The Game is Afoot

ミステリ関連を中心に 海外ドラマ、映画、小説等々思いつくまま書いています。

これから読む予定のミステリ:2023-Jul./3

2023-07-29 | ブックレヴュー&情報
※ 『8つの完璧な殺人』ピーター・スワンソン

創元推理文庫 2023年8月12日発売予定

この作品は以前コチラで翻訳刊行待ちとしてご紹介したもので、楽しみにしていた作品です。

【内容概略】
≪ミステリー専門書店の店主マルコムのもとに、FBI捜査官が訪れる。マルコムは10年前、犯罪
小説史上もっとも利口で、もっとも巧妙で、もっとも成功確実な“完璧な殺人”が登場する8作を選
んで、店のブログにリストを掲載した。『赤い館の秘密』『ABC殺人事件』『見知らぬ乗客』……。
捜査官によると、それら8つの作品の手口に似た殺人事件が続いているという。犯人は彼のリス
トに従っているのか? ミステリーへの愛が詰まった、謎と企みに満ちた傑作。≫

あの、ピーター・スワンソンの作品ですから一筋縄ではいかない内容になっているだろうと期待
大です。

※ 『マクシミリアン・エレールの冒険』 アンリ・コーヴァン

創元海外ミステリ 2021年5月23

【内容概略】
≪名探偵の代名詞シャーロック・ホームズの知られざるモデルかもしれない人物、その名は「マクシ
ミリアン・エレール」。推理小説史上、重要なピースとなる19世紀のフランス・ミステリが遂に邦訳。≫

”シャーロック・ホームズ”のモデルかも知れない???
と言われていたマクシミリアン・エレールが探偵となるミステリだそうですが、恥ずかしながら全く
知りませんでしたので、遅ればせながら・・・・です。

※ 『影を呑んだ少女』フランシス・ハーディング

創元推理文庫 2023年8月31日発売予定

【内容概略】
≪幽霊を憑依させる体質をもつメイクピースはずっと母とふたりで暮らしていた。だが母がロン
ドンで暴動に巻きこまれ命を落とし、残されたメイクピースのもとへ会ったこともない亡き父親
の一族から迎えが来た。父は死者の霊を取り込む能力をもつ旧家の長男だったのだ。父の一族の
屋敷で暮らし始めたメイクピースだったが、屋敷の人々の不気味さに嫌気が差し、逃げだす決意
をする。
『嘘の木』の著者が17世紀英国を舞台に描く歴史大作。 ≫

前回書いた『嘘の木』に続く作品です。
過去にも刊行されたようですが、今回は新版です。


この後新刊発売も含め多くの期待作品が続きます。
忙しくなりそう。



(source : 創元社 & etc.)







『アインシュタイン~天才科学者の殺人捜査~』

2023-07-26 | 海外ドラマ
”Einstein”

日本初放送

又目新しいドラマが初放送になる様です。

これは、AXNミステリ―とAXNの開局25周年記念共同編成ということで、チョット変わった放送
形態になっている様です。

6月30日はアインシュタイン記念日(だそうです)、そして2024年に生誕145年を迎えるアルベルト・
アインシュタインの子孫が主人公となるドイツのサイエンス・クライムドラマ『アインシュタイン~
天才科学者の殺人捜査~』をAXNとAXNミステリ―が8月に日本初放送・共同編成することを決定し
たとの事。

AXNミステリー・AXN共同編成について
本作は科学者と刑事のバディが殺人事件を捜査するクライム・アクションでありながら、科学的観点
から事件の謎を解いていくミステリーでもあり、“ミステリー専門のAXNミステリー”と、 “アクション
海外ドラマ専門のAXN”での共同編成にふさわしい作品です。Episode.0をAXNミステリーで先行放送
した翌週に、AXNでEpisode.0とTVシリーズのシーズン1全10話を一挙放送致します。
(公式ページより)





ドラマ概要は、
主人公は、アインシュタインの孫の孫である物理学教授フェリックス・ヴィンターベルク=通称“アイ
ンシュタイン”。頭脳と知識がずば抜けた天才科学者ながら、奇抜な言動で周囲を翻弄する。実は彼は
若くして死亡に至る遺伝病で父を亡くしており、自身もその発症まで約7年と自己診断しているのだ…。
薬物犯罪で前科のある彼は病院から薬を盗んだところ、警察に逮捕されるが、免罪を条件に爆発死亡
事件の捜査に協力することとなる。“アインシュタイン”最初の事件が幕を開ける!!!

