブックレヴュー&情報
”The Killing Stones”(原題)


ビックリしました!
アン・クリーヴス女史のX(ex twitter)によれば、今年10月刊行予定(一部では9月30日予定?)
の新作のお知らせが出て、何と!『シェトランド』のジミー・ぺレスが戻って来るそうですよ。



2025年10月7日刊行予定の新作タイトルは、”The Killing Stones”。
トップのカバーは仮のもので、正式カバーは後日発表されるそうですが、そこにも ”The Return of
Jimmy Perez”
 と書かれています。

こちらのカバーも出て居ますが、暫定なのか予定なのか現時点では不明です。


ドラマの『シェトランド』シリーズの原作でもある、ジミー・ぺレスのシェトランド・シリーズは以前何
度もご紹介しましたように、全部で8作品ありました。

念のため再度確認しておきましょう。 
『大鴉の啼く冬』
『白夜に惑う夏』
『野兎を悼む春』
『青雷の光る秋』
『水の葬送』
『空の幻像』
『地の告発』
『炎の爪痕』
という事で、『炎の爪痕』でジミー・ペレスのシェトランド・シリーズは完結と言われていました。

今回の発表は予想もしなかった展開で、嬉しい驚きです。

今回予定されている新作”The Killing Stones”は、同僚であったウィロー・リーヴスと共にオーク
ニー諸島に移住するところで終わった ”Wild Fire”『炎の爪痕』から始まるとの事で、舞台はオー
クニー諸島となります。

最新作では、オークニー諸島のウェストレー島で幼なじみの死を調査するペレスの姿を追ってい
る。

今回発表された概略は、
≪オークニー諸島に激しい嵐が襲来し、アーチー・スタウトの遺体が残された。近くには、古代の
碑文が刻まれた新石器時代の石という珍しい凶器が捨てられているのが発見された。アーチーは人
気があり、実在の人物よりも大きな存在だったため、彼の死は地域にとって衝撃的な打撃となった。

人間の複雑さとそこに潜む闇をよく知る刑事ジミー・ペレスが、すぐに現場に駆けつける。彼は
アーチーを幼なじみとみなしていたため、この事件は他のほとんどの事件よりも個人的なものだ。
現在、オークニー諸島でパートナーのウィローと息子とともに暮らすペレスは、すぐに島民の生活
に引き込まれる。島民の多くは秘密を抱えている。暗い秘密は、男の殺害につながったかもしれ
ない。

歴史が深く根付いたこの古代の地で、ペレスは絶望的な殺人者が再び襲撃する前に、真実と伝説を
見極めなければならない。≫

アン・クリーブスさんは、新しい本のために場所を変えることは「信念に基づく決断」だったと語っ
た。
完結編と言われた『炎の爪痕』を執筆後、シェトランドについては語りつくしたし、ジミー・ペレ
スについては2度と書くつもりはなかったものの、オークニー諸島で彼らに何が起こったのか知りた
かったと語っていらっしゃいます。



オークニー諸島で短い期間過ごしたことがあると言うクリーヴスさんは、
「より穏やかで柔らかい風景なので、それを新しい本に反映させたかったのです。」
と語り、
オークニー諸島の「驚くべき歴史」は、この小説の中で、珍しい殺人兵器、古代の碑文が刻まれ
た新石器時代の石という形でも登場する。 ・・・・そうです。

今回予定されている新作が独立した作品なのかどうかは、”Who knows ?”(by Ms. Cleeves)
だそうです。

ところで、
オークニー諸島と言われ、はて?・・・
どんなところでしたっけ? と思わず調べました。

オークニー諸島は、シェトランド程は遠くなく、スコットランドの北東部に位置する 約70の島々
から成り立ち、気候もそれほど厳しく無い様で 数々の古代遺跡、環状列石等があるそうです。
魅力的な場所の様ですね。

日本で読めるのは大分先の事になりそうですが、楽しみが一つ増えました。

一方ドラマ版『シェトランド』の方は、原作とは離れ
ジミー・ペレスの後任ルース・コールダーとトッシュがメインとなり継続しています。

それにしても・・・・
アン・クリーヴス女史の活躍は凄いです。

『ヴェラ』のドラマ版は先日ファイナルが英国放送終了したしまし。
ファイナル・エピソードの”The Dark Wives” は”ヴェラ・スタンホープ シリーズ”の原作第11作
目を元にした作品です。
原作はこれからも続く(多分?)でしょうし、もう一つ先日ご紹介した『マシュー・ヴェン』シ
リーズも続いています。

随分前からクリーヴス女史の作品が好きだった者としては、原作新作、ドラマ化作品と楽しみが
続き嬉しい限りです。

大分先の事になりますが、何とか、なるべく早く翻訳出版をお願いしたいですね。

関連情報は順次追記していきます。


(source : Ann Cleaves, BBC & etc.)

