The Game is Afoot

ミステリ関連を中心に 海外ドラマ、映画、小説等々思いつくまま書いています。

これから読む予定のミステリ:Dec./04(2024)

2024-12-29 | ブックレヴュー&情報
※ 『17の鍵』 マルク・ラーベ

創元推理文庫 2025年1月30日発売予定

【内容概略】
≪早朝のベルリン大聖堂に深紅の血が降り注ぐ。丸天井の下には女性牧師が吊り下げられていた。
殺人現場に駆けつけたトム・バビロン刑事は、さらに信じがたいものを目撃する。被害者の首に
はカバーに「17」と刻まれた鍵がかけられていた。それはトムが少年の頃に川で見つけた死体の
そばにあった鍵と同じもので、10歳で失踪した妹が持ちだしたままだった。なぜそれがここに?
トムは臨床心理士のジータと捜査を始めるが……。≫

本国ドイツでベストセラー。
”刑事トム・バビロン”シリーズ第一弾。

とのことで、
第二弾の『19号室(仮)』も、何と、翌月(2月末?)に出版予定とのこと。

数か月前から色々情報が出始め、盛り上がってきて(私だけ?)いたのですが、連続出版とは嬉
しい事です。
楽しみな作品が一つ増えました。

※ 『完璧な主婦の死 マクベス巡査シリーズ』 M.C.ビートン

文芸社 2025年1月1日発売予定

【内容概略】
≪村の医師ドクター・ブロディーの妻アンジェラは知的な女性ですが、有能な主婦とは言えず、家
の中は散らかり放題。内心、ひどい劣等感にさいなまれています】(訳者あとがきより)。都会か
ら越してきた完璧な主婦が、のんびりした村の意識改革を始めると、不穏な空気が漂い出す。≫

先日ご紹介して、遅ればせながら取り掛かり、読了しました『ハイランドクリスマス』、そしてこ
れも以前ご紹介した『ゴシップ屋の死』に続く マクベス巡査シリーズ 邦訳第三弾作品です。
何故かタイミングよく(呼ばれたかな?)続きます。



ついでながら、『ハイランドクリスマス』はコージー系になるのかもしれませんが、何とも心温ま
る、いかにもクリスマスシーズンにぴったりの作品でした。
ヘイミッシュ・マクベス巡査の獅子奮迅の活躍(?)、頑張りに殆ど感動、泣きそうになりました。

何となく”ビートンさん波”が来ています(個人的に?)
ピリピリと脳みそを酷使することなく、構えずに楽しめるミステリなので、三作目もマクベスさん
の活躍に期待したいと、楽しみがイッパイの作品です。

※ 『誰も知らない昨日の嘘』 メアリー・スチュアート

論創海外ミステリ 2025年1月下旬発売予定

【内容概略】
≪ローマ時代の城壁が残る英国の美しい田舎、ノーサンバランド。〈ホワイトスカー牧場〉の相続
人アナベルは8年前に家出したきり、アメリカで事故死したとされていた。莫大な財産は彼女の従
兄コナーと従妹ジュリーに譲られると思われたが、ある日、アナベルを名乗る若い女が現れる。
はたして彼女は何者なのか ≫

メアリー・スチュアートさんは初読みの作家さん(多分?)ですが、今作は著者の長編第六作にし
て浪漫サスペンスの傑作を初翻訳!とあります。
遅ればせながらですが、他の作品もトライしてみようかと・・・・。

そう言えば、今作は内容概略もさることながら、”ノーサンバランド”に釣られました。
”ノーサンバランド”と言えば、”ヴェラ” を思い出しますもんね。


(source : 創元社、文芸社、論創社 & etc.)



今年も硬軟取り混ぜ色々なタイプのミステリをご紹介してきました。
”読む予定”とタイトルをつけながら、後回しになったり、読み忘れたりした作品もあり、又読後
の感想まではとても手が回らず・・・とますます手が遅くなりました。

これからも読みたい本は次々と出てきますので、好みが偏っているとは思いますがご紹介してい
こうと思います。

恒例のフレーズですが、本当にあっと言う間に過ぎ去る一年です。

皆様の暖かい励ましのお言葉やリアクション等で力を頂いています。
来年も何時まで続けられるか分かりませんが、海外ドラマ、映画、書籍紹介等気になることをボチ
ボチ書いていこうと思います。

引き続きご指導、ご鞭撻お願いいたします。

皆様にとって少しでも良い新年になりますよう心から祈念しております。



これから読む予定のミステリ:Dec./03(2024)