2015年にドイツの放送局SAT.1にてTVシリーズの前日譚となるTV映画“Episode.0”が放送されたのち、
2017年からTVシリーズが放送開始。放送直後から話題となり、翌年にはシーズン2、さらにその翌年
にはシーズン3が放送された。その人気はドイツ国内に留まることなく、世界100以上の国と地域に販
売され、各国でリメイク版も放送されているグローバルヒット作がついに日本初上陸となる。
(REAL SOUND)

キャスト:
監督:トーマス・ヤーン
脚本:マティアス・ディンター、マーティン・リッツェンホフ
出演:
トム・ベック(フィリックス・”アインシュタイン”・ヴィンターベルグ)
アニカ・エルンスト(エレナ・ラング)

(何れにしても、ドイツの俳優さんは余り馴染みが無いので・・・)

そして、肝心な放送日なのですが、

前日譚となる”Episode.0”(2015年製作)の放送を
AXNミステリ―で、.8月20日(日)夜9:30 《AXNミステリー独占日本初》

AXNにて先行一挙放送《AXN独占日本初》
8月26日(土) 13:00~ 先行一挙放送(エピソード0 & 全10エピソード)

という事で、何時もとは異なる放送形態となっている様です。

番組詳細は下記公式サイトをご参照下さい
AXNミステリ―
AXN

気になるドラマですが、何となく ”NUMBERS” を思い浮かべました。 あちらは天才数学者がFBI
に協力するドラマでしたが・・・・(そう言えば、先日随分久し振りにこのドラマを見る機会があり
ましたっけ。 何となく懐かしかったですねぇ)





『名探偵ポアロ・ヴェネチアの亡霊』日本公開日等

2023-07-23 | アガサ・クリスティ
”A Haunting in Venice”


これまで何度かご紹介して来た アガサ・クリスティ原作の『ハロウィーン・パーティー』を元にした
ケネス・ブラナー版エルキュール・ポアロ第三作 ”A Haunting in Venice” が 邦題『名探偵ポアロ・ヴェネ
チアの亡霊』とされ、日本版Trailer と共に日本公開日が発表されましたので追記します。



日本での公開日は
2023年9月15日


そして、日本版 Trailelr は

https://youtu.be/UEbTFZuHWCY

『オリエント急行殺人事件』、『ナイル殺人事件』に続く、アガサ・クリスティ原作、ケネス・ブラナー
監督・主演で贈る《名探偵ポアロ》シリーズ最新作。ベネチアで隠遁生活を過ごしていたポアロは、霊媒
師のトリックを見破るために、子供の亡霊が出るという謎めいた屋敷での降霊会に参加する。しかし、そ
の招待客が、人間には不可能と思われる方法で殺害され、ポアロ自身も命を狙われることに…。はたして
この殺人事件の真犯人は、人間か、亡霊か──世界一の名探偵ポアロが超常現象の謎に挑む、水上の都市
ベネチアを舞台にした迷宮ミステリーが幕を開ける。
「20世紀スタジオ公式)











当初から言われていた通り、この作品は原作とは色々な意味で違った描き方がされている様で、
最も違うのがその舞台、ヴェネチアとなっています。
その他、設定もかなり異なる解釈がされている様で、オカルト色、又ホラーっぽい?感じも受けますが、兎
に角大幅な解釈変更が楽しみでもありながら 期待とチョット不安が入り混じります。

以前も触れましたが、原作の『ハロウィーン・パーティー』は2003年のハヤカワ文庫版ですが


映画の公開を機にということでしょうか、新訳版の発売が予定されています。
『ハロウィーン・パーティー』新訳版 ;ハヤカワ クリスティー文庫
2023年8月24日発売予定となっています(現時点でまだカバーは出ていません)


関連過去記事は下記をご参照下さい

✩ ”A Haunting in Venice”(原題) /ケネス・ブラナー版ポアロ 3作目製作開始
✩ ”A Haunting in Venice”(原題)ケネス・ブラナー版ポアロ3作目:続報



(source :20世紀スタジオ、Agatha Christie.com., DEADLINE, ハヤカワ & etc.)