拙関連過去記事は、
     ⇩

★ ドラマ化された英国ミステリ小説:その(6) 【”シェトランド”原作とドラマ作品について】 
★ 『シェトランド』S8情報&『炎の爪痕』
★ アン・クリーヴス『刑事マシュー・ヴェン』シリーズ

“BERGERAC”(原題)リブード版ドラマ

2025-01-14 | 海外ドラマ
”BERGERAC”

6 episodes

2025年放送予定のドラマを確認していたところ、”Bergerac”のリブート版が放送予定となってい
ました。

”リブート版”とありますが、オリジナルの”Bergerac”も知らなかった(多分観た事がない?)ので、
少々確認してみました。

オリジナルの”Bergerac”は1981年から1991年までUKTVで放送されていたクライムドラマとの事で、
主演は”あの” ジョン・ネトルズさんでした!


↑ 若い!です

ジョン・ネトルズと言えば・・・・
何といっても「バーナビー警部」”Midsomer Murders” で良く知られた方で、1997年~2011年ま
で放送された作品でした(その後、「もう一人のバーナビー」として継続)。
日本でも何度も、何度も繰り返し再放送されていますので、嫌という程(嫌じゃないけど)何度も
観ていた作品でした。
つまり、”Bergerac”の後、バーナビー警部へ・・・・と続いたという事ですね。


↑ ネトルズさん近影

で、本題の”Bergerac” リブート版ですが、

キャスト(なかなか魅力的な顔ぶれで)
ジム・バージェラック:ダミアン・モロニ―
チャーリー・ハンガーフォード:ソーイ・ワナメイカー
アーサー・ウェイクフィールド:フィリップ・グレニスター
マーガレット・ヒートン:ピッパ・クロジェ




ドラマの概略は、
妻を亡くしたばかりで悲しみとアルコール依存症に悩むベルジュラック。義母のチャーリーは彼が
娘のキムを第一に考えていないことを心配している。
裕福な実業家アーサー・ウェイクフィールドの義理の娘が殺害されたことを機に、ジムは個人的な
苦悩を乗り越えてかつての様な優秀な捜査官にならなければならない。
過去に問題を起こした受刑者が再び姿を現し、ジムは鋭い捜査本能と過去の成功を駆使し、複雑な
家族関係や警察の厳しい監視を乗り越え事件を解決しなければならなくなる。
・・・と言った感じの流れになる様です。



ベルジュラックと言えば”ジャージー”と”車”・・・だそうで、
その車はこのドラマのiconic item となっているとかなのですが、オリジナルのドラマの時も使用さ
れていた ”1949 トライアンフ ロードスター” だそうですが、その同じ車が今回のリブート版でも
使用されているとの事です。


↑ オリジナル版

↑ リブート版

新しくリリースされるリブート版はオリジナルに敬意を表しながらも、現代的なひねりを加えられ
た新しい作品になっているそうですが、私のようにオリジナルを知らない者にとっては全く新しい
ドラマとして楽しめそうな気がします。

ジャージーが舞台というのも珍しいし、風景も楽しみです。

Trailerは

https://youtu.be/VFzaLanwsqc?t=5

英国でのリリースは2025年2月と言われていますが、日本で観られるかどうか・・・
今後時々フォローしていこうと思います。


(source : BBC, Televisual & etc.)




