新王宮は19世紀に建設された宮殿ですが、ハプスブルク家の王朝が終焉したため、王宮としては使われていません。現在はベートーベンやシューベルトなどが使っていた楽器等を収蔵する古楽器博物館や中世武器博物館等が入っています。オーストリアの王宮は神聖ローマ帝国時代にオーストリアを治めていたハプスブルク家は13世紀から20世紀初頭までこの王宮を拠点としていました。かつての王宮には現在、王宮礼拝堂、王宮宝物館、銀器コレクション、ミュージアム、皇帝の部屋などが保存、開放されています。王宮からリング通りを挟んだ向かいには、美術史博物館と自然史博物館があります。そこからさらに先へ歩いていくと、オーストリアの国会議事堂が見えてきます。
新王宮
新王宮の前には英雄オイゲン公の騎馬像が立っています。
※オイゲン公はフランスの出身ですがハプスブルク家
に仕え、対トルコ戦争やスペイン継承戦争で活躍。
カール公騎馬像。
※カール大公は、旧王宮の中庭に立っていたオーストリア皇帝フランツ1世の弟。1809年のアスペルンの戦いではナポレオンのフランス軍を破りました。
手前がオイゲン公の騎馬像で向こうに見えるのが
カール公騎馬像。新王宮を背に写したものです。
遠くに見えるネオゴシックの建物は、市庁舎です。
~王宮博物館~
ヨーロッパを征したハプスブルク家が1918年までの680年間居城としたのがこの王宮です。ミヒャエル広場に面しているのが13~18世紀に建てられた「旧王宮」で、リング通り沿いにあるのが19~20世紀に建てられたのが今回紹介した「新王宮」です。