リドリー・スコット監督『ナポレオン』2023

2023-07-20 | 映画
"NAPOLEON” 2023年


以前から気になっていた作品ですが、余り情報も出ずにいましたが、ようやく日本公開日と共に
trailer等もでてきましたので、初情報として分かっている事を纏めてみました。

キャスト:
監督:リドリー・スコット
脚本:デヴィッド・スカルパ、リドリー・スコット
製作:リドリー・スコット、ケヴィン・J.ウォルシュ、ホアキン・フェニックス
出演:
ナポレオン・ボナパルト:ホアキン・フェニックス
ジョセフィーヌ:ヴァネッサ・カービー










今回の『ナポレオン』は、
歴史に名を刻むフランスの皇帝ナポレオン・ボナパルトが いかにして皇帝の座へ上りつめたの
かを壮大なスケールで描く作品。
彼が唯一愛した妻 ジョセフィーヌとの波乱万丈な愛憎関係の中で 歴史に残る数々の戦争を仕
掛けた”軍人ナポレオンの真の姿”に迫る。
とされています。

リドリー・スコットとホアキン・フェニックスのタッグは、『グラディエーター』以来となります。

過去にも色々な形で映像化されていたナポレオンですが、今作ではどの様な形で表現されているの
か、又戦闘シーン等を含む壮大なスケールの映像、イングランド、マルタ島、モロッコなどのロケ
地の風景・・・・等々色々な意味で興味深い作品です。

今回リリースされたTrailerは

https://youtu.be/5vCjxX5Ltrs

日本公開日は、2023年12月とされています。

詳しい情報が出次第追記します。

少し話が逸れますが、
ナポレオンのエジプト遠征の映像を見ていて、フト以前コチラでご紹介した『ヒエログリフを解け』
を思い出しました。


感想は書けずじまいでしたが、ノンフィクションでありながらミステリを読んでいる様なワクワク感
で分厚い作品ながらページを繰る手が止まらない作品でした。



(source : FASHION PRESS, IGN Japan, Screen Online & etc.)





これから読む予定のミステリ:2023-Jul./2

2023-07-18 | ブックレヴュー&情報
とてつもない暑い日が続くなか、あまり脳みそを酷使する作品は読み続ける自信がないので、
今回は”柔らかめ”の作品ばかりになりました。

※ 『幸運には逆らうな』ジャナ・デリオン

創元推理文庫 2023年8月31日発売予定

以前翻訳待ち作品としてコチラでご紹介した作品です。

”ワニ町”シリーズも第6弾になりました。
(原作は現時点で25作品出版されています。 凄い勢いですね)

独立記念日を迎え、祝賀ムードのシンフルの湿地で爆発事故が発生。現場は密造酒の製造所
だと思われていた建物だが、事故がきっかけで作られていたのは覚醒剤だったことが発覚す
る。爆発の巻き添えで友人が負傷してしまい怒りに燃えるアイダ・ベルとガーティに引きず
られ、フォーチュンはクスリをばらまく悪党探しに協力することに……。CIAスパイ&おばあ
ちゃんズの活躍はますますスケールアップ、好評〈ワニ町〉シリーズ第六弾!