翻訳刊行待ちの海外ミステリ:2025年(2)

2025-01-11 | ブックレヴュー&情報
・・・・その(2)です

※ 『The Mercy Chair』 M.W.クレイヴン

〈刑事ワシントン・ポー〉シリーズ第六弾

【内容概略】
≪ある男が、木に縛り付けられたうえに石で殴られて殺された。その男の体には、ティリーですら
解読できない、あまりにも難解な暗号が彫り込まれていた。その男の死が、15年前に起きた一家
惨殺事件と繋がっているようだが……。 ≫

『ストーンサークルの殺人』
『ブラックサマーの殺人』
『キュレーターの殺人』
『グレイラットの殺人』
『ボタニストの殺人』
に続き、
〈ワシントン・ポー〉シリーズも早くも6作目となります。

実は、何故かすっかり遅くなっていたのですが現在『ボタニストの殺人』を読んでいるところです。
すっかり出遅れました・・・・。
とても面白いです。
何となくこれまでとカラーが異なるような気がしますが、スピード感も加速し、次々変わる展開もつ
いていくのが大忙しです。 最後まで読んでどうなりますが。

出来れば後日感想を・・・と思いつつ、多分又何時もの通り・・・だろうなぁ。

※ 『Nine Lives』 ピーター・スワンソン


【内容概略】
≪ある日、アメリカ各地の9人に、自分の名を含む9つの名前だけが記されたリストが郵送されてくる。
差出人も意図も不明。受け取った人々は、さして気にもとめない。まず、メイン州でホテルを経営す
る老人が溺死した。そして翌日、マサチューセッツ州郊外でランニング中の男性が背中を撃たれる。
ニューヨーク州のFBI捜査官であるジェシカはリストに掲載されている人々の特定にかかる。自分も、
死んだ老人と同じリストを受け取っていたのだ。次は誰が殺されるのか? 職業も居住地も違う9人の
つながりは何なのか? ≫

『そして誰もいなくなった』に捧げる、驚愕の展開で読者を翻弄する極上のミステリ!

とあります。

ピーター・スワンソンといえば、これまでにも
『そしてミランダを殺す』
『ケイトが恐れるすべて』
『アリスが語らないことは』
『だからダスティンは死んだ』
その他

一応過去作品は殆どすべて読了しましたが、どの作品もチョット癖があるというか、心理サスペンスの
要素もあり特徴がある内容となっていたと思います。

今回の新作はどうなんでしょう? 
『そして誰もいなくなった』に捧げる・・・・という事は???
大変気になります。

※ 『The Housemaid』 フリーダ・マクファーデン


【内容概略】
≪前科持ちのミリーは、やっとのことで住み込みメイドの仕事を見つけるが、雇い主のウィンチェス
ター夫婦は秘密を抱えているようだった。精神的なトラブルを抱えている妻のニーナと、優しくハン
サムな夫のアンドリュー。ニーナに振り回されて日に日に弱っていくアンドリューを見たミリーは、
ニーナを追い出そうと決心するが……。≫

初読みの作家作品です。

強烈な大ドンデン返しが巻き起こる注目のサスペンス!
様々な媒体でベストセラー1位を獲得した、今一番のサスペンス。

等、
かなり煽られる前宣伝が出て居ます。
”強烈な大ドンデン返し”←好みですねぇ。

楽しみな作品の一つになりました。



(source : ハヤカワ、創元社 & etc.)


・・・・・・・to be continued(多分)

翻訳刊行待ちの海外ミステリ:2025年(1)

2025-01-08 | ブックレヴュー&情報
この数年この時期に取り上げてきた翻訳刊行待ちの海外ミステリ:2025年度版の一回目です。

個人的に大好きで、本当に楽しみな作品ばかりで、期待感でイッパイです。

今回は第一回目として、

※ 『Marble Hall Murders』 (マーブル館殺人事件):アンソニー・ホロヴィッツ

【内容概略】
≪クレタ島での生活に区切りをつけて、ロンドンに帰ってきたわたし、スーザン・ライランドは、あ
のなつかしいクラウチ・エンドで新たなスタートを切ることにする。フリーランスとして北欧ミステリ
の編集をしていたところ、思いもよらない仕事が舞い込んできた。《アティカス・ピュント》シリーズ
の続編を出すことが決まり、若手小説家に執筆を依頼したので、かつてシリーズを担当していた
わたしにぜひ編集を頼みたいというのだ。かくしてわたしは、またしても《アティカス・ピュント》シ
リーズの続編を読みはじめる……。≫