2024-12-26 | ブックレヴュー&情報
※ 『白い女の謎』(名探偵オーウェン・バーンズ)シリーズ6 ポール・アルテ

行舟文化 2024年12月18日発売

【内容概略】
≪英国の小村バックワースに君臨する名門リチャーズ家は、三つの事件に揺れていた。当主マ
チューが若い女秘書を後妻に迎えると言い出したこと、アフガンで戦死したと思われていた長
女の夫の帰還。そして神出鬼没の《白い女》の霊。「白い女は出会った者の命を奪う」という
村の言い伝え通りに怪死事件が発生し、マチューが狙われる。事件の背後には妖しい女占い師
の姿が――≫

名探偵オーウェン・バーンズ・シリーズの最新作

バーンズは事件ごとに探偵のタイプを変えていく――まるで多重人格探偵のように。フェル博士、
ファイロ・ヴァンス、御手洗潔、そして、本作ではエラリー・クイーン。
――解説(飯城勇三さん)より

とあります。

ポール・アルテの作品は読み始めたのが遅かった為、ボチボチと順次読んでいますが、何となく
古き良き時代のミステリを感じ 結構気に入っています。

そうそう、そう言えば、この作品も含め イラストもご自身で書かれている様で多彩な方です。

※ 『パンとペンと事件簿』 柳 広司

幻冬舎 2024年11月20日発売

【内容概略】
≪新聞雑誌の原稿に、翻訳、暗号文の解読……。
文章に関する依頼、何でも引き受けます。
どんな無理難題もペン一本で解決してみせる〝売文社″のもとには、
今日も不思議な依頼が持ち込まれて――。

ある日、暴漢に襲われた“ぼく”を救ってくれた風変りな人々。彼らは「文章に関する依頼であれば、
何でも引き受けます」という変わった看板を掲げる会社――その名も「売文社」の人たちだった。
さらに社長の堺利彦さんを始め、この会社の人間は皆が皆、世間が極悪人と呼ぶ社会主義者だとい
う。そんな怪しい集団を信じていいのか? 悩む“ぼく”に対して、堺さんはある方法で暴漢を退治
してやると持ち掛けるが……。

暗号解読ミッション、人攫いグループの調査……。社に持ち込まれる数々の事件を、「売文社一味」
はペンの力で解決する!
世の不条理に知恵とユーモアで立ち向かえ。驚きと感動が詰まった珠玉の推理録! ≫

『ジョーカー・ゲーム』の著者でいらっしゃるとの事ですが、個人的には初読みの作家さんでいらっ
しゃいます。
とても惹かれる内容で、是非読んでみたい 楽しみな作品です。

※ 『コージーボーイズ、あるいは消えた居酒屋の謎』 笛吹太郎

東京創元社 2024年12月18日発売

【内容概略】
≪昨日行った居酒屋が消えた? 引き出しのお金が四万円も増えていた? 誰も死んでいないのに姉か
ら喪中はがきが送られてきた? ミステリ談義の集まりにひとりゲストをお呼びして、毎回カフェで
ゆるゆると行う推理合戦。それなりにみんながんばるのだけど、いつも謎を解き明かすのは店主の
茶畑さんなのだった。≫

気軽に謎解きを楽しみたい人におすすめ! ユーモラスなパズル・ストーリー七編を収録。短編な
のでスラスラ読み進められるのもポイント。各章のあとがきにある作者おすすめのミステリーも要
チェック。爽やかな読後感の肩の凝らない”ミステリー集です。

とあります。
初読みの作家さんだと思ったら、”期待の新鋭のデビュー作。” だそうです。
何となく楽しそう・・・・な作品です。


今回は特に意図した訳ではないのですが、選んだ3作品共にあまり脳みそを振り絞って読む作品では
ないようです。
何となく、年末の疲れが出てきているのかな??(特別なことは何もしないけど)





(source : 行舟文化、幻冬舎、東京創元社 & etc.)




『シェパード警部 ブロークンウッドの事件簿』S9 & S10日本初放送

2024-12-23 | 海外ドラマ
”The Brokenwood Mysteries ”: S9 & S10

S9 (2023年):6 episodes
S10 (2024年):6 episodes

皆様もうすでにご存じの事と思いますが、『シェパード警部』の最新シーズンの日本初放送の番宣が出ていま
すね。(これでもかツ!という程何度も繰り返しているので、嫌でも目につきますよね)



個人的に大変気に入っているドラマなので、もう、ホントに楽しみです。

一応念のためミステリーチャンネルにての初放送日を:
S9 :全6話 : 2025年1月11日(土)pm4:00~ 一挙放送
S10 ; 全6話 : 2025年1月18日(土)pm4:00~ 一挙放送