すっかりワニ町に溶け込んだフォーチュンと ”昔取った杵柄”で頑張るおばあちゃんズから元
気を貰いましょう。

※ 『幻の屋敷 (キャンピオン氏の事件簿2) 』マージョリー・アリンガム

創元推理文庫 2016年8月20日

キャンピオンシリーズは本当に大昔に読んだ(と思う)のですが、全く記憶に無く、又丁度
来月新しい作品が発売予定との事で(これは追って又ご紹介します)、この際だから・・・
とあらためてキャンピオンシリーズを読み始めました。

先ず、読んだのが
『窓辺の老人(キャンピオン氏の事件簿1』2014年10月12日


クリスティ、セイヤーズらと並び、四大女流ミステリ作家のひとりに数えられるアリンガム。
その名探偵アルバート・キャンピオンの魅力を存分に味わえる日本オリジナル短編集。

この作品に関しては機会があればご紹介しようと思います。

で、今回はその”2”です。

ロンドンの社交クラブで起きた絞殺事件。証言からは、犯人は“見えないドア"を使って現場に出
入りしたとしか思えないのだが……。
名作「見えないドア」を始めとして、留守宅にあらわれた謎の手紙が巻き起こす大騒動を描く表
題作や、警察署を訪れた礼儀正しく理性的に見える老人が突拍子もない証言をはじめる「奇人横
丁の怪事件」など、本邦初訳作を含む日本オリジナル短編集。

短編集なので、あまり気合を入れずに楽しめます。
”古き良き英国ミステリ” ですね。

※ 『嘘の木』フランシス・ハーディング


創元推理文庫 2014年10月12日

この作品は、何時ものミステリとはチョット違う作品なのですが、作者であるフランシス・ハーディ
ングの新作が来月発売予定になっているので(これも追ってご紹介します)、先ずこの作品から・・
・・と手に取りました。

児童文学の枠に収まりきらない傑作であって、
個人的には今年のベスト1だった。
終盤の母娘の会話に、私は涙してしまいました。
宮部みゆき(2017年11月26日読売新聞書評欄より)
bookaholic認定 2017年度
翻訳ミステリーベスト10 第1位

世紀の大発見、翼のある人類の化石が捏造だとの噂が流れ、発見者であるサンダリー博士一家は世間の
目を逃れるように島へ移住する。そんななか博士が謎の死を遂げ、父の死因に疑問を抱いた娘のフェイ
スは事件を密かに調べ始める。父が遺した奇妙な手記、嘘を養分に育ち真実を見せる実をつけるという
奇怪な木……。19世紀イギリスを舞台に時代の枷に反発し真実を追い求める少女を描いた、コスタ賞大
賞・児童書部門ダブル受賞の傑作。

とあります。

普段はあまり読まないジャンルの作品ですが、たまにはゆったりと読んでみたいと感じる作品です。




(source : 創元社 & etc.)




『マクドナルド&ドッズ 窓際刑事ドッズの捜査手帳』シーズン4撮影開始

2023-07-15 | 海外ドラマ
”McDonald & Dodds”

ITV:Season 4

ずっと気になっていたのですが、ようやく『マクドナルド&ドッズ』のシーズン4の撮影が開始された
そうです。
嬉しいですね。

ITVによれば、シーズン4は3エピソード構成で、DCIマクドナルドとDSドッズが再びバースに戻って来
ます。



シーズン4では、
監督:ロバート・マーフィー
脚本:クルム・M.スルタン
出演;
DCIロ-レン・マクドナルド:タラ・ゴウベイア
DSドッズ:ジェイソン・ワトキンズ
は勿論戻って来ますが、
その他
メアリー・オーモンド警視:クレア・スキナー
DCサミュエル・ゴールディー:チャーリー・チェンバース
その他
又ゲストとしては、
トビー・スティーブンス、ピクシー・ロット、リディア・レナード等が予定されている様です。

そう言えば、
今更ですがフト気になったのは、ドッズさんのファーストネームが何処にも見当たらないのです
が、何処かに出ていましたっけ?

回を重ねるごとに、ドッズさんの閃きや隠れた能力が描かれて、当初心配されたマクドナルド警部
もドッズさんの刑事としての能力を信頼し、とても良いコンビになって来た様に思えます。

ドッズの隠れた私生活も少しずつ披露されて、この点もとても興味深い点ですね。

何と言っても世界遺産のバースの街の景観が大きなポイントで、残念ながら自分では行けなかった
ので毎回楽しみにしている所です。

クライムドラマとしてもきちんと作られていると感じますし、そんな中にも思わずニヤっとさせら
れるセリフや美しい風景、建物も楽しめ、同時に自然体で飄々としたドッズさんに癒される・・・
という 色々な意味で好きなドラマの1つです。