『カササギ殺人事件』、『ヨルガオ殺人事件』に続く、”スーザン・ライランド シリーズ” の三作目です。
昨年三作目出版情報が出た時から首を長くして待っておりました。
原作の発売は今年の4月or 5月の様ですから、翻訳版は大分先になりそうですけど・・・・。

因みに、ドラマ版『ヨルガオ殺人事件』も日本初放送待ち。← 何とか早くお願いしたいです。


そして、
多分この新作も過去2作品同様ドラマ化されることと思いますので、この点も追って行こうと思います。

★ 『カササギ殺人事件』、『ヨルガオ殺人事件』に関しては、


右カテゴリー 

海外ドラマ → L カササギ殺人事件/ヨルガオ殺人事件

をご参照下さい

※ 『The Heron’s Cry』:アン・クリーヴス

【内容概略】
≪ ノース・デヴォンで珍しく猛暑になった夏。涼を求めにやってきた観光客が約束を違われたような
顔をしながらビーチで思い思いの時間を過ごしていた。そんな中、芸術家たちがシェアして暮らしてい
る家で殺人事件が起こる。その家に住む吹きガラス職人のイヴの父親ナイジェルが刺殺されたのだ。
彼は善良で、誰からも恨みを買うことはない清廉潔白な人間だった。なぜ彼が殺されたのか? 被害
者の親友ジョナサンのパートナーであるマシューは事件の捜査を開始する。しかし、またしても町で
同じ手口の事件が起こり……。 ≫

以前チラッとご紹介した アン・クリーヴスによる≪マシュー・ヴェン≫シリーズの第二作目です。

一作目の『哀惜』は日本での翻訳出版がドラマ放送の後でした。

ドラマ版『刑事マシュー・ヴェン 哀惜のうなり』

↓ コチラに
※ ドラマ化された英国ミステリ小説 : その(9)

原作『哀惜』に関しては

↓ コチラに
※ アン・クリーヴス『刑事マシュー・ヴェン』シリーズ

因みにドラマ版『刑事マシュー・ヴェン 哀惜のうなり』
はタイミング良く再放送が予定されているようです。

ミステリーチャンネルにて
2025年1月23日(木)20:00~ (全4エピソード)



(source : 創元社、ハヤカワ、ミステリーチャンネル & etc.)


…… to be continued です。



新ドラマ『カリートス 地中海の犯罪辞典』日本初放送

2025-01-05 | 海外ドラマ
”Kostas”

2024年: 4エピソード

2025年2月に日本初放送となるドラマですが、チョット変わった雰囲気の様な感じで、個人的には
興味を持ったドラマです。

原作はペトロス・マルカリスの代表作との事ですが・・・・。
浅学の為、このマルカリスさんの作品は初めて聞きました。 ギリシャ・ミステリー文学界の重鎮
にして映画脚本家でもあるとの事。(ギリシャミステリは読んだ記憶がなくて・・・)

そんな原作を基にしてイタリアの公共放送局製作で、アテネを舞台にしたクライム・ミステリとの
事ですが、原作舞台はギリシャ、製作及び出演者はイタリア・・・と、この作品も混乱しそうでは
あります。

警視のコスタス・カリートスは、アテネの警察の殺人課で敏腕課長。昔かたぎの性格で、いつも部
下たちを厳しく指導する一方で、家に帰れば妻から小言を言われ、娘に手を焼いている人間臭さを
見せる。カリートスのもう一つの特徴は、捜査のきっかけとして辞書を引いて単語を調べるという
点。しかしこの習癖にはカリートス自身の過去が関係しているようで…?

という風に番組案内には書かれています。

又、
原作者のペトロス・マルカリスは、ギリシャ映画の巨匠テオ・アンゲロプロス監督の諸作で脚本を
担当した人物としても有名。コスタス・カリートスというユニークなキャラクターの創造、殺人事
件のミステリー性はもちろんだが、移民問題や経済事情、過去の内戦の遺産などギリシャ特有の社
会背景を作品に織り交ぜた作りが特徴と言われている。イタリアの国民的ミステリードラマ「モン
タルバーノ~シチリアの人情刑事~」の制作会社が本作を手掛け、原作の持つ“深み“を地中海の絶
景と合わせて見事に映像化してみせている。
・・・・・との事。

