グラナダ版 : ”The Six Napoleons” (2)
(1986年) ーThe Return of Sherlock Holmes: S3E7
・・・・続きです。
ストレードから指示されたケンジントンピット街に馬車で到着した2人は指定された家の前がやけに
慌ただしく人に溢れているのを見て殺人事件だろうか?と話し合っています。
そして家に入る時ホームズは階段の下段が洗い流されている事と足跡がある事を指摘します。
2人を待ち受けていたレストレードは 又もや胸像が壊されたがそれ以上深刻な展開があったと話し
この家の主である共同通信社のホレス・ハーカー氏に引き合わせます。
ハーカー氏は夜中まで仕事をすることが多いが 昨夜もウトウトしていたところ恐ろしい悲鳴に驚き
様子を見るとナポレオン像が盗まれていて窓が開いていた。ドアの外の様子を見に行くとそこには
喉を切られた死体があり 傍にナイフが落ちていた。と言う事です。
ハーカー氏は記者であるにも関わらず 我が身に起こった事は何も書くことは出来ず他社に取材され
貴重なネタを提供するばかりだ・・・と愚痴と文句たらたらです。
レストレードによれば その死体の身元は不明で今は安置所にあるとの事。
又ホームズがハーカー氏に訊ねると その胸像もハドスン商会で購入したと言います。
(正典では別の店で買った事になっていますが・・・) レストレードには 盗まれた胸像は何処に
あるか確認するとカムデンハウス通りの空き家の庭で見つかったとの事。
その像を見に行く前にと ホームズは窓辺に立ち 「侵入者は余程足が長いか身の軽い男に違いない。
窓枠によじ登るだけでも一苦労なのに・・・」と言い これから記事を書かなくてはとそそくさと
ペンを執るハーカー氏を不審げに見つめるのです。(何だろう?ホームズは何を感じたんだろう?)
空き家の庭で破壊された像を子細に検分するホームズ。
そして、ホームズは「興味深い事実が一つある。 犯人は家を離れてから像を壊している」それに対し
て 「玄関先で被害者と出くわして慌てたんだろう」と言うワトソンに、レストレードは「だとして
も何故わざわざこの家で破壊を?」と尋ねます。
(ワトソンとレストレードが二人で議論している間 二人から離れ1人街路灯の前に佇むホームズ)
ワトソン「空き家なら邪魔が入らない」に レストレードが「空き家なら途中にもあったのに何故こ
の家を?」にワトソン言葉に詰まり「・・・・・」。
するとホームズが無言のままステッキでツンツンと街灯を示すと、それを横目でチラと見たワトソンは
「明かりさ」と さも自分で気付いた様に(笑)
(さり気ない優しさを示す穏やかで悪戯っぽい表情のホームズは珍しいし、良いなぁ~!)
レストレードが「成程お見事です。 それでどう推理を?」と畳み込むとワトソンお手上げで
「ホームズ!」と叫ぶ。
(この辺りワトソン レストレードと2人で大分頑張ってみたけど 結局お手上げでホームズに救助を
頼む事に。無言でワトソンにヒントを与えるホームズが良いですね)
ホームズは「今は事実を記録して置こう。後で役立つだろう」と言い 3人で遺体安置所を訪れる事
になります。
此処でもワトソンとレストレードが二人で議論を交わしているが ホームズは見ているだけ。
遂にレストレードが「ホームズさん 聞いてますか?」
「これは失礼。考えに耽っていた。 私にも解けない謎について。 この死の意味をね」と言う
ホームズに 被害者の所持品を示すレストレードですが、死者はりんご、紐、ロンドンの地図、
切り取られた写真を持っていたと言います。
ホームズは先入観を排除したい。 お互いに別々に捜査してその結果を報告し合おうと言い、もし
ピット街に戻るならハーカー氏に伝言を頼みたい。”私は結論を出した。この件の殺人犯の正体は
ナポレオンに恨みを抱く危険な異常者だ。 とくダネだ。 と” にワトソンは「君の考えは違う
だろう?」と言うと「さあ どうかな? ただ1つ言えるのはハーカー氏と新聞の読者が喜ぶだろう
と言う事さ」とホームズは言います。(わざと違った方向を示しているんですねホームズは)。
そして夕方6時にベーカー街で会おうと云い 重要な証拠だと渋るレストレードから証拠の写真を