現時点ではリリース日は発表されていませんが、このドラマに関しても情報出次第追記していきます。

そう言えば、
現在シーズン1から再放送中でしたね。
毎週火曜日20:00~
 

詳しくはAXNミステリ―の公式ページでご確認下さい

https://www.mystery.co.jp/programs/mcdonalds_and_dods/

そして、余り期待もせず何となく確認してみたら 何とッ!日本版DVD発売されていましたね。

※ 『マクドナルド&ドッズ 窓際刑事ドッズの捜査手帳 』シーズン1 第1話 クロケット家の崩壊 [DVD]

但し、現時点ではS1のE1のみの様ですが、何故でしょう??

因みに、UK版はS1~S3版で発売されています。
※ 『McDonald & Dodds』: Series 1-3 [DVD]




(source : ITV, The World Press, Yahoo News & etc.)




BBC版『殺人は容易だ』キャスト発表

2023-07-12 | アガサ・クリスティ
”Murder is Easy”

BBC:2023年

アガサ・クリスティ原作の『殺人は容易だ』がBBCにより製作されるとの初情報以来、時々気にし
ていたのですが一向に新しい情報が出ずやきもきしていたところでした。
この度ようやく撮影開始の情報と共に、出演者の名前も挙がってきました。



今回のBBC版は、以前書きました様に
監督:ミーヌ・ガウル
脚本:シアン・エジウンミール=ベール
製作:カレン・ケリー

そして、気になっていたキャストですが、



ルーク・フィッツウィリアム:デヴィッド・ジョンソン
ブリジット:モーフィド・クラーク
ミス・ピンカートン:ペネロープ・ウィルトン
ミス・ウィンフレット:シニード・マシューズ
ホイットフィールド卿:トム・ライリー
ホートン少佐:ダグラス・ヘンシャル
トーマス博士:マシュー・ベイントン
ハンブルビー牧師:マーク・ボナー
ハンブルビー夫人:ニムラ・ブチャ
ピアース夫人:タムジン・アウトウェイト
リバース:ジョン・ボインティング
ロース:フィービー・リコリッシュ


今回のキャスティングを見て、嬉しくなりますね。 お馴染みの顔ぶればかりでとても楽しみです。
今回の脚本、監督はクリスティ作品は初めての方ですので、どの様な形で取り組むのか、どう翻案
製作するのかは期待もあり、不安もチョット・・・・ですが、出演者の顔ぶれだけでも十分期待し
ています。
(ルークのイメージはチョット違うんだけど・・・・ゴニョゴニョ・・・・でも、
“シェトランド”から卒業した二人とか、”ダウントン・アビー”のあの人とか、”ROP”のあの人とか、
トム・ライリーも久し振りだし・・・嬉しい顔ぶれがみられるから・・・)

このキャスティングのニュースについて、アガサ・クリスティー・リミテッドのエグゼクティブ・
プロデューサー、ジェームス・プリチャード(アガサ・クリスティの曾孫)は次のように述べてい
ます。
「この俳優陣がこの素晴らしい物語の再演に乗り出すのを見るのはとてもエキサイティングです。
典型的なイギリスの村に悪が潜んでいるという概念はよく知られた比喩ですが、何が殺人を容易に
しているのかはまだ解明されていません。」

撮影はスコットランドで進行中で、リリース日時は未定です。

今後より詳しい情報が出ると思いますので、順次追記していきます。

 前回の記事は下記で

※ BBC版アガサ・クリスティ『殺人は容易だ』の製作発表




(source : BBC, Agatha Christie. Com, Telly Vision, Variety & etc.)




