弓道は歴史も長く、教え方が体系付けられ、弓のひき方も確立されています。弓矢を持って射を行う場合の射術の法則を「射法」といい、八つのステップの教えを「射法八節」と言います。和弓を練習するには、まずその基準となり法則となっているこの射法を理解することが必要で、初心者も高段者もこれに従って稽古に励みます。
~「射法八節」~
①足踏み➡②胴づくり➡➂弓構え➡④打起し➡
⑤引分け➡⑥会➡⑦離れ➡⑧残心(残身)
「8.残身(残心)」と残心(残身)は同意語です。
※全日本弓道連盟編「弓道教本」では、後者の呼称を使用。
この①~⑧は、終始関連させ、精神統一しながら、流れるように一連の動作として終結させなければなりません。どの段階でも大切なのですが、中でも最後の⑦離れ➨⑧残心(残身)の過程であり、その瞬間です。なお、私の場合;「③弓構え、④打ち起こし」は、図の上段の流れでやっています。