拝借してしまいます。
ナポレオン像を売ったというハドスン商会を訪れたホームズとワトソンは写真の男がベッポという
名のイタリア人の請負職人で彫刻や額縁塗りを任せていたが10日前に雇ったものの一週間後に賃金も
受け取らず姿を消したと聞かされます。
↑ 彫像と競い合う様な美しい横顔なので、チョット追加
ナポレオン像は他に3体あり、全部で6体売ったと言いますが 全てゲルダー商会へ特注した物だった。
残りの像を買った人の名を聞こうとするホームズにお客の情報は明かせないという店主。
他の購入者にも警告するべきだと言うホームズに対して渋々チズウィック在住のブラウン氏とレディングの
サンフォード夫人だと名を明かします。
色々追加情報を得る様子で店主を引き留め話をするワトソンですが、その間ホームズはこっそり店の
台帳をチェックして追加情報を手帳に移しています。
(この阿吽の呼吸での2人の行動は良いですねぇ)
そして詳しい話を聞き出す為 製造元のゲルダー商会を訪れる2人。
支配人によれば、ハドスン商会に納めた像は特別で細かく彩色した物だが製造工程は他と同じで
空洞も無く中心まで石膏でで作り乾燥倉庫に置き保管するのだと説明します。
別室で写真の男の事を尋ねると 1年前にイタリア人を刺して工場内に逃げ込み警察沙汰を起した
ベッポという男であるとの事。
ベッポが逮捕された日付けを給与台帳から確認した支配人が言うには、刺された男が大事に至ら
なかった為ベッポは1年の服役になったとの事でしたが、ホームズは少なくとも11日前には出所
している筈だと推理します。
ベーカー街に戻る途中新聞売りが売っている新聞の見出しが『異常者による殺人』を見たホームズ
は「上手くいったぞ」 (”Harker has baited the traps” と言っているので 敢えて違う方向
へ向かう様に示唆した偽情報をストレード経由で流した餌に引っかかったハーカー氏の”特ダネ”
になった訳ですね)
「さすがだな」というワトソンに、”Thank you ,Watson”と とても素直に賛辞を受けるホームズ
なんです。
・・・・・to be continued です。
← グラナダ版 『6つのナポレオン』 : (1)
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『グラナダ版シャーロック・ホームズ』 : Index
(1986年) ーThe Return of Sherlock Holmes: S3E7
・・・・続きです。
ストレードから指示されたケンジントンピット街に馬車で到着した2人は指定された家の前がやけに
慌ただしく人に溢れているのを見て殺人事件だろうか?と話し合っています。
そして家に入る時ホームズは階段の下段が洗い流されている事と足跡がある事を指摘します。
2人を待ち受けていたレストレードは 又もや胸像が壊されたがそれ以上深刻な展開があったと話し
この家の主である共同通信社のホレス・ハーカー氏に引き合わせます。
ハーカー氏は夜中まで仕事をすることが多いが 昨夜もウトウトしていたところ恐ろしい悲鳴に驚き
様子を見るとナポレオン像が盗まれていて窓が開いていた。ドアの外の様子を見に行くとそこには
喉を切られた死体があり 傍にナイフが落ちていた。と言う事です。
ハーカー氏は記者であるにも関わらず 我が身に起こった事は何も書くことは出来ず他社に取材され
貴重なネタを提供するばかりだ・・・と愚痴と文句たらたらです。
レストレードによれば その死体の身元は不明で今は安置所にあるとの事。
又ホームズがハーカー氏に訊ねると その胸像もハドスン商会で購入したと言います。
(正典では別の店で買った事になっていますが・・・) レストレードには 盗まれた胸像は何処に
あるか確認するとカムデンハウス通りの空き家の庭で見つかったとの事。
その像を見に行く前にと ホームズは窓辺に立ち 「侵入者は余程足が長いか身の軽い男に違いない。
窓枠によじ登るだけでも一苦労なのに・・・」と言い これから記事を書かなくてはとそそくさと
ペンを執るハーカー氏を不審げに見つめるのです。(何だろう?ホームズは何を感じたんだろう?)