これから読む予定のミステリ:2023-Jul./1

2023-07-10 | ブックレヴュー&情報
※ 『ガラスの橋』ロバート・アーサー

扶桑社ミステリ― 2023年7月2日発売

【内容概略】
≪雪に閉ざされた山荘を訪ねていった女性が消えた。屋敷へ入る足跡のみが残された状況での
人間消失を描いた、不可能犯罪の歴史的名作「ガラスの橋」。老姉妹が、これまで読んできた千
冊以上の推理小説の知識を武器に、犯罪者たちに戦いを挑む痛快な冒険譚「極悪と老嬢」等々、
キレのいい短編で知られるロバート・アーサーの日本初の作品集。≫

エドガー賞 2度受賞!
「51番目の密室」の著者
日本初のミステリー短編集
雪に閉ざされた屋敷から女性が消えた…
不可能犯罪の名作他、異才の精華をここに!
ミステリー・ドラマの送り手として、2度のエドガー賞に輝く名手が、みずから選んだ傑作ばかり。

チョット気になる初読みの作家さん作品です。
”不可能犯罪”、”密室物” ! そそられますね。

※ 『名探偵と海の悪魔』スチュアート・タートン

文藝春秋 2022年2月24日発売

【内容概略】
≪呪われた帆船で連続する怪事件は
悪魔の仕業か?

海洋冒険+怪奇小説+不可能犯罪。あまりに面白すぎる本格ミステリ巨編!

時は17世紀、 大海原を進む帆船で起こる怪事件。
囚われの名探偵に代わり、屈強な助手と貴婦人が謎を追う。
すべては悪魔の呪いか、あるいは――?

――この船は呪われている、乗客は破滅を迎えるだろう。
バタヴィアからオランダへ向かう帆船ザーンダム号に乗船しようとしていた名探偵サミー・ピップス
と助手のアレントら乗客たちに、血染めの包帯で顔を覆った男がそう宣言した。その直後、男は炎に
包まれて死を遂げる。名探偵として名を轟かすピップスだが、いまの彼は罪人として護送される途上
にあり、この怪事件を前にしてもなすすべがなかった。

オランダへと帰国するバタヴィア総督一家らを乗せ、ザーンダム号が出航せんとしたとき、新たな怪
事が発生した――風を受けてひるがえった帆に、悪魔〈トム翁〉の印が黒々と浮かび上がったのだ!
やがて死んだはずの包帯男が船内に跳梁し、存在しないはずの船の灯りが夜の海に出現、厳重に保管
されていた極秘の積荷が忽然と消失する。すべては悪魔の仕業なのだろうか?

わきおこる謎また謎。だが名探偵は牢にいる。元兵士の助手アレントは、頭脳明晰な総督夫人サラ
とともに捜査を開始するも、鍵のかかった密室で殺人が!

驚愕のSFミステリ『イヴリン嬢は七回殺される』の鬼才の第二作。海洋冒険譚と怪奇小説を組み込
んだ全方位型エンタテインメント本格ミステリ!≫

英国推理作家協会スチール・ダガー賞候補
英国歴史作家協会ゴールド・クラウン賞候補

ずっと気になって居ながらつい後回しになっていた作品です。
ランキングでも上位に入っている様ですね。

※ 『ブランディングズ城のスカラベ騒動』P.G.ウッドハウス

創元海外ミステリ 2022年4月1日

【内容概略】
≪アメリカ人富豪の所有する貴重なスカラベがブランディングズ城主の手に渡り、富豪の従者、城
の滞在客、伯爵秘書を巻き込んだ珍騒動へと発展。果たしてスカラベは誰の手に? 〈 ブランディン
グズ城 〉シリーズ第一作を初邦訳。 ≫

”ジーヴス”シリーズでお馴染みのウッドハウス作品ですが、”初翻訳”となっている通り初めて知った
作品です。
”ジーヴス”シリーズは大変楽しませてもらいましたので、この作品も期待大です。




(source :扶桑社、文藝春秋、創元社 & etc.)