それぞれのシーズンのエピソード日本語タイトルは出ていませんので、一応原題でご紹介しておきます。

S9:(全6エピソード)
E1 : Brokenwood: The Musical
E2 : Old Blood Money 
E3 : Nun of the Above
E4 : Going to the Dogs
E5 ; Shot of Love
E6 ; Motorcycle Mamas

S10 (全6エピソード)
E1 : Brokenwood-o-saurus
E2 : Day of the Dead
E3 : Publish or Be Damned
E4 ; Love You to Dead
E5 : House of Screams
E6 : Three Gold Leaves of Jesus

S7でこれまでチームメンバーだったサム・ブリーンが転勤となり、その代わりに ダニエル・チャーマース
刑事が後任になりました。





ブリーンもなかなか力が抜けた安心できる(意味不明)のキャラクターだったので、チャーマーズさんがチー
ムの一員としてどの様なポジションになるのか・・・チョット不安と期待も少々ありました。

ところが、このチャーマーズさんが又々なかなか興味深いキャラクターでして、結構気に入りましたね。
強面で口数も少なく、取っつきにくいキャラクターなのですが、これがなかなか面白い人なんですね。
クリスティンとも息が合っている様に思えます。

そんな中、マイクさんに怪しい(笑)行動が・・・・。
久々に女性の気配が漂い、ジーナも心穏やかではない様子。
さて、この後の新シーズンでマイクさんどうなりますか・・・ですね。

その他のキャストは、以前も触れましたように お馴染みの顔ぶれが続投していました。
フロドなどは、もう順レギュラーと言っていも過言ではないでしょうね。
その他多くの”順レギュラー”が出演していましたので、新シーズンでも再びお目にかかれるのでしょう。

楽しみです!

取り合えず、

S9の trailerを

https://youtu.be/BcgazJ--kYA

S10のtrailerも

https://youtu.be/tkJ8SW9mddg
(両方とも短いtrailerですが・・・・)

そんな中、早くも次のシーズンは?の声があがって居た様で、
S11が製作されるのか?とのファンの期待に応えて、シーズン11が製作開始となっていることが発表されています。

Face bookの情報で

”S11 of the Brokenwood Mysteries is now in production” との事(7月26日付け)


もしやS10で終わりかも・・・と不安だったので、取りあえずは嬉しい情報です。 その次は?・・・とついつい
期待をしてしまうのですが、どうなりますか。



(source : ミステリーチャンネル、Acom, TellyVisions & etc.)



クリスマス・シーズンに読みたいミステリ(その2)

2024-12-20 | ブックレヴュー&情報
今回は、大御所、巨匠の作品になりました。
久々の作品もあり、本当に嬉しい事です。
このシーズンにぴったりな作品を楽しみたいです。

※ 『クリスマスの殺人 クリスティー傑作選』 アガサ・クリスティ

2022年度版 
早川書房 2022年11月16日発売

【内容概略】
≪クリスマスにはクリスティーを! ミステリの女王アガサ・クリスティーの短篇から、冬をテーマにした
作品を収録した傑作選。ポアロ、ミス・マープル、トミーとタペンス、クィン氏と、クリスティーを代表
する名探偵たちが勢ぞろい。クリスティー・ファンとミステリ愛好家に贈るクリスマス・プレゼント≫

正に豪華絢爛!嬉しいですね。
おさめられている作品は、
『チョコレートの箱』/『クリスマスの悲劇』/『クィン氏登場』/『バグダッドの大櫃の謎』/『牧師
の娘』/『プリマス行き急行列車』/『ポリェンサ海岸の事件』/『教会で死んだ男』/『狩人荘の怪事
件』/『世界の果て』/『エドワード・ロビンソンは男なのだ』/『クリスマスの冒険』

タイトルを見ると、読んだことがない? 読んだのに忘れている?・・・・らしき作品がいくつか・・・。
いかにも”クリスマス”にぴったりのカバーと共に、必読の一冊です。

※ 『にぎやかな眠り【新版】 シャーロット・マクラウド

創元推理文庫 2015年10月30日発売

【内容概略】
≪農業大学があることくらいが特徴の田舎町バラクラヴァに、今年もクリスマスがやってきた。町をあげ
ての盛大な浮かれ騒ぎを見に、人々が大勢押し寄せる季節が。毎年の喧噪に業を煮やした大学教授のシャ
ンディは、自らも派手なイルミネーションを設置して妨害を試みるが、それが事件を招いてしまう。留守
中の自宅で、友人の妻が変死していたのだ! アガサ賞生涯功労賞作家が贈る、万人に愛された傑作ミステ
リ〈シャンディ教授〉シリーズ第1作! ≫

