気温27°の曇り空、ムシムシとしたなかで4年ぶりの観蓮会が開催されました! この地域伝統の観蓮会は「花園ハス祭り」のこけら落としとして復活しました。
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早朝6時の開門と同時に、ハス品種見本園には多くの来場者が訪れました。
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午前9時からは花園ハス祭りのセレモニーが行われました。
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ガイドツアーに参加した来場者の皆さんは、熱心に蓮のはなしに耳を傾けていました。うしろでは美しいオカリナの演奏会も行われました。
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応援に駆けつけていただいた衆議院議員の小林鷹之氏は、蓮のポストカードをご購入。売り上げは来年の蓮の植え替えに使わせていただきます。
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大賀蓮の妖精・ちはなちゃんも登場し、千葉市長・神谷俊一氏と記念の一枚です。
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昨年の同時期に比べると、今年は多くの花が咲いています。昨日の時点では200以上が開花中、蕾は400以上ありました。一部をご紹介します。まずは漁山紅蓮です。
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艶陽天(えんようてん)です。濃い紅色の中国品種、花期が長く花つきもよいです。花弁数20前後、花径は18~23㎝。雄蕊には変化弁があり、雌蕊が生育不良で結実しないのが特徴で、自然の3倍体です。
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次は検見川蓮です。こちらは実生(みしょう)と言いまして、大賀蓮の実から育った蓮なので、もはや「大賀蓮」と呼ぶことができません。蓮根とちがって実の場合、他の品種と交雑してできた可能性があるからです。実際、この写真の検見川蓮は高さが2メートル以上あり、同見本園の大賀蓮の高さをかなり超えていますので、他の品種と交雑した可能性があると思われます。(写真はボランティアH氏撮影)
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ここで少し「系統保存」のお話をします。ハス品種見本園では、大賀蓮だけでなく、100種以上の全品種を蓮根から増やして品種を守っています。それぞれの品種の特徴を現状のままに維持するためには、交雑した種子で繁殖しないよう、花後の果托を刈り取り、水中の蓮根からのみ増やし育てています。
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蘆山白蓮(ろざんぱくれん)です。花弁数100枚前後の白の八重咲種。外弁は帯緑色、花径は18‐24センチ。開花1日目はかわいらしいマッシュルームの形をしています。
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300~5000枚の花弁をもつ、千弁蓮(せんべんれん)です。1995年に中国湖北省当阻玉泉寺から導入。外弁は咲き始めが薄桃色ですが、開花が進むと中心から濃い紫紅の花弁が現れます。花托が分岐して2~5個の花頭があるように見える不思議な蓮です! 花は散ることがなくドライフラワー化し、果托ができないために蓮根からのみ増えていきます。
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錦蘂蓮(きんずいれん)です。花弁数100‐120枚、花径18‐20センチの中型の八重咲種。外側の花弁の幅が広く5センチほどで、他は1‐2センチの細弁。条線(花弁の縦長の筋)は鮮明です。
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紅領巾(こうりょうきん)です。紅桃色の中国品種で、武漢市園林研究所で小舞妃の実生を育成し得られた品種。花色はやや濃い紅色で鮮明、花弁数15枚~17枚の一重咲。花径は15~20㎝の中輪。花弁は全体に細く、弁先は尖っているのが特徴です。群れるように咲いていたのですが、ここ数年は花つきがあまり良くありません。
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蓮を見ていると、よくトンボがぶつかってきます! 名前は分かりませんが、下の写真のトンボは金色できれいでした。人気者のチョウトンボも飛び回っていて賑やかです。
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ハス品種見本園は、ひきつづき7月の週末・海の日に一般開放しています。皆様のご来場をお待ちしております。厳しい暑さがつづくなか、しっかりと暑さ対策をしてお越しくださいませ。
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報告は以上です。
(担当: れい)