9月初放送英国ドラマ新シーズン

2023-07-07 | 海外ドラマ
待ちかねておりました!!
ようやく日本初放送の情報が入って来ました。

過去何度となくグダグダと書き連ねておりまして、とても気に入っていて待ちかねていた3作品が
それぞれ9月に初放送になると発表がありました(総てAXNミステリーです)
もう、嬉しいですね~・・・
って事で、放送日は未発表ですが、一応心積もりの為ひつこく確認をしておきましょう。

それぞれ過去記事とダブルとは思いますが、ご容赦下さい。
(自分の確認でもありますので)

※ 『シスター探偵ボニファス』シーズン2

”Sister Boniface Mysteries” :Season 2
10 エピソード

2023年2月BritBoxで初放送となっています。

メインキャストはS1に引き続き、
シスター・ボニファス:ローナ・ワトソン
サム・ギレスビー警部補:マックス・ブラウン
ルース・ペニー(地元新聞の記者):ミランダ・レイズン
フェリックス・リビングストーン巡査部長:ジェリー・ユウ
ペギー・ボタン巡査:アミ・メトカルフ
✩ ブラウン神父(マーク・ウィリアムズ)のゲスト出演があるかどうかは不明です。

リビングストンがスコットランドヤードでのポストを辞退し村に残る事を決心したシーズン1でしたが、
再びギレスビー警部補とのタッグを組み、又ギレスビーとルースがどうなるのかな?もあり、シスター・
ボニファスが益々頑張っているキュートな姿を見られそうでとても楽しみですね。
My favouriteのマックスさん、少々ポッチャリ(特にお腹周辺)になっていますが、でも相変わらずチャー
ミングで・・・・。



前回の記事は下記で

※『シスター探偵ボニファス』S2情報

✩ S2のOffficial trailer

https://youtu.be/_Uxs4FMo1HY

尚、シーズン3も製作開始された様なので、又楽しみが出来ました。


※ 『警視グレイス』シーズン3

”Grace” : Season 3
ITV 3エピソード

英国初放送は2023年3月です。

前回の記事は下記で。

海外ドラマ新シーズン情報:2023(2)

シーズン2でロイとクレオの関係が落ち着いたかに見えたが、最終エピソードで行方不明になって
いるロイの妻が生きているかもしれないというクリフハンガーで終っていました。
シーズン3では、この件に加えブランソンのトラウマの克服、またヴォスパーがロンドン転任にな
る様で新しいボスが登場する可能性がある様です。

警視ロイ・グレイス:ジョン・シム
グレイ・ブランソン巡査部長:リッチー・キャンベル
は変わらず継続
その他出演者は追ってご紹介しましょう。



何度も書きますが、原作はピーター・ジェイムズ原作の”Roy Grace” シリーズで、シーズン3では
その中から、
#1 Dead Like You
#2 Dead Man's Grip
#3 Not Dead Yet
の3エピソード構成になっています。

✩ S3のofficial trailer

https://youtu.be/WQj6ViBjoqM

尚、既にシーズン4の製作も決定しているそうで、順調にいけば(個人的希望願望も含め)原作全てが
ドラマ化されるのでは?とも言われています。
(個人的には何とかヨロシクツ!ってところですが)

※ 『刑事ダルグリシュ』シーズン2

”Dalgliesh”: Season 2
Acom TV : 6 エピソード

2023年Acom TV初放送

↓ 前回ご紹介した記事は下記
海外ドラマ新シーズン情報:2023(1)

以前ご紹介した様に、P.D.ジェイムズ原作による”ダルグリシュ”シリーズ、ドラマ化シーズン2です。

シーズン2もシーズン1同様、原作3作品を2回に分けての放送で、6エピソード構成になっています。

原作3作品タイトルは、
# : ”Death of an Expert Witness”
# : “A Certain Justice”
# : “The Murder Room”

主演は、
アダム・ダルグリッシュ:バーティ・カーヴェル
ケイト・ミスキン巡査部長:カーリズ・ビア


その他出演者は後日ご紹介します

✩ S2のofficial trailer

https://youtu.be/tRtfn35RNqc

以前も書きましたが、原作は14作品あり 好きな作品でしたので大昔(強調」読んだのですっか
り霧の彼方です。 これを機会にと、S1が始まる頃からボチボチ再読し始めている所です。

ドラマ化作品も名優バーディー・カーヴェルの安定した名演技により 見応えのある作品になって
います。


兎に角、今回の3作品共個人的には特に”favourite”(作品そのものと共に出演者も)作品なので、
9月が楽しみです。
何とか暑い夏を乗り切って9月を待ちましょう。