つい先日もシャンディ教授を読み直していたばかりです。
田舎町のまったりした風物、あまりどぎつくないストーリーが割と気に入っています。

※ 『クリスマスの朝に(キャンピオン氏の事件簿3)』マージョリー・アリンガム

創元推理文庫 2016年11月30日発売

【内容概略】
≪小学校時代の同級生ピーターズが病死したという新聞広告を見たわたし、アルバート・キャンピオン。
卑劣ないじめっ子を葬儀で見送ってから半年後、殺人事件の捜査に協力を求められた警察署で見た死体に、
わたしは驚愕する! 本邦初訳の傑作中編「今は亡き豚野郎の事件」に、十数年後の同じ村が舞台の忘れが
たい名作「クリスマスの朝に」、アガサ・クリスティによる著者への心温まる追悼文を併録する、巨匠ア
リンガムの第三作品集。 ≫

大分昔に読んだ作品ですが、全く記憶から抜け落ちていました。
キャンピオンのシリーズも随分昔に読んでいたのですが、この頃時々再読しているところです。

今作は、シーズンでもあり、丁度いい機会なので久々の再読をしようと思います。

他にもクリスマス関連、季節物の作品は色々あるのですが、時期的にタイミングが合えば追加で書こう
かと・・・(間に合わないかな?)






(source : 早川書房、創元社 & etc.)









クリスマス・シーズンに読みたいミステリ

2024-12-18 | ブックレヴュー&情報
あっと言う間に今年も又このシーズンになりました。

毎年この時期になるとクリスマスに関連するミステリを読みたくなりますね。
過去何度かご紹介してきましたが、今年も再び・・・・。

※ 『サンタクロースの贈り物』クリスマスXミステリーアンソロジー

河出文庫 2021年11月5日発売

【内容概略】
≪クリスマスを舞台にした国内外のミステリー13篇を収めた傑作アンソロジー。ドイル、クリス
ティ、シムノン、E・クイーン……世界の名探偵を1冊で楽しめる最高のクリスマスプレゼント。 ≫

「青いガーネット」コナン・ドイル
「警官と賛美歌」O・ヘンリー
「飛ぶ星」チェスタトン
「クリスマスの悲劇」アガサ・クリスティ
「児童聖歌隊員の証言」ジョルジュ・シムノン
「クリスマスと人形」エラリー・クイーン
「クリスマスに帰る」ジョン・コリア
「死んでもCM」戸板康二
「サンタクロースの贈物」加田伶太郎
「クリスマスイブの出来事」星新一
「メリイ・クリスマス」山川方夫
「マッチ売り」半村良
「最後のクリスマス」筒井康隆

何という贅沢で嬉しい作品でしょう!!
既によく知られた作品や、初めての作品も含め、どの作品も魅力的で この時期にぴったりの贅沢な
内容です。

※ 『ハイランド・クリスマス』 M.C.ビートン

文芸社 2020年11月1日発売

【内容概略】
≪英国で大人気のミステリー、『ヘイミッシュ・マクベス巡査』シリーズの番外編。
本書ではミステリーには必須の残酷な事件や恐ろしい出来事は何一つ起らず、猫が一匹行方不明になり、
クリスマス・ツリーが盗まれるだけ、しかも、ちょっと愉快なオチのついたハッピー・エンディング・
ストーリー。≫

この作品は、以前シリーズ一作目の『ゴシップ屋の死』をご紹介した時に付属(?)でご紹介した作品
です。
あれやこれやにまぎれ未だ読めずにいましたので、是非取り掛かりたいと思っています。
気分転換にも良さそうです。

※ 『聖夜に見つけた奇跡』 ペニー・ジョーダン他

mirabooks 2024年11月13日発売

【内容概略】
≪北風のなかマリアンは赤ん坊を抱え、荒れた屋敷を訪れた。
行き場がない自分を家政婦として雇ってほしいと頼むものの、氷のような瞳の主人は、一夜の滞在しか
許さない。
けれど、彼女には秘めた目的があって―─19世紀英国の名作『旅路の果てに』。
心の離れた夫がいるベネチアで再び愛に巡り会う『恋に落ちたマリア』。
ボストン行き列車で起きた奇跡に涙する『忘れえぬクリスマス』の3篇を収録。 ≫

純白の夜、愛の魔法が舞い降りて―― ペニー・ジョーダンほか、豪華作家陣が贈る珠玉のクリスマス・
アンソロジー!

