花火大会をあきらめない

８月１日は、足利の花火大会でした。

足利は夕立が多い街なので、夏の花火大会は大きなリスクを伴っています。実際、雨で延期・途中から雨・雷と花火の競演……など、私が覚えている限りでもかなりの修羅場を潜り抜けてきた花火大会です。

今年も予報は雨。でも昼間の空模様では大丈夫そう。例年通り、二代目がバッチリ場所取りをしてくれて、私とマリさん（銀行時代の先輩。足利花火歴は既に１７年目）は優雅に打上直前に川原へ出掛けました。しかーーし、さすがは足利の花火です。開始５分前にパラパラ……、開始と同時にザーッ。右往左往する人々、空には花火、興奮する子供たち、ビニールシートで必死に私たちを覆おうとする二代目、せっかく買った唐揚げを無駄にすまいと食べまくる私。そんなプチ・パニックでしたが、ふっと気付くと、殆どの人が撤収しません。このくらいであきらめないぞーという足利人の花火に対する愛情を垣間見た気がしました。

経済状況悪化の影響で、足利周辺の町では軒並み花火大会が中止になりました。足利はきっと多くの人の必死の努力で今年も開催されたのでしょう。大粒の雨の中、負けずに空を見上げる足利の人たちは、「だって、足利の花火だし」という妙な連帯感で繋がれた気がしました。

「足利はダメですよね～」と哀しそうに話す人が本当に多いけど、そんなことないです。足利は面白い街ですよ、ホント。妙なところ、ガッツがあって。私はそう思うな、好きだな、結構。