追加情報、放送日は後日ご紹介します。



(source : BBC Media Center, ITV, AXNミステリ―、British Period Dramas, I Hear British TV & etc. )




『ヴィオラ シチリア島のミステリ―』8月初放送

2023-07-04 | 海外ドラマ
”Violet Like the Sea/Viola come il Mare”

2022年:シーズン1:12エピソード

今年もあっという間に半分過ぎてしまい、何と7月になってしまいましたね。
そして、少し早いのですが 8月日本初放送のドラマのご紹介です。

AXNミステリ―チャンネルでの放送予定は、
2023年8月6日(日)16:00~


2022年にイタリアで初放送されたこのドラマの初回放送最高視聴率を獲得した作品だそうで、
名実ともにナンバー1を誇る人気ドラマで、既にシーズン2の製作も正式決定された作品の日本
初上陸となるそうです。

キャスト:
監督:フランチェスコ・ヴィカリオ
脚本:エレナ・ブカッチョ、シルヴィア・レウツィ他
出演:
フランチェスカ・キッレーミ:ヴィオラ・ヴィターレ
ジャン・ヤマン:フランチェスコ・デミール






色々な意味で興味深いこのドラマですが、

その一つ、ドラマのテーマが、
パリでファッション・ジャーナリストをしていたヴィオラが、彼女が持つ“共感覚” で事件を解決
していく、シチリアの絶景を舞台にした最新ミステリー!

“共感覚”とは、
共感覚(きょうかんかく、シナスタジア、(英語では synesthesia)は、ある1つの刺激に対して、
通常の感覚だけでなく 異なる種類の感覚も自動的に生じる知覚現象をいう。
例えば、共感覚を持つ人には文字に色を感じたり、音に色を感じたり、味や匂いに、色や形を感
じたりする。複数の共感覚を持つ人もいれば、1種類しか持たない人もいる。共感覚には多様なタ
イプがあり、これまでに150種類以上の共感覚が確認されている。
共感覚を持つ人の割合については、昔は10万人に1人などと言われていたが、最新の研究では23人
に1人というものもある
英語名「synesthesia」は、ギリシア語で「共同」を意味する接頭辞「syn-」と「感覚」を意味す
る「aesthesis」から名づけられた。感性間知覚とも。
(出典:wikipedia)

このドラマにおけるヴィオラは他人の感情を色で観る事が出来るという”共感覚”の持ち主。
人の本心を見抜くことが出来るヴィオラの知覚がさまざまな難事件解決の糸口となっていく。

ファッション誌のジャーナリストとして活躍してきたヴィオラは、一度も会ったことのない父親を
捜すためにパリからシチリア島に戻ってきた。彼女は遺伝性の神経性疾患を患っており、治療法を
探るために、同じ疾患を持つ父に話を聞く必要があるためだった。パレルモのウェブニュースの編
集部で事件記者として働き始めたヴィオラは、警官のフランチェスコと時に力を合わせ時に反発し
合いながら、事件の真相に迫っていく。

その二は、
主演の2人、



フランチェスカ・キッレーミは元ミス・イタリア
ジャン・ヤマンは TC Candler が発表する『世界で最もハンサムな顔100人』(2022年度30位)に
選ばれたトルコ人俳優。
と言う絶世の美男美女が共演しているという事。

その三は、
ドラマの舞台になっているのがシチリア島最大の都市パレルモ。
美しい海、歴史的建造物等も目を楽しませてくれそう。

シチリアには行った事がないのですが、素晴らしく美しい所のようですね。

(画像拝借しました)

因みに、チュニジアのお隣だったとは・・・チュニジアには行った事はあるのですが、今回改めて
気付きました(と言うボケでした)

絶景を背景に美男美女の共演、そのテーマが”共感覚”、という一味違う興味を引くミステリドラマ
ではありませんか。

この所、”美男、美女”が主役のドラマが少ない(私見)と感じていたので、たまには美しい登場人
物を美しい景色と共に目も楽しみたいものです。

冒頭書きました様に、既にシーズン2の製作も決定していて、2023年のリリース予定といわれて
います。


(source : AXNミステリー、Designer Woman & etc.)