この作品はミステリのジャンルには入らないのかもしれませんが、いかにもこのシーズンにぴったりの
内容ですので、たまにはこの様な作品も読んでみようかと。



・・・・to be continued です(多分)




(source ; 河出書房、文芸社、ハーパーコリンズ・ジャパン & etc.)




『アストリッドとラファエル』イギリス版リメイクドラマ & 関連その他

2024-12-15 | 海外ドラマ
“Patience”(原題)

S1:6 episodes

フレンチミステリ『アストリッドとラファエル 文書係の事件簿』が日本でも随分人気の様ですが、イ
ギリス版のリメイク作品『Patience』が製作されるとの情報が大分前に出ていました。

具体的な内容が出てから・・・と思っていましたら英国にての初放送日も発表されたようですので、現
時点で分かっていることをご紹介しておきましょう。

ご本家の『アストリッドとラファエル 文書係の事件簿』はこれまで何度も書いてきましたが、舞台は
フランス パリ警視庁のラファアエル警視と自閉症で几帳面な文書係のアストリッドが協力して事件解
決にあたる、警察ドラマであり、2人の友情もあり、自閉症という症状を改めて勉強させられた興味深
いドラマでした。

今回のリメイク版は、舞台がヨークシャー警察となり、メインの2人の名前も変更されており、ペイシェ
ンス・エヴァンズとピア・メトカーフとなっています。



ヨークシャー警察の犯罪記録部門で事件の証拠を分類してファイル化する仕事をしているペイシェンス。
独学で犯罪学を学ぼ彼女は、犯罪現場に対する直感的な洞察力と問題解決への情熱を持つ優れた犯罪学
者。そんな彼女の能力に気づいたビア・メトカーフは、ペイシェンスと協力することに。これにより、
ペイシェンスにとって新たな世界への扉が開かれることになる。
といった感じで、2人の名前は変わっているけど基本的にはオリジナルの設定を踏襲している様だ…との事。



キャストは、
脚本:マット・ベイカー(『テンペスト教授の犯罪分析ノート』等)、スティーブン・ブレイディ 他
監督:マールテン・ムーケルケ
製作総指揮:ジョー・マクグラス、ウォルター・イウゾリーノ

出演:
ビア・メトカーフ刑事:ローラ・フレイザー
ペイシェンス・エヴァンズ:エラ・メイジー・パーヴィス
エリオット・スコット:トム・ルイス
アルフィー・メトカーフ=ヘインズ:マックスウェル・ホワイトロック


撮影は今年2月からイギリスやベルギーで行われていたそうですが、英国初放送は、
Channel 4にて、
2025年1月8日(水)に開始されるとの事

現時点ではTrailerは出ていないようです。

現時点では イギリス版リメイク作品が日本放送されるかどうか未定ですが、2匹目のドジョウがいる
か?或いはご本家をしのぐ出来になっているのか・・・興味はあります。

そんな折、
ご本家の『アストリッドとラファエル 文書係の事件簿』のシーズン5の日本放送も発表されています。



ミステリーチャンネルにて、
2025年1月26日(日)pm4:00~ 全8エピソード一挙放送
との事

それともう一点、
別の初放送新ドラマですが、

『法医学者マダム・エール』というフレンチ本格法医学ミステリが始まりますが、そのドラマでも
『アストリッドとラファエル』とのクロスオーバー・エピソードがあるそうです。



『法医学者マダム・エール』
は、

ミステリーチャンネルにて、
2025年1月5日 pm4:00~ 初放送との事

”マダム・エール”に関しては”本格”法医学ミステリーという事なので気になっています。
別途書くつもりでいたのですが 手が回らず(汗)、ここでついでに・・・・。

因みに、マダム・エールを演じるのはジュリー・ドパルデュー(名優ジェラール・ドパルデューの
娘さん)とのこと。

話題があちこち飛びまして申し訳ありませんが、一応それぞれが関連しているのでご勘弁を。

個々の作品に関しては追って感想を・・・(何時もの得意フレーズで、”出来れば”ってことで)



(source : WhatToWatch, 海外ドラマNAVI、ミステリーチャンネル & etc.)