空き家の庭で破壊された像を子細に検分するホームズ。
そして、ホームズは「興味深い事実が一つある。 犯人は家を離れてから像を壊している」それに対し
て 「玄関先で被害者と出くわして慌てたんだろう」と言うワトソンに、レストレードは「だとして
も何故わざわざこの家で破壊を?」と尋ねます。
(ワトソンとレストレードが二人で議論している間 二人から離れ1人街路灯の前に佇むホームズ)
ワトソン「空き家なら邪魔が入らない」に レストレードが「空き家なら途中にもあったのに何故こ
の家を?」にワトソン言葉に詰まり「・・・・・」。
するとホームズが無言のままステッキでツンツンと街灯を示すと、それを横目でチラと見たワトソンは
「明かりさ」と さも自分で気付いた様に(笑)
(さり気ない優しさを示す穏やかで悪戯っぽい表情のホームズは珍しいし、良いなぁ~!)
レストレードが「成程お見事です。 それでどう推理を?」と畳み込むとワトソンお手上げで
「ホームズ!」と叫ぶ。
(この辺りワトソン レストレードと2人で大分頑張ってみたけど 結局お手上げでホームズに救助を
頼む事に。無言でワトソンにヒントを与えるホームズが良いですね)
ホームズは「今は事実を記録して置こう。後で役立つだろう」と言い 3人で遺体安置所を訪れる事
になります。
此処でもワトソンとレストレードが二人で議論を交わしているが ホームズは見ているだけ。
遂にレストレードが「ホームズさん 聞いてますか?」
「これは失礼。考えに耽っていた。 私にも解けない謎について。 この死の意味をね」と言う
ホームズに 被害者の所持品を示すレストレードですが、死者はりんご、紐、ロンドンの地図、
切り取られた写真を持っていたと言います。
ホームズは先入観を排除したい。 お互いに別々に捜査してその結果を報告し合おうと言い、もし
ピット街に戻るならハーカー氏に伝言を頼みたい。”私は結論を出した。この件の殺人犯の正体は
ナポレオンに恨みを抱く危険な異常者だ。 とくダネだ。 と” にワトソンは「君の考えは違う
だろう?」と言うと「さあ どうかな? ただ1つ言えるのはハーカー氏と新聞の読者が喜ぶだろう
と言う事さ」とホームズは言います。(わざと違った方向を示しているんですねホームズは)。
そして夕方6時にベーカー街で会おうと云い 重要な証拠だと渋るレストレードから証拠の写真を
拝借してしまいます。
ナポレオン像を売ったというハドスン商会を訪れたホームズとワトソンは写真の男がベッポという
名のイタリア人の請負職人で彫刻や額縁塗りを任せていたが10日前に雇ったものの一週間後に賃金も
受け取らず姿を消したと聞かされます。
↑ 彫像と競い合う様な美しい横顔なので、チョット追加
ナポレオン像は他に3体あり、全部で6体売ったと言いますが 全てゲルダー商会へ特注した物だった。
残りの像を買った人の名を聞こうとするホームズにお客の情報は明かせないという店主。
他の購入者にも警告するべきだと言うホームズに対して渋々チズウィック在住のブラウン氏とレディングの
サンフォード夫人だと名を明かします。
色々追加情報を得る様子で店主を引き留め話をするワトソンですが、その間ホームズはこっそり店の
台帳をチェックして追加情報を手帳に移しています。
(この阿吽の呼吸での2人の行動は良いですねぇ)
そして詳しい話を聞き出す為 製造元のゲルダー商会を訪れる2人。
支配人によれば、ハドスン商会に納めた像は特別で細かく彩色した物だが製造工程は他と同じで
空洞も無く中心まで石膏でで作り乾燥倉庫に置き保管するのだと説明します。
別室で写真の男の事を尋ねると 1年前にイタリア人を刺して工場内に逃げ込み警察沙汰を起した
ベッポという男であるとの事。
ベッポが逮捕された日付けを給与台帳から確認した支配人が言うには、刺された男が大事に至ら
なかった為ベッポは1年の服役になったとの事でしたが、ホームズは少なくとも11日前には出所
している筈だと推理します。
ベーカー街に戻る途中新聞売りが売っている新聞の見出しが『異常者による殺人』を見たホームズ
は「上手くいったぞ」 (”Harker has baited the traps” と言っているので 敢えて違う方向
へ向かう様に示唆した偽情報をストレード経由で流した餌に引っかかったハーカー氏の”特ダネ”
になった訳ですね)
「さすがだな」というワトソンに、”Thank you ,Watson”と とても素直に賛辞を受けるホームズ
なんです。
・・・・・to be continued です。
← グラナダ版 『6つのナポレオン』 : (1)
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