一応キャストを;
監督:ミレーナ・ココッツァ ほか
脚本:サルバトーレ・デ・モーラ ほか
出演:
コスタス・カリートス:ステファノ・フレージ
アドリアーナ・カリートス:フランチェスカ・イナウディ
カテリーナ・カリートス:ブル・ヨシミ
ペトロス:マルコ・パルヴェッティ










イタリアの国民的人気ミステリドラマ「モンタルバーノ」の製作会社が手がけ、原作の持つ“深み“を
地中海の絶景と合わせて見事に映像化してみせている。

って事は、ギリシャが舞台で当然登場人物はギリシャ人なんだけど、実際にはイタリア人俳優が演じ
ていて、従ってセリフはイタリア語(?)って事ですか?
最近このパターンのドラマが多くて、実際はどの国のドラマで出演者はどの国の俳優さんなのが途中
で混乱する事が何度もありますね。

インターナショナル(?)で内容が良くて、面白ければ小うるさい事は言わないし、何でも良い(い
い加減?)ですけどね
色々不安要素や、期待要素がありながら、何しろ舞台が”ギリシャ”って点には大変に惹かれます。

日本初放送は、
ミステリーチャンネルにて、

2025年2月23日(日) pm 4:00~(全4話一挙放送)との事。

現時点ではTrailerその他詳細が出て居ないので、発表され次第追記します。




(source : ミステリーチャンネル、IMDb & etc.)






BBC『KING & CONQUEROR』原題)First look

2025-01-02 | 海外ドラマ
“King & Conqueror”(王と征服者)原題

BBC:8 episodes

ふと気づいたら1年前になりますが、2024年に放送予定作品として取り上げたものの その後なん
の情報も無くそのままになっておりました。

先日ようやく追加キャストと共に、first lookが発表されました。













制作/エグゼクティブ プロデューサー:マイケル・ロバート・ジョンソン
エグゼクティブ プロデューサー:ジェームズ・ノートン、キティ・カレツキー、ニコライ・コスター
=ワルドー 他
監督:バルタザール・コルマクル 他

出演(以前一部ご紹介しましたが、今回追加もありますので再度) :

ウェセックス伯ハロルド・ゴドウィンソン:ジェームズ・ノートン
ノルマンディー公ウィリアム:ニコライ・コスター=ワルドー
マチルダ:クレマンス・ポエジー
エディス:エミリー・ビーチャム
フィッツォスベルン:イングルヴァル・シグルズソン
エドワード王:エディ・マーサン
フランス王アンリ一世:ジャン=マルク・バール
レディ・エマ:ジュリエット・スティーブンソン
ゴドウィン:ジェフ・ベル
グンヒルド女王:ボー・フラガソン
シワード伯爵:ビャルネ・ヘンリクセン


このドラマの概略は前記事にもサラッと書いたのですが、
1066年のヘイスティングスの戦いで出会う運命にあったウェセックスのハロルドとノルマンディの
ウィリアム。 2人の男は王位をめぐる戦争に巻き込まれていく。
(物凄く概略)
この頃の歴史はとても複雑で難しいので、再度じっくり読んでみなければ・・・・と感じます。

そんな作品ですが、前回ご紹介してから大分遅れて、2025年にBBCで放送開始になるとの事。
(日時詳細は未定)

兎に角、久々にスケールの大きな歴史劇だし、メインのジェームズ・ノートンもニコライ・コスター=
ワールドも共に演技力は言うに及ばず、史劇に向いた外見、雰囲気を持つ俳優さんだし、たまにはこの
ような重厚な作品も観たいものだと感じさせられます。
(久しぶりのニコライさんは、特にコスチューム・プレイ向きだと改めて感じますわ)

又、現時点ではOfficial trailerも出て居ないので、追加情報出次第追記していきます。



(source : BBC, Variety & etc.)

過去記事は

※ 2024年初放送が予定される英国ドラマ : (1)


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新年おめでとうございます。
あれよあれよという間に、大晦日、元日と矢のように(というより、光の速さで)時が流れました。
今年も興味ある話題を取り上げてボチボチと続けていこうと思いますので、お付き合い頂ければ幸甚です。
少しでも明るい兆しが見える年になります祈りつつ。