これから読む予定のミステリ:Dec./02(2024)

2024-12-13 | ブックレヴュー&情報
※ 『罪なくして』上・下 シャルロッテ・リンク

創元推理文庫 2024年12月25日発売予定

【内容概略】
≪故郷ヨークシャーに戻り、スカボロー署のケイレブ警部の下で働くことに決めたケイト・リンヴィル
は、スカボローに向かう列車内で、女性を狙った銃撃事件に巻き込まれる。そして、自転車で通勤中に
女性教師が同じ銃で狙われ、彼女は半身麻痺となる。二つの事件の被害者にはまったく接点がなかった。
事件の驚くべき真相とは? 過去にあったある隠された事件と、絡み合う人間関係。それぞれの苦しみ。
ドイツミステリの傑作。≫

毎作品じっくり読ませてくれるシャルロッテ・リンクの新作です。
腰を据えて読ませて頂こうと思います。

※ 『男を殺して逃げ切る方法』 ケイティ・ブレンド

 海と月社 2024年12月3日発売

【内容概略】
≪キティ・コリンズ29歳。美人でお金持ちの人気インスタグラマー。だけどそれは表の顔。実は、かな
りワケあり。“切れ味抜群〟のダークヒロイン、ここに誕生!
英国で 15万部超の 大ヒットを記録した〝個性派〟ベストセラー小説、待望の邦訳が登場です。クラブ帰
りのある夜、しつこくつけてきた男をうっかり殺しちゃったと始まるシリアルキラーの物語。友情と恋愛、
そして殺人。
イギリス人の女性たちを虜にしたケイティ・ブレンドのデビュー作です。≫

英国で 15万部超の 大ヒットを記録!

友情と恋愛、そして殺人
イギリスの女性たちを虜にしつづける 〝個性派〟ベストセラー小説、待望の邦訳!

だそうです。
勿論初めての作家作品ですし、ついでに”海と月社”も初めて知りました。

多くの作家さん達から賛辞が寄せられているようですが、何となくスカッとしそうな気がして、これも読
んでみなければ・・・・。

※ 『アルパートンの天使たち』 ジャニス・ハレット

集英社文庫 2024年11月20日発売

【内容概略】
≪2003年、ロンドン北西部の廃倉庫で、自分たちは人間の姿をした天使だと信じるカルト教団《アルパー
トンの天使》信者数人の凄惨な遺体が見つかった。
指導者の自称・大天使ガブリエルは逮捕され、現場で保護された17歳の男女と生後まもない乳児のその後
は不明……。
事件から18年、巧妙に隠蔽されてきた不都合な真相を、犯罪ノンフィクション作家の「取材記録」があぶ
り出す。
圧巻のミステリー! ≫

《天使》に近づけば……破滅する。
18年前、ロンドン北西部で発生したカルト教団・集団自殺事件の不可解な謎。
以前ご紹介したことがあるかと思いますが、『ポピーのためにできること』でCWA(英国推理作家協会賞)、
ジョン・クリーシー・ダガーを受賞したジャニス・ハレットの作品です。

今回は硬軟吾り交ぜて、そして期せずして女性作家作品特集(?)になりました(意図した訳ではないの
ですが・・・・)







(source : 創元社、月と海社、集英社 & etc.)












『ヴェラ~信念の女警部』S14 & Special

2024-12-09 | 海外ドラマ
“Vera”: Final & Special

ITV 2024年 : 2 episodes

ファイナルイメージと共に、

- The hat is on for the last time - を観るとついにファイナルなんだと実感が沸き感慨深い
です

これまで何度か書いてきましたが、”Vera”のシーズン14の撮影も夏に終わり、その内容もよう
やく出てくるようになりました。

そして英国初放送日も発表され、

2025年1月1日(水)&1月2日(木)にITV系で初放送となるとの事
E1: “Inside”
E2: “The Dark Wives”
とのこと。

ファイナルとなるシーズン14の全2話それぞれの概略は :
「最初のエピソード(原題 ”Inside”)で、ヴェラは若い男の死体が釣り人によって発見されたこと
からタイン川沿いに向かう。調べていくにつれて、壊れた関係、秘密の恋愛、恨みや後悔、詐欺など
が浮上。元受刑者は冷たい裁きを下されたのか、それとも彼の死にはもっと深い理由が隠されている
のか…」
「最終エピソード(原題 ”The Dark Wives”)では、故郷の伝説的な石のモニュメントの傍で遺体が
見つかり、ヴェラは馴染みのある場所に戻ることに。子どもの頃の思い出が詰まったこの場所で、ヴェ
ラは明るく若い学生がなぜ暴力的に襲われ、自宅から遠く離れた場所に放置されたのかという謎を解
明するために懸命に働かなければならなくなる」
(海外ドラマNAVI)







S14 には、S13 で驚きの復帰を果たした、ジョー・アッシュワーズ(デヴィッド・レオン)も引き続
き出演します。

又、ファイナルを飾る大勢の豪華ゲストも発表されており、
アマンダ・ルート(”埋もれる殺意”)、ケヴィン・ウェイトリー(”ルイス警部”)、キャシー・タイソン
(”カジュアルティ”)、その他デレク・トンプソン等豪華ゲスト大勢
ケヴィン・ウェイトリー、お久しぶりで嬉しいですね。

お久しぶりのケヴィン父さん



そして、
Special として、”Vera ; Farewell Pet” も
2025年1月3日(金)に同じくITV系で初放送となるそうです。



この “Vera : Farewell Pet” はヴェラのBehind the Sceneのドキュメンタリーだそうで,
この中では、主演ヴェラのブレンダ・ブレッシンと原作者であるアン・クリーヴスとの心のこもった
インタビューで長年にわたって築かれた絆を振り返ります。



現時点ではTrailerは出ていませんが、まもなくリリースされるのでは?と思います。

又、日本放送も未定ですが、多分春頃には?(希望的観測)と期待しています。

尚、
ファイナルエピソードにもなっている ”The Dark Wives”はアン・クリーヴスによる”ヴェラ・スタン
ホープ シリーズ” 原作第11作目で2024年8月29日に刊行されたばかりの作品。


(このシリーズは、何故か依然として翻訳出版はされていません)

続報あれば順次追記します。


(source : ITV, Telly Visions, Yahoo News UK, WhatToWatch, 海外ドラマNAVI & etc.)


『警部補アニカ~海上殺人捜査ファイル~ 』S1

2024-12-06 | 海外ドラマ
”ANNIKA”

Season 1 : 6 episodes

以前から気になって居ながらなかなか観る機会がなかったこのドラマ。
全く偶然なのですが WOWOWプラスで放送されている事に気づきました。
何といっても二コラ・ウォーカー主演ですし、一応押さえておかねば・・・ですから。

2021年にAlibiで初放送され、日本でもWOWOWだったか?どこかの媒体で配信されていた様
ですね。

S1のエピソード(日本語タイトル&オリジナルタイトル)は、
File1 : 「海上殺人捜査班、始動 』 "Captain Ahab's Wife"
File2 : 「ワルキューレ号の悲劇」 "Wild Valkyrie Ride"
File3 : 「汚された水」 "Enemy Of The People"
File4 : 「殺意の架け橋」 "Building Bridges"
File5 : 「ディオニュソスの審問」 "Greek Tragedy"
File6 : 「十二夜のいたずら」 "Close To Home"

今作品の概略は、
スコットランド・グラスゴーの警察署に、海・湖・川などで遺体が発見された殺人事件を扱う“海上
殺人捜査班(MHU)”が新設される。リーダーとなるのはノルウェー出身の女性警部補アニカ。自
らモーターボートを操縦し、推理力は抜群、犯罪者と対峙しても物おじしない敏腕捜査官だが、仕
事では初めてチームを率いて戸惑い、私生活では思春期の娘モーガンの子育てに悩むシングルマザー
である。
そんな彼女が率いる個性豊かなチームの面々と共に、“水”をキーワードにした難事件に次々と挑んで
いく。



(因みに、”MHU” とは、正式名称 ”Marine Homicide Unit” の略です)

そんなアニカのチームの面々は、以前にも同僚だった潜水士マイケル、国境警備から異動した若手刑
事タイロンと物おじしない女性刑事ブレア。

キャストは、
アニカ・ストランドヘッド警部補:二コラ・ウォーカー
マイケル巡査部長:ジェイミー・シーヴェス
タイロン巡査部長:ウクウェリ・ローチ
モーガン:シルヴィー・フルノ―
ダイアン部長:ケイト・ディッキー
ブレア巡査:ケイティ・ルング








冒頭にも書きましたように、何といっても二コラ・ウォーカー主演という事で見逃せないという作品な
のですが、
二コラ・ウォーカーと言えば、
最初に見始めたのは『MI-5 英国機密諜報部』(Spooks)、もう20年位前になりますでしょうか、このドラ
マ自体に関しても過去何度も書いていたのですが、はまり込んで観ていました。
二コラさんは、地味な感じではありながらとても印象深い演技で記憶に残っていたのですが、その後『刑
事リバー』
が又もや忘れられない作品でした。
そして、その後『埋もれる殺意』でも再び刑事役・・・と何となく同じような役柄が多かったように思う
のですが・・・(たまたま上記の作品が?)
兎に角毎作品素晴らしい、印象的な演技でとても気になる存在感を持つ役者さんだと感じています。

今作も又もや刑事役ですが、今回これまでと少し違うかな?と感じるのは、
難しい年ごろの娘を持つシングルマザーで、色々な悩みを持ちながらも ユーモアやウィットを感じさせる
役どころ。
そして、とても珍しいのは、画面に向かって語り掛ける方式(?)で、アニカの考えや悩みが直接視聴者に
伝えられるところでしょうね。

そんな点もあり、今作の二コラさんの表情、語り口はこれまでとは少し違う明るい部分やウィットも感じさ
せられる気がします。
セリフもタメが無くテンポが良い、そして二コラさんの表情が柔らかいと感じるのはブロンドに近いヘアー
カラーのせいもあるのかな?なんて気もしたりして・・・・。

又、セリフの中で神話、古典や有名な小説、映画からの引用が多いのも特徴かな?

それから登場人物の中のセラピストで、アニカとお互いに一目ぼれをするジェイク・ストラザーンを演じて
いるのはポール・マッギャン。(”ドクター・フー” 8代目ドクター。その他多くの作品に出演してる経験豊
かな俳優さんです。)



S1の2年後(2023年)には既にシーズン2(6エピソード構成)も製作、リリースされています。
そして、S3も製作されるとの事ですが、やはり2年後の2025年になるのでは?と言われています。



色々な事件の捜査状況はもとより、モーガンの実の父親の件(アノ人)やら、アニカとストラザーンの今後
等プライベートな部分も含めて今後の展開が気になるところです。

気になると言えば、
E6の最後、チームメンバーも集りモーガンの誕生日を祝っていたシーン。
最後のアニカのセリフでビックリ。
モーガンの父親が・・・・!?
でしたね。
アニカが例のごとくカメラに向かってさりげなく言った一言に驚かされましたわ。
ホントにさり気ないからうっかりすると聞き逃してしまいそう。
あ~やっぱりそうだたのね。
なんですが、今後どうなりますか。

そんなことも含め、引き続きシーズン2の放送をなるべく早くお願いしたいですね。

Trailerはコチラ

https://youtu.be/gt-JQC-6X38



(source : BBC, PBS, WOWOWプラス & etc.)



これから読む予定のミステリ:Dec./01(2024)

2024-12-04 | ブックレヴュー&情報
※ 『憤怒』上/下 パトリシア・コーンウェル

講談社文庫 2024年12月13日発売予定

大ベストセラー「検屍官」シリーズ26作目。
累計1300万部突破シリーズ待望の最新作

なのですが、内容概略は未だ出ていないので、どんな状況になるのか見えません。

以前も書きましたが、シリーズ最初から読んでいたのですが 何時のころからだったか何となく吸引
力が弱まったように感じ時々お休みしたりしていました。
新作はどんな具合か霧の中状態ですが、ドラマ製作も動き始めたようなので(多分?)又気持ちを改
めてちゃんと読んでみようかと思います。

そのドラマ版の “スカーペッタ”シリーズは、以前ご紹介して以来だあまり情報が出てきませんね。
これから順次出てくると思うので、それは改めてご紹介しようと思います。

※ 『地下室の殺人』 アントニー・バークリー

創元推理文庫 2024年12月18日発売予定

【内容概略】
≪新居に越してきた新婚夫妻が地下室の床下から掘り出したのは、若い女性の腐乱死体だった。
被害者の身元さえつかめぬ事件に、スコットランド・ヤードは全力をあげて捜査を開始する……モーズ
ビー首席警部による「被害者探し」と、名探偵ロジャー・シェリンガムの原稿がもたらす新たな展開。
探偵小説の可能性を追求しつづけるバークリーが、作中作を用いてプロット上の実験を試みた、『最上
階の殺人』と双璧をなす円熟期の傑作。≫

『最上階の殺人』以前ご紹介しました。


感想を書こうと思いつつ・・・・という何時ものフレーズですが、かなり好きな作品でしたので、今
作も期待しています。

※ 『夏の窓辺は死の香り』 ダナ・モーズリー

論創海外ミステリ 2024年12月14日発売予定

【内容概略】
≪蒸し暑い真夏の午後。キャサリン・ペティグリューは暑さを紛らわせるためにウィスキーを飲み、酔っ
た勢いから見知らぬ青年に色目を使うような行為をしてしまう。この軽率な振る舞いにより、キャサリン
は悲劇の渦中へと身を投じる事に……。≫

初読みの作家作品ですし、概略からは今ひとつ掴み切れない作品なのですが、
ミステリ評論家の横井司氏評として、

絶妙に配置された登場人物の動きと、その背景と事情によってそれぞれが追い込まれていく心理ドラマと
しての面白さは、当時はもとより現在の読者にも充分に保障されているように思われる。

とあります。

何となく惹かれる作品なので、トライしてみたいと思います。






(source : 講談社、創元社 & etc.)